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エッセイ

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2021年3月の記事一覧

「なつかしい 未来へ」という言葉

「なつかしい 未来へ」という言葉

3月11日。
この日が来るたび、多かれ少なかれ、誰しもが何かを思わざるを得ない、そんな日。
あの日、2011年から、3月11日は意味を持つようになった。

「大変なことになったなあ。」
当時わたしは、高校3年生。実家のテレビに次々に映し出される映像は、"大変なこと"の深刻さを浮き彫りにしていく。

そんな状況を息を飲んで凝視しつつ、画面越しに見る光景はどこか現実味がなかった。

「実際に目で見て、

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誰かのファンになるということ。

ファン、それは一部の特別な人と、平凡な一般人との関係だと以前のわたしは思っていた。
芸能人と、彼彼女を応援する人、の構図のような。

もちろんその構図は存在する。

だけど、だんだん「ファン」への捉え方が少しひろがってきた。今日は、そのことについて書こうと思う。

〜*〜*〜*〜*〜*〜

いろんなサービスが世に生み出され、自分の「すき」や「得意」をボタン一つで、
世界の人に、あるいは親しい身内に

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それは日記のはしっこに。

ー仕方ない。
だって忙しいし。

わたしはずっと知らぬ間に自分にそう言い聞かせて、気持ちに蓋をしていたんだなあ、
そう、気付かせてくれたものがある。

*〜*〜*〜*〜*〜

その日は、お買い物をして、ご飯(野菜を煮込んだだけのスープだけど)を作って、洗濯をして、簡単に床掃除をして、お風呂に入って、読書をして、一日の終わりに振り返りの日記を書いた。

一見すると何てことのない、そこかしこにありふれ

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ご機嫌のタネ。

1日の疲れが顔を出し始める夕方、
わたしはまだなお、元気だった。

会議が定時より40分オーバーし、
隣の席の後輩ちゃんと
「もう6時前〜疲れたねえ。」
と言い合いつつも、内心は心穏やかだった。

そう、お家にわたしを待っている子がいるから。

赤いツヤツヤしたあの子が、、!

大好きないくら!!
海のルビー、いくら!!!

海の幸全般、愛してやまないんだけど、
いくらは格別。
だってほら、あんな

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