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お返しできなかった日々

大学3年の頃から、自分の人生についてちゃんと考えるようになる。
というより、向き合うようになる。

それまでの私は、「私の人生はこんなもんか」という諦めと、自分自身を納得させる気持ち、社会に適応できそうな道を選ぶことで安心していた。
しかしある人と出逢い、それが変わった。

私の可能性を初めて見つけてくれた人。
その人はよく美咲はこうなるよ、美咲はもったいない、昔の自分を見ているようだ、と宝物みたいな言葉を沢山くれた。
可能性を見てくれる人に出逢うと、人生が輝き出す。
この5年間はお守のようにその言葉を何度も思い出している。
当時は、心の中の小さな5歳児が甘えるように精神的にその人に依存していた。

困った時はいつもその人に相談していたし、とにかく答えを求めていた。
心の何処かで私の人生を決めて欲しいと思っていたんだと思う。

今になって思うことは、たくさん励ましてくれて、自分について教えてもらい、様々な経験とかその時私が一番欲しかったものを貰っていたのに、何一つお返しできていなかったこと。
誕生日のケーキも感謝の言葉もその都度していたけど、その人が本当に欲しかったものは一体何だったんだろう。
ここ数年はその人に何をお返しできるのかをずっと考えている。

その人の時間を奪いたくないので、自分からは連絡することはたぶんもうないだろうけど、いつか街でばったり会った時は、5年ぶんのとびきりの感謝をその人に伝えたい。

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