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日本語教育能力検定試験を振り返る 6/7 -勉強仲間編-

前回、日本語教育能力検定試験に独学1発合格した私の勉強時間を集計したところ、あまりに少なすぎる時間に驚き、疑問に思った。
果たして本当に合格したのだろうか...。


大丈夫だ。ある
夢じゃなかった。

資格試験勉強に費やした時間を知りたい方はこちら↓

ではなぜ、合格できたのか。
やはり、私を支えてくださった多くの方の力があったからだろう。
数えたらきりがないのだが、代表して何名・何グループか紹介すると共に感謝の意を表したい。

① 友達

まず、なんと言っても共にこの試験に挑んだ友達
そんなに大人数のゼミナールではなかったため、受験するのも私とその友達の2人だけ。
「テキスト何買ったらいいかな?」とか、「どこまで進めた?」とか、顔を合わせる度に聞き合った。
コロナ禍であったため、その回数もそんなに多くはないのだが、貴重な時間だった。
試験だけではなく、授業の実習も共に乗り越えただけあって、相性は抜群
得意分野もそれぞれ違ったので、自主的に集まって勉強会もした。
教えあった箇所はやはり記憶の定着が格段に良い。

また、その試験仲間だけでなく、大学の授業が一緒だった友達
授業は私が興味を持った内容や日本語教育にも役立つ科目を中心に履修していた。
一緒に受ける友達がいてくれたおかげで、ペアワーク、グループワークの時間を有意義に過ごすことができた。

さらに、海外の友達
アメリカの提携大学で日本語を学ぶ彼らの姿は、励みになった。
あんなにも夢中で、真剣に、楽しく、積極的に話す彼ら。
いつか私がサポートできるようになりたい。
すでにサポーターとして、研修に参加していたが、やはり私には足りないものが多いと痛感させられた。
この検定を通じて、それを少しでも補うように、直向きに努力する原動力になっていた。

他人にすぐに心を開くことが難しい私にとって、それでも傍にいてくれた皆には本当に有難い存在だった。
時間ができたら、また会いたい。

② 先生

多くの場面でサポートしてくださった先生方
まず、私が日本語教育を学ぶきっかけをくれた、日本語教師をしていたホームステイ先のホストマザー
当時高校2年生、ホームステイ先はオーストラリアで、英語研修の一環でお世話になったが、日本文化や日本語について考えるきっかけを作ってくれた人でもある。

そして、大学進学の際、オープンキャンパスで進路相談に乗ってくださった先生
数ある大学の中から、自分の興味のある分野と、心地よく過ごせそうな環境を基準に選んでいく中で、日本語教育以外にも選択肢はいくつかあった。
そんな中、夏の体験講座にて、その先生の音声学の講義を受けて、やはりあの先生がいるあの大学にしようと最終的な決め手となった。
入学してからは、授業だけでなく、アメリカでの日本語教育研修の手伝い、ゼミナールの研究活動の指導、検定試験のサポートまでしてくれた。
本当に色んな場面でお世話になったことに、感謝してもしきれない。
(↑書いている今、泣いています。ティッシュ、ティッシュ…(´°̥̥̥ω°̥̥̥`))

他にも、日本語教育系科目を担当していた先生方、それ以外を担当していた先生方、海外研修先、模擬実習でお世話になった先生方、さらにはこの日本語教育に携わるうえで重要な、勉強に対する考え方を変えてくれた高校の先生方。
たくさんの先生方に支えられていた。
いつか何かしらの形で恩返しできたら幸いだ。
頑張ろう。

③ YouTuber

まず、現代に生まれたことに感謝しよう。
いつでも、どこでも、手軽に好きな人と繋がれる時代。
自分の身近にいる友達や先生だけでなく、SNSでも情報収集は欠かせないものだ。
日本語教育を中心とした発信者は少ないものの、関連するコンテンツを提供している人は溢れるほどいる。
そのうちYouTubeを運営している方を紹介したい。
悩みに悩んだが、厳選して、日本語教育異文化交流音声学習という4つの面から、2チャンネルずつ紹介させていただこう。

(1) 日本語教育


1.こせんだ式日本語教室

YouTubeで「日本語教育」と検索したら一番上に出てくるこちらのチャンネル。
私も受験勉強当時よく視聴していた。
こせんだ先生の動画は、なんといってもサムネイルが分かりやすい
何の分野の、どのトピックなのかが、一目瞭然。
そして、字が綺麗。すごく綺麗。
黒板やホワイトボードもすごく見やすい。
板書の際はぜひとも見習いたいところだ。

最近は検定試験の対策セミナーも行っていて、受講生からも好評の声が殺到しているようだ。
充実した講座内容はもちろん、月2回の交流会勉強会を実施しているところが魅力的。
気になる方は覗いてみてほしい。

2.ノマド日本語教師のはま


こちらは検定試験を一緒に勉強していた友達がハマっていたチャンネル。
その名の通り、沼にハマっていたようだ。
(チャンネル名が変わっているような気がするが、当時私は「沼、ハマ、日本語教育」でしか覚えていなかったため、正式名称が思い出せない…。)
友達曰く、しゃべり方が気に入っていたよう。

確かに大事なのだ。
数あるコンテンツの中から選ばないといけない時、時として提供している方の人間性に左右されることがある。
人間性を判断する項目はたくさんあるが、その1つにしゃべり方があり、人間性を構成する割合を大きく占めていると思う。
はま先生のお声は聞いていてとても落ち着く。
そして表情豊かで、身振り手振りを上手く活用されている。
きっと教壇に立つ際の参考になるだろう。

私事だが、最近ノマドワーカーという単語に触れる機会があり、その働き方にも興味がある。
このチャンネル名にもノマドという語が付いているので、私も過去動画を漁ってみようと思う。

(2) 異文化交流

1.バイリンガール英会話


こちらは、バイリンガルのチカさん。
主に旅行で使える英会話の動画を投稿している。
とっても明るくて活発な彼女からは、見ているだけでエネルギーをもらえる。
また、お子様も登場していて、勉強しながら癒される。
自分の英語学習に見始めたチャンネルだが、日本語教育にも大いに役立つ。
検定試験を受ける方は、バイリンガルについても試験範囲となっているので、より勉強になるだろう。
海外勤務を考えている方には特にお勧め。

2.Kevin’s English Room

KERは、日米文化の比較動画が充実している。
様々な切り口から、日本人とアメリカ人の典型例をコント風に紹介したり、ミスコミュニケーションを面白おかしく動画にしている。
ショート動画でサクッと見れるのが、勉強の気休めにも最適。
個人的には、国の代表食を食べてみたシリーズが大好きなので、ロングの動画でじっくり味わうのもよい。
また、演者としての3人の役割がしっかりしていて、仲の良さが伝わってくるので、見ていて楽しい。

(3) 音声

1.だいじろー

だいじろーさんは、様々な国の発音を研究している。
すごいのは、捉えた発音の特徴を精密に再現できること。
国ごとにキャラクターを設定して、国際会議したらどうなるかの動画がすごく面白いのだが、全ての役に個性が出ており、それを1人演じていることに驚く。
ショート動画では最後に「んっ!」と言って締めるのがクセになる。
(↑「んっ!」と書いたが、しっくりこない。発音記号を学びなおせば、的確な表現ができそうだ。)

学習者の母語によって、日本語の発音指導の際にどこを中心に矯正した方が良いのか見当がつくので、非常に勉強になるだろう。

2.Dogen

Dogenさんは、主に日本語の発音に関するレッスンと、教科書の日本語実際の日本語を比較した動画を出している。
私がアメリカでの日本語教育研修に参加した際に、現地の学生みんなから勧めらるほど、人気が高かった。
発音レッスンは英語での説明なので、ある程度音声分野に慣れた人にお勧め。
高低アクセントの上り下がりをジェスチャーや編集で分かりやすく表示してくれている。

教科書と実際の日本語は、渋くてシュールな演出なのにテンポが良くて繰り返し見たくなる。
こちらも教える際に考えさせられる内容が詰まっているので、一時停止しながらじっくり見るのも良さそうだ。

(4) 学習

1.ブレイクスルー佐々木

「はい▲※□BBBuRレイクスルーΨδ木です、今↑回なんですけれども~…」という挨拶で始まるこちらのチャンネル。
名前が鈴木ではなく佐々木だと知ったのは、この記事で紹介しようと思った時。←
主に勉強法学習習慣の動画を配信している。
非常にコンパクトでサクサク進むので分かりやすい。
勢いリズム感があるのが特徴的。
改めて勉強法を見直したい方にお勧め。

2.QuizKnock

こちらも挨拶が聞き取れないでおなじみQuizKnock
「楽しいから始まる学び」をコンセプトに主にクイズを提供している。
このチャンネルの魅力は語ったらきりがないが、私が検定試験の勉強でお世話になった動画は、主に2種類。
1つは、勉強作業動画
25分勉強して5分休憩を2セットする動画は、勉強の習慣作りに最適。
コロナ禍で通常授業も自分のペースで進める課題が多かったため、取り組みの際のお供に流していた。
自分が好きな方々と勉強できるのは、格段にやる気が違う
新しく作業動画中心の別チャンネルも開設されたので気になる方はぜひ。

もう1つは、受験応援動画
試験前日は、やはり士気を高めたいもの。
出演メンバーの数名から励みになる言葉をいただけるのは有難い。
そのおかげで、本番は落ち着いて楽しんで受けることができた。
毎年大学や高校の受験シーズンになると投稿されるので、色んなメンバーの言葉をもらいに、過去の分もチェックするのも良いかもしれない。

④ 家族

最後に家族
まず、両親
私を渡航させてくれてありがとう。
家計が大変だと分かっていたので、我儘言うのは控えていたが、あのオーストラリア語学研修のチラシを見た時だけは欲望に勝てなかった。
お金が必要なのだ。自分では支払えない額の。
断られるのを覚悟で相談したら、あっさりOKしてくれた。
初めて自分の意思で大きな行動をした。
もっと学びたいと思ったし、成長して自分と同じような境遇の人の役に立てる人間になりたいと思った。
そして、試験勉強期間の時も、毎日ご飯を作ってくれた。
当たり前の日常があったから、勉強に没頭できたのだ。

そして兄弟
五月蝿い私に付き合ってくれてありがとう。
外で大人しい分、家では「常に音が出てる」と言われるくらい鬱陶しい私と程よい距離感を保ってくれた。
たくさん迷惑をかけたが、これからも仲良くしてくれたら嬉しい。

以上、私の日本語教育能力検定試験の合格の支えになってくださった代表的メンバーの紹介である。
独学とは言っても、多くの支えがあったことを忘れてはならない。
他にも、大学の先輩、事務員さん、バイト先のメンバー、旅行会社さん、よく聞いていた歌手の皆さん、本当に色々な方にお世話になった。
育ててもらった分、たくさん世界に貢献していこう。

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ご高覧ありがとうございますm(_ _)m
発信を始めて少しずつ色んな方に私の情報が届いていることに喜びを感じています。
今後ともよろしくお願いします!

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この記事を書いた人↓

✑ 猫さんの雑用係


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更新予定項目

① 試験結果編
② 試験目的編
③ 勉強方法編(参考書、問題集など)
④ 勉強道具編(文房具、アプリなど)
⑤ 勉強時間編
⑥ 勉強仲間編 ※本記事
⑦ 勉強する意味


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