美咲

思考の掃き溜め場。心の声。社会の片隅でひっそりと息をするエッセイ。服と音楽と芸術と映画と本で生きてます。短歌も詠みます。 http://about.me.misakino.com/

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  • 日々の短歌

    日々の短歌の掃き溜め場。

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珈琲論

ある日、駅の喫煙所で灰を吸った時、どうしてもコーヒーが飲みたくなった。 普段の私だったら、この時カフェオレを買っていたと思う。 もともとコーヒーの苦味があまり得意ではなかった。 喫茶店に行くと、甘いロイヤルミルクティーに砂糖をふたつ入れるほどの甘党である。 しかしこの日の私は、どうしても自販機の"コーヒー"のボタンに手を伸ばさずにはいられなかった。 選んだのはGEORGIAの"エメラルドマウンテン・ブレンド"………名前が長い。 これを選んだ理由として、「王道バランス、さら

    • 27歳とは。

      「27歳」 という年齢は、感覚的に、若さゆえに許されてきた事がだんだん許されなくなってくる微妙な狭間の時期であると思う。 26歳までは「若いからね」で許されてきたことも、27歳以降にもなれば、「そんなことも出来ないの?」という冷たい目で見られる。だが、それはもう社会通念上しかたのないことだろう。 巷でよく聞く「自分らしく」とか「人生何歳からでもやり直せる」、「お金よりも愛の方が大事」、「多様性」とかいうその場しのぎの甘い言葉をいつまでも鵜呑みにしていると、いつの間にか周

      • 大学5年生の日記

        あと60回寝たら学生終わるんだけど、大学時代よかったと思うことは、感性の幅を広げたこと。 週1でライブハウスに通いつめたり、ちょっとでも時間空いたら視聴覚室で映画みたり、美術館や博物館、ギャラリーでいろんな表現物に触れたり。 財布の在り金はすべて使ってきたけど、思考の土台はここなんだよなぁ。 引用:2021年1月30日の私

        • 頭の片隅にいつまでも残っている思い出をお守りにして、たまに思い出していれば、生きていけるような気もするし、それだけじゃ生きていけないという事実との狭間でゆれ動いてる

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        珈琲論

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        • 大学5年生の日記

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        • 日々の短歌
          5本

        記事

          走り書き

          25歳にして、人生燃え尽きた感があるな。 やってみたかったライターの仕事や夢だったデザイナーの仕事が叶って、それなりに欲しいものも手に入れて、何もない自分から何かになろうとして焦ってもがいて必死だったけど、今はその焦りも切迫感もだいぶ落ち着いてしまった。 実現したいことはまだまだ沢山あるけれど、焦燥感や切迫感が自分を突き動かすエネルギーであったことは間違いないと思うから、どうしようもなく不安になっている。 今抜け殻みたいな自分の状態は、また動き出すための準備期間なのかな。 そ

          走り書き

          それでも施されることばかりを願うのならば

          美味しい肉になれ。 弓を引きたい的になれ。

          それでも施されることばかりを願うのならば

          日々の短歌10首

          歌詞に出てくる"あの子"にはなれなかった 私をゆらす西鉄電車 手紙にもごみにもならない言葉らを下書きフォルダに捨てる夜 “今ここ”の戻れない青春をカーブミラーに映して遊ぶ 誰のものにもしたくないきみのせいでわたし何処にもいけないよ きみの心の奥底で呼吸するように言葉が歩いてほしい 「そんなつもりじゃなかった」で始まった恋だったね こうなりたくなかったよ 名前も顔も忘れていくんだろな だけど感覚だけがずっと残ってる ずいぶん遠回りしたね あなたに戻ると分かっていた

          日々の短歌10首

          見返りを求めないgiveが出来るようになったこと。

          最近、4ヶ月付き合っていた恋人と別れました。 彼と付き合っていた時、私は「彼が私に何をしてくれるか」「私が彼にしてあげたことに対して見返りがあるか」ばかり気にしていました。 つまり、彼が私にgiveしてくれることにとても価値を感じていました。 そんな自分の嫌な一面に気づきつつも、彼と別れた後は若干人間関係に対して諦めを持って接していました。 「どうせ人はいつか別れが来る」と思いながら誰かと惰性で接する日々でしたが、とある会社がある日の昼、私は全く知らない他社の従業員の方に挨

          見返りを求めないgiveが出来るようになったこと。

          失恋したら哀しみに更けてしまうけれど、煙草が許してくれて、詩がそばにいてくれて、酒に身を委ねて、微睡みの中の感情に名前をつけて、豊沃なる言葉の海を知る

          失恋したら哀しみに更けてしまうけれど、煙草が許してくれて、詩がそばにいてくれて、酒に身を委ねて、微睡みの中の感情に名前をつけて、豊沃なる言葉の海を知る

          きみの声も見透かしたような言葉もトラウマになるくらい好きだった #tanka

          きみの声も見透かしたような言葉もトラウマになるくらい好きだった #tanka

          日々の短歌10首

          ・賞味期限切れの関係性 食べれるところをまだ探そうとする ・同じ感覚を求めていていつもあなたに似た人を探してる ・言葉は最大瞬間風速であなたもわたしも射貫かれる  ・頭と心が一致しないから誰かを好きになるんだと思う ・逃げられない生活で西鉄バスに飛び乗った日に救われてる ・別れが先にくる前にあなたに好きと言っておけばよかった ・今日も頑張ったねと撫でてほしい公衆電話に10円いれる ・ブルーマウンテン頼むあの子は金髪でいつも違う男連れてる ・泡みたいな人でした 

          日々の短歌10首

          どうせまたすぐ、運命の人は現れる

          私は20歳を超えてから運命の人に出逢うことが増えた。 私にとっての運命の人とは、人生を変えるきっかけやヒントをくれた人のことだ。 たぶん多くの人は"運命の人"と聞くと、恋愛対象の相手を思い浮かべると思う。 もちろん恋愛対象の相手を"運命の人"と思うこともあるし、恋愛対象ではない相手に対してもそう思ったことがある。 でもなぜ運命の人に出逢うことが増えたのだろうか。 それは自分の人生を変えようと必死にもがいているからだと思う。 自分の人生を変えるために行動していると、どん

          どうせまたすぐ、運命の人は現れる

          出逢う人全員にプロポーズするような気持ちで

          人との出逢いは一瞬である。 自分から終わらせた出逢いもあったし、自然と消滅していった関係もあった。 私はバイトが変わったり、コミュニティに所属したり、仕事が頻繁に変わったりすることが多く、人との出逢いに刹那さを感じる機会がよくある。 大学4年生の時、私は画材屋で短期のアルバイトをしていた。そこで出逢った人たちは私が入った当初からよくしてくれていて、お昼ご飯を一緒に食べたり、お菓子をいつもくれたり、美術の本を貸してくれたり、なかなか仕事内容を覚えられない私に親身に仕事を教

          出逢う人全員にプロポーズするような気持ちで

          お返しできなかった日々

          大学3年の頃から、自分の人生についてちゃんと考えるようになる。 というより、向き合うようになる。 それまでの私は、「私の人生はこんなもんか」という諦めと、自分自身を納得させる気持ち、社会に適応できそうな道を選ぶことで安心していた。 しかしある人と出逢い、それが変わった。 私の可能性を初めて見つけてくれた人。 その人はよく美咲はこうなるよ、美咲はもったいない、昔の自分を見ているようだ、と宝物みたいな言葉を沢山くれた。 可能性を見てくれる人に出逢うと、人生が輝き出す。 この5

          お返しできなかった日々

          日々の短歌10首

          ・好きの種類が違うせいであなたも僕も持て余された欲の奴隷 ・どっか行きそうになると引き止めるのに擦り寄ると受け入れないんだね、ばか ・脳髄を確実に突くあなたの声のまえでわたしは無力 ・みおつくし夜行バスで逃避行できる人は永遠に君だけ  ・心の毒を短歌で抜くよ 痛くて痒くてやさしい薬 ・無駄にならないように生きてからぼくらは寂しさを埋め合う鎧 ・あなたに染まったわたしはまだあなたの色を捨てられずにいる ・あなたのせいにするほうが楽だった 嫌と言うにはこれしかなかっ

          日々の短歌10首

          お金にならないことがしたいんだけど、ならばお金を稼ぐ能力が必要

          お金にならないことがしたいんだけど、ならばお金を稼ぐ能力が必要