高雄飛

高雄飛。 音楽は昼の詩。 noteは夜の詩。 あらゆる音、ことば、人、目に映る風景…

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高雄飛。 音楽は昼の詩。 noteは夜の詩。 あらゆる音、ことば、人、目に映る風景に出会い触発されることで変化し続ける音楽家。 ピアノ演奏を始め、クラシックギターでの弾き語りも行う。 CM音楽、映像音楽、ダンス作品の音楽を手掛けるなど作曲家としての活動も行う。

最近の記事

日記2024.4.30 "かなしみ" の島

 昨日はまた嫁と二人伊計島に行った。嫁とのユニット、Dois:Pontos で新しく作ったアルバムのジャケ写を撮るために。新しいアルバムのタイトルは、『urizum』。沖縄の春を告げる言葉"うりずん"からとったタイトル。このところ雨が続いてるけど、沖縄の雨はまたいいと僕は思っている。一般的に、沖縄と言えば、"南国" "パラダイス" "太陽" "底抜けに明るい" みたいなイメージがあるだろうけど、僕は沖縄に暮らしてみて少し違った沖縄を感じている。  先ず一番感じるのは、"かなし

    • 日記2024.4.23

       今日もフルに一日を生きれた気がする。絵を四枚描いた。そして、いつもの如く、朝方の玄関先で書いている。鳥が鳴き始める。トラックの走りゆく音が聞こえる。トラックの走りゆく音は、僕にとっては鳥の鳴き声と同じくらい"朝" を感じさせる音だ。街が起き始める。近頃は、真夜中から早朝にかけて大雨が降り、雷がなる。部屋の中まで一瞬ものすごく光る。しかし、音はあまり激しく無い。雷がなり始めるとワクワクする自分がいる。今は静寂が訪れ、雨樋から絶えず垂れる雨雫の音が心地良い。  今日は6月の公演

      • 日記2024.4.22 太陽の熱と潮風の記憶がまだ抜けない

         今日は、早く起きて(僕にしては) 海に行った。海中道路沿いの浜辺に行くのにこのところハマっているのだ。先日嫁と朝早く起きたついでに行ってからというもの、目を瞑ればあの浜辺の白い砂とさまざまな"あを" が広がっている。あの日は、ずっと、太陽の熱と潮風の感触がからだから抜けず、一日中快い疲れと共に在った。ちゃんと身体が疲れてくれてる感じ。思えば、身体がちゃんと疲れるって、大人になってからあまりなかった気がした。心地良い疲れと共に眠りにつけることがこんなにも幸せなことなんだ、と感

        • 日記「学び」について思うところを書いた 2024.4.18

           今日は病院に行った。喘息の治療を二週間経ての再来院。もうほとんど咳に苦しめられることはない。あんなに苦しかったのに、西洋医学の力恐るべし。  ただし、まだ気を抜いてはならないと言われ、あと一月は吸入治療を続けることになった。  診察後、近くの出雲大社分社へ。久しぶりだった。  その後は、車を出して浦添の路地裏界隈をフィールドワーク。フィールドワークをやりながら気づいた。フィールドワークに必要なのは詩だ。世界に魅せられないと、真に気づきは得られない。でないと、上滑りな考察に留

        日記2024.4.30 "かなしみ" の島

          作曲と、作曲家のピアノについて

           朝陽のように爽やかに。  まずい。空の向こうが明るい、、、。なんやかんや朝だ。  先程風呂を入り終え、日記を記した勢いで書いている。  鳥が鳴き始めると、まだ空は昏くとも途端に朝になってしまう。小机を膝に載せ、赤いキャンピングチェアに座って、いつものように。煙草をふかしながら、読書したり、明日の計画を立てたり、こうして物を書いたり。時には敢えて、ただただ存在する全ての音を聞こうとしてみたりする。世界の全ての音に聞き入る時、目は宮本武蔵のいう"観の目" にする。どうしても、"

          作曲と、作曲家のピアノについて

          日記 2024.4.17

           今日は夏に出演する舞台の打ち合わせだけが大きな予定だった。近頃は、日中のイベント出演の話なども増えていてありがたい。割と早く起きて動くようになってるなあ。  帰宅して、嫁の作ってくれた遅めの昼ご飯を食べた。キムチ、自家製チキナーふりかけ、自家製ラペ目玉焼きオンライスみたいな感じでしに美味かった。スープは中華風のキノコスープ。ご馳走様でした。  それから、ちょっと昼寝を挟む。ちょっとのはずが、かなり寝てしまった。いつものことだが、最近は昼寝の時間も、保育園児のように一日の予定

          日記 2024.4.17

          日記 2024.4.16

           今日は、レッスンの仕事が一件入っていた。レッスンは楽しい。僕にとっては、大事な音楽活動の一つだ。弾き語りのレッスンなのだが、リズムが歌と楽器をつなぐ糊だということをかなりしつこく言っている。リズムには、グルーヴの意味もあるし、"流れ"の意味もある。"流れ" というのは、言うなれば書道でいう筆の勢いみたいなものだと説明した。それもまたリズム。リズムで人は絵を見る、ということを金沢の偉大な画家である友人が言っていて、なるほどと思ったことがある。確かに、音楽も、全体性が重要だ。そ

          日記 2024.4.16

          「身体」は詩的

           風呂掃除をした。  パンツ一丁になって、タイルから天井から、ゴシゴシ磨いて、シャワーで流して。  こびりついた汚れに奮闘するのは、案外嫌いじゃないみたい。  昨日は昨日で、リビングのカーテンをブラインドに替えるべく、嫁と二人ニトリへ行き麻のブラインドを幾つか買って来て、付け替えた。  付け替えた、と一言で言うのは簡単なのだが、これがなかなか大変で、カーテンレールにそのままつけれると書いてあったのでつけようと思い、カーテンのフックかけを半ば乱暴に、外す、というよりペンチでちぎ

          「身体」は詩的

          空間を引き寄せる 竹馬の要領で足踏みするのと同期させながら、 横隔膜を動かす すると、 目に入る景色が自分の からだ に 入ってくるような感覚になる

          空間を引き寄せる 竹馬の要領で足踏みするのと同期させながら、 横隔膜を動かす すると、 目に入る景色が自分の からだ に 入ってくるような感覚になる

          自己模倣禁止について

          自己模倣禁止、自己模倣禁止。 最近僕は自分に向かってそう言い聞かせている。 信頼し、尊敬する画家でありピアニストからのアドバイスだ。 僕はライブを通して何度もニルヴァーナを観ている。 あ、ロックバンドのニルヴァーナじゃなくて、 涅槃という意味ね。 つまり、 "ある境" を何度も体験している。 空間全体が自分のからだの延長のように感じられ、 どんな小さな音でも、その微細な音が空間全体に嵐を巻き起こすような感覚。 自他の境界は溶解し、音を鳴らしてから伝わるまでのギャップがないよう

          自己模倣禁止について

          ボルヘスのスケール感

          これまで読んだ本の中で、 いつまでも読み続けたい、 折に触れて読みたい、と思う本がある。 いわゆる、 座右の書というやつだ。 僕にも座右の書が何冊かある。 その中の一冊は、 J.L.ボルヘスの、 『語るボルヘス』 という講演録だ。 ボルヘスの、 『詩という仕事について』も、座右の書の一冊で、 旅行に行く時などによく持って行ってパラパラと読むのだが、 『語るボルヘス』もそんなスタンスで読める、 とてもいい本だ。 適度に薄いし、語り口も優しく読み易い。 けれど、 そのメッセー

          ボルヘスのスケール感

          『8 1/2』

          ここのところ、 台風の日々が続いているというのもあって、 ひたすら読書したり、絵を描いたり、作曲したり、動画を撮ったり、先月の忙しさの中ではなかなか出来てこなかったことが、余裕を持って出来ている気がする。 そんな中で、 「映画を観る」ということも先月出来なかったことの一つだった。 知り合いのバーテンダーさんからちょっと前に貸してもらった、 『8 1/2』のDVD 。 ずっと観れずに居たので、 台風休みを利用して、観てみた。 何というか、 とても面白かった。 何が面白かっ

          背景から音楽を作る

          昨日は姪っ子の音楽教室の日でした。 「宇宙をテーマにした人形劇映像を撮る」というプロジェクトを立て、 前回、前々回は、背景になる宇宙の絵を二人で描き上げました。 音楽に関することは一切やらず、ひたすら絵を描くのに打ち込みました。これも音楽なのです。 音楽の源泉は音楽の背景にあると僕は思っています。 なぜ宇宙にしたか。 姪っ子の中で最近宇宙ブームだからです。 音楽教室の時、姪っ子を車で迎えに行くのですが、 道中よく宇宙の話もしていたので、 じゃあ宇宙をテーマに

          背景から音楽を作る

          掴もうとすると掴めない

          あさぼらけ。 久しぶりにPeace を喫っています。 久しぶりに喫うPeace はとても美味しい。 僕はシガレットを喫う時、フィルターを千切って両切り煙草にして喫います。 ただ咥えてるだけ、、ぐらいの力加減で煙を吸います。そして、口腔内に一度煙をふくみ、ゆーっくり漂わせながら吐きます。すると、Peace 特有の甘い香りが微かに鼻腔に残り、とても美味しく喫えます。 僕はゆっくり根本まで喫うから、一本あたり10分くらいになるかな。 たった10分、されど10分。煙草は、

          掴もうとすると掴めない

          「よんなー」精神

          今日の沖縄は昨日と打って変わって、 日がな一日、雨が降っています。 今日も今日とて玄関先で一服。 昨日買った、マニトウゴールドという手巻き煙草の葉をコーンパイプに詰めて喫います。 至福の時間です。 よく、年間の煙草代を算出して喫煙者はこれだけの金を無駄にしているという論法で、 喫煙は単なる金の無駄遣いだと言う人があります。 たしかに、金額を見ればそうかもしれないけれど、 「そういうことじゃないんだよなあ、、」と思ってしましいます。 上のような喫煙者批判の論法

          「よんなー」精神

          人それぞれの、浜の午後

          今日の沖縄は愉快な陽気でした。 姪っ子と妻と三人で、アメリカ村へ。 海を見ようと、浜へ向かう道すがら、三つ葉の群生を発見。三つ葉探しがスタート。 シロツメクサを見て、姪っ子に冠を作ってやりたいなと思い、シロツメクサの冠を作りました。 とても似合っています。 海の女神のよう。 お金は全くかかっていないけれど、 とても心温まる、愛しいアクセサリ。 自然の素材を使って、こうやってアクセサリを作るって、なんて豊かなことなのだろうと思いました。出来るだけ、こうした「お金

          人それぞれの、浜の午後