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【書評エッセイ】カウボーイになってみた夏。

今日はこちらの本をご紹介☟

「カウボーイ・サマー」

このYouTubeを観て、即キンドルで購入した。

カナダの牧場で筆者がひと夏カウボーイとして働いた日々が日記形式で綴られている。

日々の作業について、細かく丁寧に、しかし淡々と描写されている。

特に仕事に使う道具や機械類・車などの描写が丁寧で、如何にカウボーイが道具を大切にしているかが伝わってくる。

それら仕事の描写の間に、ロデオ大会、釣り、カントリーソング、クラウンロイヤル(ウイスキー)、クアーズ(ビール)などが挟み込まれ、更にリアルにカウボーイの日常が浮かび上がってくる。

この本の底流にはずっと「男としてどう生きるか」という問いが横たわっている。

そして、この本は「父と息子」の物語でもある

お父様が好きだったカントリーソングを自分も好きになり、お父様が亡くなった後、電通を辞め「ひと夏カウボーイ」になったのは、筆者のお父様への感謝の表現であり、真の意味での独り立ちだったのではないだろうか?

あとがきの文章を引用させていただく。

そして、天国の父に。
「僕が死ぬまで誇りにすることは二つある。カウボーイを知ることができたことと、あなたの息子に生まれたことだ」 
ありがとう

人から「この夏コロナでどうしてた?」と聞かれたら私はこう答える。

「カナダでカウボーイやってきた」と。

バーチャルだけど。

この夏、あなたもこの本を読んで「ひと夏のカウボーイ」になってみるというのはどうだろうか?

クラウンロイヤル片手に、こんな曲でも聴きながら🤠


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