飲むなら赤ワイン?? 酒の害を最小限にする方法(後編)
こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。
前回に引きつづき、酒を飲む場合の対策についてお伝えします。
結局、酒を飲むなら何がいいの?
前回の投稿で、『赤ワイン』がカラダによくない理由はご理解いただけたかとおもいます。
では何がベターなのか?
答えはやはり、焼酎、ウイスキー、ブランデー、テキーラ、ジン、ラムなどの『蒸留酒』。
ビールよりハイボール
日本酒より焼酎
ワインよりウイスキー、
がベターとなります。
これは前回お伝えしたとおり、糖質量の問題よりは『カラダからアルコールが抜ける時間』がポイント。
蒸留酒は、カラダからアルコールが代謝され抜けるのが速いです。
しかし蒸留酒とはいえ、アルコール度数は高いものは多いので、量には要注意です。
水やお湯で割るなどの対策をしっかりしましょう。
アルコールの代謝に必要な栄養素
酒のアルコールは、胃で20%、小腸で80%吸収された後、解毒するため肝臓へ運ばれます。
そこからの代謝は、3段階にわかれます。
STEP① アルコール➜アセトアルデヒド
アルコール脱水素酵素の働きでアルコールを
『アセトアルデヒド』へ代謝します。
このときに必要な酵素の材料は、『亜鉛』
代謝にはビタミンB群の『B1・ナイアシン』
を大量に消費します。
STEP② アセトアルデヒド➜酢酸
カラダにとって猛毒であるアセトアルデヒドを代謝して『酢酸』にするために、特にビタミンB群のうちの『ナイアシン』、さらに『ビタミンC』を大量に消費します。
STEP③ 酢酸➜水と二酸化炭素
酢酸がカラダのエネルギーとして使われるためには、ビタミンB群に加えて、『マグネシウム』が必要となります。
その他、アルコール摂取に有効な栄養素
タウリン
『タウリン』には、肝臓の細胞の再生、胆汁の構成、さらに筋肉の分解を抑制など、さまざまな効果が期待できます。
タウリンといえば『ファイト一発の栄養ドリンク』でおなじみ、肉体疲労時の栄養補給にも最適で、
アスリートのパフォーマンスアップ効果にも十分なエビデンスがある栄養素です。
しかし栄養学的に市販のドリンクには決しておすすめできないものが入ってますので、
『貝類・甲殻類』などの食品や質のよいサプリメントで摂ることをおすすめします。
オルニチン
肝機能の向上、アルコール性疲労の抑制、尿素回路の中間体、有害金属の排出、成長ホルモン分泌の促進など、タウリンとならび酒飲みには必須の栄養素が『オルニチン』です。
オルニチンが多い食品の代表は『しめじ・しじみ』です。
覚えやすいのでよく酒を飲む方は意識して摂りましょう。
もちろん肥満の原因にもなる
対策はとったとしても、
酒は健康面だけでなく、もちろん『太る』原因にもなります。
酒を飲むと、
➜肝臓でのアルコールの代謝が最優先になる
➜代謝のために『NADH』が優先的に使われる
➜本来はエネルギーをつくりだすための『NADH』がアルコール代謝にとられ、使えない
➜エネルギーがカラダに貯蔵されていく
➜太る
となります。
あまり食べてる自覚はないのになぜかやせられない、という方はこのサイクルに陥っていいる可能性大です。
また、見た目には太ってなくても、『脂肪肝』などの恐れもあります。
まとめ 飲むなら蒸留酒、栄養対策と運動も。
もちろん以前の投稿でお伝えしたとおり、
『アルコールはたとえ少量でも健康にわるい』
と、世界中の有力研究からも結論は出ています。
国際がん研究機関(IARC)も、アルコール飲料は『加工肉』と並び、食品では唯一
『がんとの相関関係が確定的である』
としているものです。
ですので、やめるに越したことはありませんが、
今回の結論としては、
『どうせ酒を飲むなら赤ワインではなく蒸留酒、そして栄養学的な対策をしよう』となります。
また、運動することが大切なのは言うまでもないですよね!
とにかく残念ながら、
『酒は百薬の長』でも『ポリフェノールの摂取源』でもなく、健康面ではマイナスしかありません。
しかし、酒にはマイナス面だけじゃなく、個人によりプラス面もあるとおもいますので、
今回ご紹介した対策を参考にして、『飲まれる』ことなく、うまくアルコールと付き合っていただければとおもっています。
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