プリンセスだからお城に住む
朝、ベッドから見える山積みの段ボールを眺めながら後3日で約6年間の一人暮らしが幕を閉じることを思い出す
ベッドやテレビ、冷蔵庫などの大型家財は業者さんが梱包を行うため、当日まで生活の風景を残す
段ボールは日に日に増えていくのに、まだまだふかふかのベッドで寝ているからなのか、一向に実感が湧かない
一人暮らしは割と好きだった
誰にも干渉されない自由に時が流れる空間は、門限が厳しかった私にとって初めて与えられたお城だった
無性に泣きたい時は思いっきり泣いて、真顔になれないぐらい嬉