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公式コンテストに受賞した記事と公式マガジンに記載された記事

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公式コンテストに受賞した記事と公式マガジンに記載された記事。
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#エッセイ

チラ裏的マラソン大会の結果報告

チラ裏的マラソン大会の結果報告

「チラ裏」という言葉をご存知だろうか?
これは某掲示板発祥の言葉だそうだ。
某掲示板では、オチがない唐突な自分語りが書き込まれると「チラ裏」と責められてしまうそうである。
「(そんなつまらない自分語りなんて)チラシの裏にでも書いておけ」を略して「チラ裏」というそうだ。

なぜこのようなことをいきなり書き始めたかというと、もうこれを読んでいる方なら分かると思うが、この記事で「チラ裏」と言われてしまう

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やまなし、オチなし、意味なしマラソン大会

やまなし、オチなし、意味なしマラソン大会

「やおい」という言葉がある。そっち方面にはあまり詳しくないが、語源は「やまなし、おちなし、いみなし」と同人誌界隈の人達が自分たちの作品を自虐したことからきているらしい。「やまなし、おちなし、いみなし」の頭の文字をとって「やおい」となり、それが広がったとのことだ。

なぜ冒頭でこんなことを言うかというと、これから書く文章はどう考えても、やまもオチも意味もなさそうだからだ。

土曜日の7時前、私はマラ

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甥っ子と二人きりでキャンプに行って心の距離が縮まった。

甥っ子と二人きりでキャンプに行って心の距離が縮まった。

先日わけがあって甥っ子と二人きりでキャンプに行った。
心の距離があった甥っ子とキャンプに行ったことによって、その距離がかなり縮まった話を書こうと思う。

甥っ子は妻の姉の子どもで、小学校四年生である。私の子どもは5歳と2歳で、甥っ子はちょっと歳上である。甥っ子は私の子どもとよく遊んでくれるものの、私とはなんとなく疎遠であった。

妻の姉の子どもということがありなんとなく遠慮があるからかもしれない。

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ニューヨーク憧憬

ニューヨーク憧憬

私が一番この世界で行きたい場所はニューヨークである。
ニューヨークへの憧れは、物心がついた頃からある。

まず私のニューヨークへの憧れを培ったのは、アメリカ横断ウルトラクイズである。
幼少期にこの番組が好きで、毎年楽しみにしていた。
司会者の「ニューヨークに行きたいか!」という煽りの言葉を受けて、大勢の大人がニューヨークを目指してクイズ対決をする。

東京ドームから始まり、アメリカの西海岸へと飛行

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はたらくことの喜びについては、だいたい恋ヶ窪の焼き鳥屋で学んだ

はたらくことの喜びについては、だいたい恋ヶ窪の焼き鳥屋で学んだ

大学入学のために上京して、はじめて住んだのは国分寺市の恋ヶ窪というところだった。

とてもこじんまりとはしているものの、なんだかほんわかしたいい街だった。

何より恋ヶ窪という地名に惹かれた。

恋ヶ窪というそれだけでときめくような地名があるなんて、さすが東京だと18歳の私はとても感心したことをよく覚えている。

はじめて一人暮らしをした街なので、思い出はいくらでも汲み出てくる。
生まれてはじめて

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