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その強さはどこから来るのか?という質問への回答 / 意志は行動に現れるという話

1.精神的強さの源

私はよく、「どうしてそんなに意志が強いの?」と聞かれます。実は、最近まではその質問に答えるのが苦しかったのです。しかし、自己受容を経て新たなステージに達した今、答えることができます。

私の強さの源は、性格と「幼少期の教育」です。

親からの教育は徹底していました。

  • 上には上がいる(目的のためなら現状に満足するな)

  • 流されるな、自分の意志を貫け(長いものに巻かれるな。自分が正しいと思うことをしろ。流されるくらいなら辞めてしまえ)

  • 継続は力なり(本気じゃないなら辞めてしまえ)

  • 食べ物の好き嫌いを口にするな

この教育が誰にでも合うとは思いませんが、私には非常に合っていたようで、おかげで強靭で打たれ強い性格が形成されました。一般的な親だったのになぜここまで厳しかったのかはわかりませんが、この教育が私の強さの基盤となっています。

また、意志に従い、敷かれたレールを疑う姿勢や、初志貫徹の精神は、この教育から来ています。8年以上、絶対貧困解決のためにケニアで泥臭く活動できたのも、性格と教育の賜物です。

2.意志は行動や姿勢に現れる

意志の強さが行動や姿勢に大きく影響することを感じています。その例として、最近、日本人インターンがプラスチック製の袋のサンプルをケニアに持ち込むことを拒否したので、辞退してもらったという話があります。

確かにケニアでは、正式には一部のプラスチック(プラスチック製のレジ袋・ショッピングバッグ・ペットボトル・ポリ袋など)の持ち込みが禁止されています。しかし、環境省に数万の登録料を支払えば、正式に輸入することが可能です。

今回のプラスチック製の袋は生鮮品の鮮度を何倍も長持ちさせる特殊な野菜袋であり、ケニアやアフリカ各国で起きている大量のフードロスを解決できる可能性があります。フードロスの解決は貧困農村の収入向上に直結します。廃棄率が下がれば、その削減コスト分を農産物の買取価格の上昇に振り向けられるからです。

実証実験を行うために少量のプラスチックを持ち込むことは、確かに正攻法ではないかもしれませんが、アフリカというルールがありそうでない世界で、事業の進捗を妨げないためには必要な行動です。もし正攻法で全てを行っていたら、事業の進捗は5倍も10倍も遅くなります。絶対貧困の課題解決には一円も一秒も無駄にできません。

倫理や現実と正式ルールとを天秤にかけて、「動機善なりや」という社会倫理のもとに、現実との折り合いをつけながら、自身の組織のビジョン実現のため、社会変革にコミットしているのです。

そもそも、スーツケースの中の化粧品など水分のあるものですら、袋に入れていたらダメとなるのは現実的ではない。スーツケースなどに巻くラップすらしてはいけないということになります。ケニア政府は、脅すために全ての全てを厳しめに言っているだけです。万が一気づかれて咎められたら、「そーだったんだごめん、捨てるよ」で捨てればオシマイです。

どれだけ海外経験がなくても、組織の中でのインターンとして、目的達成意志が自分の中にあれば、「自分には何ができるか」を自然と考えるはず。せめて、そのプラスチック袋とはどの程度の大きさなのか、何枚なのか、どのくらい重要なのか、そのくらいのことは興味をもって聞くはずですが、完全に法律違反・リスク回避一点張り。

意志が弱いとどんなチャレンジも挫折します。意志が行動の根源であり、外部のルールに従うだけでは難局を乗り越えるのは不可能です。

アルファジリは日本企業ではなく、ケニアの現地企業でもあるので、「日本ではこうだから」「ルールはこうだから」を持ち込む人は採用しません。今はインターン受け入れってやっていませんが、それでも応募してくる方が多いですが、この点ご理解を。


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