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伝えるって大事だ

年度末の乳児懇談会。

保育士として働きはじめて3年。

今日はじめて
今までの努力が報われたと感じることができた。

(今回のはちょっと長いから心して…🙊)


私は、保育の専門学校に2年間通い

保育士
幼稚園教諭

この2つの国家資格を取得した。

私の勤めている保育園は年に2回、懇談会が行われる。
新年度入ってすぐと、年度末。

今日がその年度末の懇談会。

【感情を、ありのままに表現する】

これが、この1年間たんぽぽ組(2才児)で大切にしたい
テーマであった。
私が今日保護者の方々に伝えたことは以下のこと

・感情を、ありのままに表現してきた子どもたち
・どんな感情があっていい、
 どんなあなたも愛されている
・『あなたがだいすき』の感情表現をストレートな言葉 で伝えることの大切さ

日常の様子を動画で流し、時に笑い合いながら会が進行していった。
ありのままであることの大切さ、それを愛おしく受け止めてきた1年間が私たちにとっても幸せな時間だったこと。
どんなときも受け止めてくれる存在が確かにいるということを実感している子どもたちの中に育まれてていくのが、今巷で叫ばれている【自己肯定感】である。


■1年間振り返ると…


自分に勇気がないばかりに、結果的に子どもたちにとって心安らげる空間の提供が出来ていないのではないかと常に不安で心配だった。
(現主担任との保育観や、方向性のズレのため)

16人の子どもが生活する空間の中に、
3人の大人。

そのうちの一人、私だけでも認める保育(見守る保育とも言う)をすることによって、子どもたちの心のよりどころになればと努めてきた。
だが、見守る保育は見た目以上に忍耐がいる。
例えば、机の上に登る、部屋を走る、ペーパータオルを無限にとる、ティッシュをばらまく等々…
これらを黙って見守る、もしくは側に行き、子どもの「やりたい」気持ちに共感しつつ、されてしまうと困ること、心配になることを伝えていくような方法である。

そして問題は
私の相方である主担任がこの逆の保育をしていること。
(100%逆ではない。もちろん良いところもある先生)

例えば、「どこのってんの!?」「お部屋走る人は外に出てください」「なんでそんなことするの!?」
※ややヒステリック気味に…
だけど、冷静に考えてみると自分が受けてきた保育や、これまでの保育現場の歴史を聞いていると当たり前のような言動・行動でもあるのは事実だ。

時代は変わった。
働く親が増え、
保育園に預けるのなんて当たり前になった。
保育も、質が求められるようになってきたのだ。
(これについてはまた別の機会に…)

毎日葛藤のなかで保育をし、
今出来ることは何かと、常に自分自身に問いかけていた。
結局答えはひとつ。
ただただ目の前の子どもたちを愛すること

■報われた

懇談会の終盤、
保護者の方々に一言ずつコメントをいただく場面。
私が、‘’報われた‘’ そう感じた場面。

Aくんの母親から、

「私たち夫婦はAに毎日、
『笑ってるときも泣いてるときも怒ってるときも
 どんなAくんも大好きだよ』

そう伝えるようにしているんです。
ある日家に帰り、食事も済ませていつものようにスキンシップをとりながら例のメッセージを伝えました。

そうしたら、
『市川先生にも同じこと言ってもらえたよ!』

そういってにこにこの笑顔を見せてくれたのです。
それを聞いて夫と2人して涙を流してしまいました。
家族以外でもそんな風に言ってくださる、愛してくださる先生がいるんだと思うと感謝でいっぱいです。」

そう話しながら涙ぐまれていました。

実は私も、溢れんばかりの子どもたちへの愛をどうにか伝えようと、毎日子どもたち一人ひとりに必ず一回は目を見て名前を読んで‘’ぎゅ!‘’をしている。

その際に
まさに、Aくんのご両親が伝えているメッセージを
伝えていたのだ。

想いは目に見えないものだからはっきりと伝わったかどうかなんてその場では分からないことも多い。

だけど、Aくんとご両親にはしっかりと伝わっていた。
ずっと伝え続けていた愛が、まわりまわってこんなかたちで私のところにちゃんと戻ってきた。

相手がどうであれ、まずは自分の愛を伝えること。

そして、ひたすらに誠実に向き合っていると
伝えた愛は必ず戻ってくるのだ。

でも、戻ってくるんじゃないかもしれない。
【伝える】
この時すでに、自分も愛を感じているのかもしれない。

そう思うとやっぱり、【伝える】って大事だ。

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