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ストレスの根っこ

ストレスと言っても、ストレスをどこに感じるか、どの程度をストレスと感じるかは人によって違うじゃない。コロナで自宅に居ることをストレスと感じる人もいれば、そうじゃない人もいる。人によってずいぶん違うよね。

ストレスは諸悪の根源のように言われるけど、本当にそうなのかな⁈

ストレスってね、良いストレスと悪いストレスがあるって言われているんだけど、それを分けるのかは克服できたかどうか。ストレスを克服するごとに私たちは強くなるから、同じストレスでも克服できたストレスは良いストレスとなるわけ。ストレスは対処だけすればいい諸悪の根源ではなく、私たちに取り組むべき課題を明確にしてくれ、成長の道しるべともなり得る。もちろん、長く続くストレスには対処が優先だと思う。ましてや身体に現れていたら危険信号だから、休むことやストレスの元から距離を開けることが最優先。あなたたちには自分に合ったストレス対処法は持っていて欲しいなぁと思う。

まずはストレスの「程度」を考えるのによい研究データーがある。

軽い放射線を浴び続ける仕事をしている人と、全く放射線などを浴びない仕事をしている人でのその後の健康結果を測ったものがあって、どちらが健康度は高いでしょう?というもの。もちろん、放射線を浴びなかった方だと研究者は考えてデーターを取ったのだけど、実は逆だったの。

25%もの差をつけて、
微量の放射線を浴び続けた人の方が健康度が高かった。

どういうことかというと、軽いストレスを身体が受け続けることによって、ストレス免疫が育った結果らしい。

ストレスによって免疫力が下がるというのが定説のように感じているけど、そのメカニズムに関しては十分な科学的根拠が得られているわけではなくて、
それどころか、ストレスがあることが「普通」の状態はストレス免疫を育てるという研究結果だったの。

わかりやすく事例をあげると、いつも大声で叱る人が周りにいる場合、大声や叱られることに恐れを感じにくくなるね。ましてや、その大声が大した意味を持たないとわかればストレスとは感じない。その逆の状況が長かった人は大声で叱られたらだけで大変に感じる場合だってある。大きなストレスとなりうる。

あなたたちは怒鳴る父のそばで育ったから、理不尽に怒る人に免疫があるでしょ。もちろんその程度でも頻度が高かったり、その影響力の強度にも寄るけど「そういう人、いるよねぇ〜」である程度スルーできる免疫があるはず。

つまり、何を「普通」と思うのか、その人の「普通」と比べて人はストレスの強度を測っているの。甘いと言われる人は「普通」のレベルが立場に合ってない可能性があって、強いと言われる人は「普通」のレベルが妥当というか、期待してないというか。何を「普通」と思うかでストレスは変わるんだよ。

ストレスはあなたの「普通」を見直す必要があるかもしれない。ストレスがあなたの「普通」と置かれた状況の「普通」とのギャップであるのであれば調整する必要があるってこと。

母は回遊魚体質だから、このコロナの外出自粛は正直ストレス。だけど、今は仕方ない。wantよりshouldを問われているからね。早く終わることを願いながら、母の「普通」を調整している毎日よ。克服したら母にとって良いストレスになるし、弱点を強化してるイメージ。がんばります!


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