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心を整える 〜非暴力について考えてみた〜

ヨガインストラクターの7UN(じゅん)です。

今回は心穏やかでいられるため
の一要素である非暴力について書きます。

近年フィットネスとして
注目されているヨガですが
ヨガは元々は心を整えるために
行われていたものです。

ヨガでは、心を整える過程で
体を整えます。
そのために行うヨガのポーズ(アーサナ)が
注目されてフィットネスのようなイメージが
ついているのですね。

ヨガでは以下の順序で行い心を整えます。
①やらない方がいいことをやらない
 (非暴力、嘘をつかない、盗まない、
  同時に多数の人と性的関係をもたない、
  貪らない)
②やった方がいいことをやる
 (清潔にする、足るを知る、
  修行する、学習する、無我)
③ヨガポーズ
④呼吸法
⑤五感の制御
⑥集中
⑦瞑想
⑧三昧(心が究極に整った状態)

今回はこの①の最初の非暴力について
考えます。


暴力には大きく3種類あります。
人に対する暴力
モノに対する暴力
自分に対する暴力
です。

人に対する暴力

殴る蹴る
暴言を吐く
逆らえない命令をする
無理やり性交渉する など
相手が嫌がることは
やらない。

モノに対する暴力

人以外のモノも無意味に傷つけない。
意味なく物を壊す
意味なく生き物を殺す など
食べるためなどでなく
意味をもたない殺生は
やらない。

自分に対する暴力

現代人が一番やってしまいがちだと思います。
少なくとも
私は意識しないとついやってしまいます。

嫌なことをされても我慢する
嫌いな仕事を続ける など
日本人の美徳とされる
忍耐
も、度を超えると自分に対する暴力です。

「自分が我慢すれば"みんな"幸せでいられる」

違うんです。

"みんな"の中にはあなたも入っているんです。

あなた一人が我慢するのは
みんなが幸せにはなりません。

そういう場では難しいかもしれませんが
あなたも我慢することなく
あなたを含めたみんなが幸せになる
方法を考えましょう。

最悪、方法がなければ逃げることが
必要な時もあります。

人間は、自分が思っているほど
我慢の無理は効きません。

一度心が壊れると
その無理は脳を破壊し
体に大きな不調をもたらします。
そしてその不調は
一生付き合って行かなきゃならない
病気になることもあるんです。

人間関係も
仕事も
我慢をしすぎてあなたが壊れてしまうほど
大事なことなのか
一度距離を置くことも必要です。

ヨガで
「やった方がいいこと」
とされる中に「修行する」というものがあります。

この我慢が
乗り越えたら自分が成長できる
修行として必要なものなのか
自分を破壊する暴力となるものなのか
我慢しているときに
見極めるのは難しいです。

ですがどうか、
無理な我慢をして
体を壊してしまう人が一人でも減ることを
願って。

これを読んでくれる人の心が
穏やかでいられることを願って。


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