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井戸を掘れないかというはなし

1.うまくいかなかったはなし

昔失敗した事業のトラウマで、これからも失敗するんだ!という思考を捨てて、どうすればできるのか、を考え直している。

「失敗した事業」っていうのは、もちろんケニアの貧困農村での事業のはなしで、

  • 農村の自助グループと契約栽培したけど、低収量のため、相対的に買い集めコストが高すぎて儲からなかった (研究所のデータの単位あたり収量800kgって言ってんのに、どうして貧困農村でやると、肥料やって良い種使って全力でやってんのに平均200kgしか収穫できないの)

  • 高単価作物やると、失敗リスク高すぎて、損するくらいならやらないほうがほんとマシみたいな結果に。(ケニア中央部の水持ってる農家さんところで高い商品作物となってるニンニクを、西部の貧困地域でもやってみたらミニチュアみたいなニンニクしか育たなかった笑。あの実験もこの実験も損ばかり)

っていうようなのが例。

だから、3年前くらいから農産物加工始めたんだよね。
収穫できた分だけ買い取って、買取価格が安定してたら、価格が少しは高ければ、それで農家もちょっとはハッピーかなと。

その考えもいいけど、加工したら加工したで、
少量多品種の売上にしかならなくて、また私苦しんでいる(辛)

その売上が10倍になったとしても、使う原料何十トンとかにしかならない。
1000倍の売上にしたいなら、結局大手企業が加工やってればいいんだよね、

2.一番の課題はやっぱり水源

ということで、また農業の生産性の課題解決が根本かー、という話に戻ってきて。
結局根本の根本は、水源作るしかないなぁと

ソーラーでポンプして灌漑するみたいなセットを売ってる企業が、
何十億円と調達してケニアやウガンダで展開してるのですが、
それ見学にいったけど見た瞬間
水源ない人どうすんの」と思ってしまった。

まあ、でもその会社がソーラー&ポンプで展開してうまくいってるなら、
じゃあ私がやることって、水源ない農家さんにも利用できるようにしてあげることじゃないのかなって。

そのイケてる企業と組んで、私たちで水源作ったあと、灌漑セット分割払いで売ってあげたらいいんじゃないかなって。

水源のオプションて大体こんなのかなあと。
1. ウォーターパン(ため池)→土地広くないと難しいけど、広ければとてもいい。10万円あれば何万リットルか貯められる池つくれるんじゃないかな。

2.井戸掘る→地下水ないといけない。井戸掘るのっていくらかかるんだろう。

3. 川から引いてきてソーラーで汲み上げる→川から近い農家の数はごくわずかだから、離れてると汲み上げも大変

何がいいのかはわからないし、いくらかかるのかまるでわからないので、
調査しないとね。
とにかく水源つくる以外根本的な解決策がぜんぜん見当たらない。

前から水源作りたいって言ってたけど、
どんなにがんばってもそれ以外思いつかないし、それがベストな気がする。

6年前くらい、インターン生がため池作ったんだけど、だいたい10万円くらいだったかな。作りっぱなしで何もしてないんだけど。これもビジネスにならなさそうだったのであまり賛同得られず

3.誰に水源を提供するのか

誰に対して水源つくるのかについていうと、
うちが組成した農村の自助グループ(インフォーマルな貯蓄・貸付グループ。現在もアルファジリとみっちり活動してるのが9グループ135名)の、
ミーティングの出席率や貯蓄額、返済率などのデータを取れれば、
その成績が良い順に、水源づくりや灌漑導入をするようにできるかなと。
(昔マニュアルで取ってたけど、それを取るためのリーダーの交通費が高いしやめた)

そうすれば、灌漑の購入費の支払いについても、
不払いのリスクが下がるんじゃないかなと思っている。

(それでも、洪水雹やあられや鳥害獣害、家畜が踏み倒した云々で、貧困エリアはリスクが高いんだけど😭、水源→灌水方法あれば、収量2倍くらいになるんちゃうかな、その使用方法の教育コストも凄そうだけど笑)

週次の集会で、農家自ら記帳によってお金の収支を管理しているんだけど、ここのデータで農村グループを評価可能だとずっと思ってきて何もできてない

4.儲からないことばかりやる私達はどうしていくの

で、農村部でやるべきことどれとっても、
まるでお金にならないのをどうするのか。
農村部の活動を非営利化すること。かなと思ってる。
非営利化したから解決するわけじゃあないけどね。
それでも資金調達しないといけないから。

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