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日記2024.6.13

 買ってきたウィスキーを呑みながら、本を読んでいたら、無性に眠くなってきた。大きな狂乱を終えて、漸く一息ついている昨日、今日。そんな日にはいつも、張り切って本を読みたくなる。
 先日パルコの本屋で買った、『未必のマクベス』という小説と、『愉しい学問』というニーチェのアフォリズム。僕は基本的に本を併読する。気分で聞く音楽を変えるように、玄関先で煙草を吸う時は漫画や画集、また知的好奇心をくすぐるようなもの、トイレに入る時は今一番向き合っている"本命" (今は、上記の二冊)、お出かけに持っていくのは哲学書や詩集、、、みたいに、明確な基準はないけれど、なんとなく自分の中の本のTPO がある。だから、かつて読んだ本をまた開くことも多い。すると、当時気づかなかったその本の魅力に気づいたりもする。今月末の東京遠征には、何を持ってこうか。室生犀星詩集とかいいかもな。どうせ東京でも何か一冊買うのが目に見えている、、、、。
 さて、数日前の狂乱と言うのは、今年頭に結成された芸能ユニット"Maji Moon" の初ステージ及び、Maji Moon の音楽担当である、我が"顰祝ズ" のライブのことだ。語り尽くせぬので、日記に書こうとしてこの二日、どちらも絶筆。書き尽くさないことにした。書きたいことが沢山あるけど、それはこれからの日記に結果的に滲んでゆくだろう。
 沖縄市でのバーテンダーズクラブによるカクテルパーティでの演奏依頼をいただき、それを機に結成された"Maji Moon"。初の打ち合わせ場所が、プラザハウスのバリ料理屋"Bali Moon" だったから、"マジムン" とかけて"Maji Moon" になった。喜びの爆発が起きた。最高だった、、とだけ書いておこう。観ていない人に後からレポートをするのが苦手で。言葉にした途端、あの狂熱が野暮ったくなるような氣がして。
 今回、エイサー、チョンダラー、獅子舞をやる琉球芸能家それからダンサーに声をかけた。かねてからお互い気になっていた僕たちだったので、主催者から依頼の電話をいただいた時に「派手に、ぶち壊してほしい」と言われ、火がついて、彼らに声をかけた。
 音楽で言えば、"音楽の解体屋"我らが顰祝ズにお任せあれ、ということでメンバーに声をかけた。
 "コラボ" という言葉はあまり好かないが、今回琉球芸能とダンスと音楽で一つの作品を創れたことにひとまず満足している。何より、お客さんに狂気の伝播が起こったことが嬉しかった。お声かけくださったT氏にも、「君らにお願いして良かった!めっちゃぶっ壊してくれたね!」と言ってもらえて嬉しい。いい機会をいただけたこと、感謝です。

 今回のステージに向けて曲を描きおろした。エイサー、ジャズダンス、また開催地であるコザの気風、そして南洋文化圏の風と日本民族の生き様までを含んだ沖縄の空気、、、と言うイメージで、まずこのユニットのテーマ曲"Maji Moon" を描いた。


 そして、エイサーの翔ちゃんから動画を見せてもらってずっと心の隅にあった、"元祖チョンダラー" 。今でこそ、チョンダラーはピエロのようなイメージだが、元祖は厳かかつ妖しく、自己抑制的。笠を被り顔を隠し踊る没個性的な姿が、少し怖くも、そこには越中おわらなどに似た妖艶さも感じられてかねてから、共演する際はチョンダラーとやりたいと思っていた。今回は元祖チョンダラーのためにも曲を描きおろした。


 そして、ダンスの天久さんに捧げる曲"AMEKU"。


無茶振りやおふざけ要求も交えながら描いた3つの曲たち。楽曲は僕から共演者への手紙だ。一緒に奏でたり踊ったりする人が、面白がってくれる姿をくすくす笑いながら想像しながら描く時間は楽しい。バンド用に曲を描くのも、だから、楽しい。届けたい人の顔が浮かぶ作曲時間は何にもかえがたい。そして、信頼度120%のメンバーの演奏も、いつもながら喜びと狂気に満ちていて最高だった。そういう空気が会場にも伝播しているのがわかった。本当は細かく状況を書きたいけど、状況説明は僕の仕事ではないから書かない。これからも、色んな人たちに喜びと狂乱を伝播させるべく、頑張る。実際に体感してほしい。

 今回で、一つ"僕らの解釈の沖縄"を体現するようなパフォーマンスの土台を作れた気がする。僕は沖縄の中に、日本民族そのものの精神性を見ている。煌びやかなだけじゃ無い。素朴で、逞しく、柔らかな沖縄の姿がある。硬派な、空間と一体になりながらうねるような、物凄い神力を生む力がある。僕は音楽と、芸能をやる仲間たちとで、これを世の中に発信していきたいと強く思った。一燈照隅。沖縄から、沖縄のためだけでなく、日本人の在り方を思い出させるような音楽、アートを作っていきたい、いける、と今回思った。そのためにも、この沖縄での日常をこれからも味わい、そこから詩を汲み取ってゆく。
 狂乱が終わって、四肢をもがれたようになってたが、ようやく今、書けている。
 書きたいものが溢れてるが、疲れて来たのでここら辺にする。
 言葉選びには敏感だから、
 "コラボ" じゃなくて、"渾然一体" が好き。

 そうだ。今日、沖宮様に行ったら、階段登った先の不動様の像にお参りする時、不動様の背後の石碑の水晶のところに、キノボリトカゲが居て、更に、階段降りて、弁天様のところにお参りしに行ったら、祠の中に猫さんが。

最初画像貼り付けた時、
読み込みに失敗してた
あまり貼られたくなかったかな〜、、、
と思いつつ、もう一度試みる
沖宮の弁天様のところには、
那覇に行く際よく立ち寄り、
仕事の状況などをお話しし、
これからも音楽で、
世界を幸せにしていきます、と
宣言する
さっき、
家の外から子猫が鳴く声がしきりにしたので、
「もしや、猫神様のお告げか!?」
玄関先に子猫がちょこんと座っている、
なんてこともあるかと思って、
玄関先に出たが、
姿は見えず
考え過ぎだったようだ
あわよくば、
(飼えるかな、、、)
とか思ったんだけど
宿無し猫が沢山居るから、
沖縄には


 なんだか、どちらも、縁起がいい気がして幸せな気持ちになった。
 昨日は嫁と、お世話になっている普天満宮様に商売繁盛のご祈祷を受けに行ったし。幸先いいね。
 またこれから、楽しくやっていくぞ!
 沖縄に来てから、志を共に出来る仲間に出会えていることが、幸せ。
 
 なんとか、書いた。狂乱について。明日からまたフツーの日記を徒然に書こう。

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