無職のわたしを家族は知らない。

はい、タイトルで全部言うてもた。

そうなんですよ。
家族には解雇になったこと、
いま無職であることを伝えていません。
ひとり暮らしなので、わたしの様子から
さとられることもありません。
言うもんか！と肩肘はっているわけでもなく。
心配かけちゃいけないわ、という配慮も特になく。

いらぬ摩擦は、避けたい。

両親、特に父親に対しては、これです。
父親は団塊世代 昭和男子の権化のような人です。
他者に対する競争意識や敵対心が強く、平民でありながら
「俺はお前らとは違うんだ」と選民意識まで兼ね備えた、
高貴で高スペック（自称・自社比）な、お方。
パソコンは一切使えず、スマホでの検索はおろか
LINEの送受信すらままならなくとも「天に選ばれた男」、父。

「スキルがないからリストラされるんだ」
「必要な人間なら会社は残す」
そういう思想であります。さすが！立派だね、父さん。
そんなブラボー父さんの懐に、あえてこちらから
飛んで火に入ることもないでござんしょう。

母は、家族をエネルギッシュに叱責する父親に
日々おろおろしながら、忍耐と恐怖心を育ててきたお方。
ご機嫌ナナメ、おめめ三角な父親と対峙する気苦労を
これ以上かけたくないという思いがあります。

妹夫婦に、ラブでピースな毎日を。

姪は、生きるエネルギーでぱんぱんな2歳。
仕事と育児でてんやわんやの夫婦ライフに、
姉の解雇騒動で波紋を広げるこたぁない。
義弟が姪に会えるのは、週末と祝日だけ。
大切な家族の時間をおばさんは守ります。

妹は、できの悪い姉を見て育ったせいか、
清く正しく美しく生きております。
若くして新築マンションなんて
シャレたもんを購入して固定資産税を納入し、
毎日勤労し、国民の義務を果たしております。
妹に無職を言い出せないのは、劣等感も少し。

まぁ…大した事情があるわけでもなく
わたしは無職になったことを家族に告げていません。

無職の皆さん、どうですか。
ご家族に事情を伝え、あたたかなお声に包まれた方も
きっといらっしゃいますよね。いいな、いいなぁ。
味方になってくださるご家族は、宝です！

今日は皆さん、お出かけでしょうか。
たくさんお水を飲んで、熱中症には気をつけて。
悔いなく楽しく、やさしい日曜日をお過ごしください。