見出し画像

循環型社会を促進するアイデア - アボカド油とその他自社事業の廃棄・残渣利用

私の物知り博士の友人が、とても素晴らしいアイデアをくださったので、遠慮なく当社の事業モデルに入れられたら、と思っている。その話を含め、ちょっと廃棄・残渣利用の視点からの事業モデルについて書きたい。


1.アボカド品種・用途による買取価格と貧困農家の収入向上

アボカド生産量世界6位のケニア。
ケニアのアボカドは大まかに2種類あって、
ハス種やフエテなどの輸出品種と、雑多なローカル種である。

a. 輸出品種

12万トンの生産量のうち、1-2割(2-3万トン)程度しかない。
農村に自生しているアボカドは、ほぼ全て輸出品種以外である。
多くの輸出品種は、自社農園や、割と裕福な農家、都市近郊に近い農家が育てている。

i) 果実として:輸出品種は、果実として買い取られる場合、70-80円/kgで買い取られる。

ii) 油として : 1/4程度は、輸出できる見た目ではなくはじかれる。国内でも流通できるが、価格の高さから、スーパーマーケットでの流通が殆どで、市場などには流通しない。この廃棄アボカドは、油用として15-30円/kg程度で買い取られる。油としてもローカルと比較して搾油率が高く、12%ほどの搾油率となる。酸度も低く、高品質な油が搾油できる。

b. ローカル品種

貧困農村で自生するアボカドのほぼすべてが、この品種不明なローカル種。

i) 果実として : 国内or隣国流通のみ可能で、10-30円/kgで買い取られる。見た目は不揃いでも問題ないが、供給過多のため、4割以上がそもそも流通せずに朽ちている。

ii) 油として : 4割は朽ちるより油にしたほうが良いとはいえ、7-10円という最安値で買い取られる。一つの理由に、多くの品種の搾油率が12%を下回っており、生産効率も低く、油の原価が高くなるため。また、精製しないと品質に問題があるため、精製工程の費用もかかるため。ただ、これこそどう売るか?も関わっていて、自社製造〜自社出荷〜自社ブランド販売など一気通貫できたら、農家からの買取価格も高くできるはず。(精製設備や小売パッケージの充填機械まで保有するのは、投資額の高さから委託から始めても良いとは思うけど)

ここから先は

1,581字 / 1画像

貧困解決への挑戦を追おう!

¥500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?