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歳をとっても

まだまだ人生これから!!!

24歳になる時も私はそう思っていた
いくつになっても人生の先があることに希望を抱き、歳をとるにつれて増えていく思い出が愛おしくなっていく
そんな人生にしたい
そして、この世からいなくなる直前にワンピースのドクターヒルルクのように「いい人生だった」と言って息を引き取りたい
そんなことを高校を卒業したあたりからずっと思っている

とはいえそんな私でも、荒波の中で溺れかけている時期があった
あの頃は、すっと、さっと、風に吹かれた拍子に消えてしまいたいと願い、前を見ても後ろを見ても真っ暗な道に絶望していた
正直、断片的な記憶は覚えていても何が1番鋭く私を刺していたのか、私の首をじわじわと締め続けていたのか詳細は覚えていない
というより、思い出したくないからマトリョーシカの最後のように体の奥底に閉じ込めていて思い出さないようにしていると言った方が正しい気もする

そこから、自分が少しでも消えたいと思わないように、後ろは暗くてもせめて前だけは曇りぐらいの明さになるように生活を始めた
環境も生活もがらりと変えた
元々ポジティブで自己肯定感が高かったからか、何回も繰り返しする失敗に飽きてきたからか理由はわからないが、荒波が少しずつ凪になってきて、歩いている道には、たまに晴れの日が訪れるようになった

人間誰しも波があるように、私の人生も波がある
それを受け入れ、都合よく向き合ったり向き合わなかったりしていたら、晴れの日が増えるようになった

やっぱり幾つになっても人生はまだまだこれからだと思っていたい
たとえ雨の日が増えたり、雨さえ降らない真っ暗な日々が増えてしまっても歳の分だけ増えていく思い出として、抱きしめていきたい

「いい人生だった」

この言葉を胸を張って言いたい

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