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【書評エッセイ】雑読のススメ。

私の読書は雑読です。

雑読してたくさんのドットをばらまきます。

ジョブズの「コネクティング・ドット」の話をご存知かと思います。

過去にやってきた、そして今やっているバラバラなことも、将来振り返ってみると必ずつながっている(だから色々何でもやってみろ)という話です。

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.” Steve Jobs

「ばらまく」と書きましたが、実は雑読のドットをばらまこうとしても、意外とばらけず重なる部分があるのです。

つい先日「オランダ」に関する本を読んだ後、「古美術」に関する本を読みました。これらと同時に平行して「天皇の国史」言う本も平行して読んでいました。(分厚い本で今もまだ読んでいます☟)

「またバラバラな雑読をしているな〜」と思いながら読んでいたのですが、意外や意外、つながっていました。

「天皇の国史」には縄文・弥生土器についての詳細の記載があり、それが後の陶器の文化につながっています。そして安土桃山時代〜江戸時代のお茶の文化につながり、江戸時代には出島にあるオランダ商館を通じた貿易で陶器が売買されます。

バラバラな本どうしがつながるという経験は今回だけでなく、これまでにも何度もしています。

雑読でバラバラの分野の本にあちこち手を出し、読み散らかしているのに、それでもなぜか不思議と重なるその部分が、自分の興味のスイート・スポットだと思うのです。

雑読はそのスイート・スポットを教えてくれます。

やがてスイート・スポットどうしがまた重なったりして、太い軸になっていきます。

この軸は、あちこちにばらまいたドットの重なりの、その重なりなので、精度が非常に高い軸です。

この軸をグイグイたどり寄せます。

コロナの影響でリアルなドットをばらまけていません。

その分、雑読でバーチャルなドットをばらまきまくります。

雑読は続きます😎

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