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徒然、お茶日和。

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茶道初心者が、お稽古の中で感じたことを徒然と。
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ひな祭りの特別な甘酒。

ひな祭りの特別な甘酒。

つい先日まで、冷たい風に首を縮こませて歩いていたというのに急に気温が上がった。

分厚いセーターの下、じわりと微かに汗ばんできたので、コートを腕にかけ歩く。

今日のお稽古はきっとお雛祭りにちなんだしつらえに違いない、なんて思いながら茶道の先生のお宅へ急ぐ。

予想通り、使うお道具も床の間も桃の節句のしつらえ。
菱餅に似たような棚(業平棚というらしい)と、床の間には可愛らしいお雛様と桃の花。

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寒い時期の特別なおもてなし。

寒い時期の特別なおもてなし。

頬に当たる風は、相変わらずつんと冷たい。心なしか、はや足で茶道のお稽古に通っている先生のお宅に向かう。

扉を開けて目に飛び込んできたのは、枝につつましやかに白く色づく可憐な花。これは梅かもしれない。
こんなに寒いというのに、どこかでは春の兆しが顔を覗かせているんだろうか。

この日、わたしがお点前をするのは、1か月半ぶりだった。
先月の初めにあった初釜は、先生やお稽古歴の長い先輩にお点前をしても

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初釜を終えて

初釜を終えて

年が明けて最初に行われる茶会のことを、初釜と呼ぶ。今の茶道の先生との初釜は、今年が初めてである。

太陽の光がまだか弱い頃、家を出た。
いつもは下ろしている髪をアップにしているため、通り過ぎてゆく風が直に首元に当たるのを感じる。

冷たい風が顔や首に容赦なく当たる。

冷水が細かい粒子となり、顔を洗っているみたいだと思った。
お正月休みで早起きに不慣れになってしまった身体を強制的に目覚めさせてゆく

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年内最後のお稽古にて、思うこと。

年内最後のお稽古にて、思うこと。

なんだかずっと気忙しかったので、心待ちにしていた12月の3週目にあった茶道のお稽古。

茶室に入ると、前回から掛け軸が変わっている。
なにかきっと季節の言葉だろうなあ、なんて思いつつ、じいっと見つめてもなんて書いてあるのかはわからなかった。

毎回のお稽古で楽しみの大きな比重を占めているものがある。

ー和菓子である。

先生は茶道の先生でありながら、メインである主菓子を、毎回自ら作ってくれている

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グローバルおもてなし茶道

グローバルおもてなし茶道

ぐ、グローバル・・・・。
久しぶりに茶道に触れ、わたしはたまげた。

ちなみに日本国籍以外の人がたくさん参加されていた、という話ではない。

コロナ前、わたしは市の生涯学習センターで開催されている茶道を約1年間ほど習っていた。
また久しぶりに茶道習いたいなあ、、と思っていたところ、高校のときにお世話になった先生が、偶然わたしの近所で茶道を習っている、ということを知る。

なんて、ご縁、、!
まだ生

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ここから始まる、茶道日記。

ここから始まる、茶道日記。

わたしは春から月に何回か、茶道を習っている。

今の先生のところに初めて見学に行ったときのエッセイはこちら。

少し日が空いて久しぶりにお稽古に行ったその日は、今年最後の風炉の日だった。

ちなみに風炉とは…(ネット情報より)

茶道では、お茶を点てる前に場を清めるために、お香をたく。
そして風炉では香木、炉では練って丸くした練香を使う。先生は、お点前の仕方だけでなくしつらえやお道具、季節の言葉な

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