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書籍あれこれ

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小説と漫画とかについてのあれこれです。
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#小説

【小説】2018年総ざらい:小説篇上巻

【小説】2018年総ざらい:小説篇上巻

 2018年総ざらいってお前もう1月12日じゃねーか!うるせえ!時期を逸したら総ざらいをしたらダメという決まりなんかどこにもねえ!ということで漫画篇に続いて小説篇(上巻)です。20冊+1ゲーム選んだのですが多すぎるので半分ずつにします。自分の中では順位付けもできているのですが、それは特に公開する気はありませんし、今回の並びもランダムです。そして問題が一つ。「超おもしろかった」という感動は記憶してい

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【小説】熱帯零號文字

【小説】熱帯零號文字

 最近どうも体質が漫画でして、漫画ばっか読んでおり(ザ・ファブルとかハイキュー!!の再読とか餓狼伝とかポケスペの再読とか)全然小説が読めておりません。ニンジャスレイヤーの再読も忙しいですしね。読書速度が新刊発売のペースに追いついておらず、読み途中の本が三冊も重なる日々。まあ、ゆったりとしたペースで物語を体内に積んでゆくのもそれはそれで趣があっていいのですが、ぼやぼやしてると舞城王太郎の『されど私の

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【小説】好き好き平面図:水曜編

【小説】好き好き平面図:水曜編

 そんなわけで水曜編です。水曜ってなんだよですって? ディスコ探偵水曜日に決まってるだろうが! 読め! 全人類はディスコ探偵水曜日を買って読め! ……要は私のオールタイムベスト小説の一つですね。心の中の本棚で、魍魎の匣とかソロモンの偽証とかニンジャスレイヤーとかとんかつDJアゲ太郎とかジャズ大名(映画)とかカブトボーグとか筒井康隆の小説とかインテリぶる推理少女とハメたい先生と同じところに収められて

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【小説】好き好き平面図:暗黒編

【小説】好き好き平面図:暗黒編

 ミステリには事件の舞台となった建物の平面図をのせるという謎の慣習があるのです(のってないことも多いけど)。一部のミステリファンはその平面図が出ただけで、興奮状態になり恍惚の表情を浮かべる習性を持っており、まあ私の習性なのですが、そんな自分が今まで読んだミステリの中で特に好きな平面図は何かなあと考えたところ四つほど思いついたのでnoteに出力しておこうと思います。第一回の今回は『暗黒館の殺人』とい

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【小説】おかしなはやすぎる二人

【小説】おかしなはやすぎる二人

 2017年から2018年にかけて岡嶋二人の小説全作をまとめて読むというすばらしく楽しいキャンペーンを自分の中で開催していたのですが、これが大変戦慄する体験となりました。おもしろいとかつまらないとかじゃないんです。いや、大変おもしろいんですけども、サスペンスものとしては日本最高峰と言っていいほどおもしろいんですけども、それを脇に置いてしまうほどにとにかく凄まじいことがありまして、それは異常なほどの

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【小説】2017年の本棚総ざらい

【小説】2017年の本棚総ざらい

 毎年、大晦日にその年読んだ本のベスト20を決める遊びをするのが趣味だ。で、ここに折角noteアカウントがあるので、その20冊をガイドにしながらこんな本読んだなあんな本読んだなおもしろかったなあ等々を、読書メーターに投稿した感想をベースに書き残しておこうと思う。20冊以外の本も混じっているが、まあそこは適当でいいだろう。順番も決めてはいるが触れる気はない。序文の締めとして、データを示しておくと、2

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【小説】私的児童文学想い出雑語り海外ファンタジー編

【小説】私的児童文学想い出雑語り海外ファンタジー編

 小学生の頃はやたらと海外のファンタジーものを読み漁っており、思えばそれが自分のエンターテイメントに対する嗜好の原点となった気がします。現在の私はミステリ好きですが、当時、海外ミステリは全然読んでなかったですね。日本のものは名探偵チビーとか江戸川乱歩の少年探偵団とか色々読んでたんですけども。ああでもマガーク探偵団は全部読んだな……。かの赤毛の名探偵の物語は色々と思い出深いのでまた個別で記事を書くか

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