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  • 2022年音楽ベスト

    2022年音楽ベスト

  • Pre Punk ⇔ Post Punk

    ポスト・パンクの対になる概念として、パンク勃興前にリリースされたパンクに繋がる作品やシーンを”プリ・パンク”とし、そうした作品やシーンのレビュー、解説および言及した記事のまとめです

  • Bandcampまとめ

  • Tony Allen

  • サザンストリーミング配信開始記念企画

最近の記事

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2022年ベストアルバム60

選盤にまつわるあれこれや3年前とちょっと違った形で公開している事などは別稿で語ります。 お待たせもしましたので前置きは短めに、2022年のベスト60枚です。あなたの音楽ライフの参考になれば幸いです。 60位: Makaya McCraven - In These Times 自らも高い技術を持つドラマーでありながら打ち込みやサンプリングへの造詣も深い"ビート・サイエンティスト"。日本ではJazz The New Chapterの紹介から広がった印象がある所謂"現代ジャズ"

    • 坂本龍一 『12』 全曲レビュー:残された者は去り行く者をどう送るか

      2023年1月17日、本作発売 2023年3月28日、坂本龍一死去 2023年4月1日、共同通信より死去の報道がなされる 2023年4月2日、マネジメントやレーベルから公式に死去が発表される 私はサブスクリプションサービスも活用しているが、元々強い思い入れのあるアーティストの新作に関しては、リリースがあるのならフィジカル(特にLP)の到着を待つ事にしている。加えて私は発売日にいち早く聴く行為にあまり興味が無いので、同時に他の作品もオンラインストアで注文して分割発送指定をせず

      • デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム: 現実と虚構のあわいを現実と虚構のあわいで描くということ

        デヴィッド・ボウイ。この国ではビートルズとクイーンには一歩劣るかと思うが、それでも日本においても最も名の知れたロックスターのひとりであるし、言わずもがな世界的にも最大のロックスターのひとり。 生前から宇宙をテーマに好み登場時はその奇想天外な出立ちからすわ宇宙人かとメディアからも称されたボウイがその肉体も地球から旅立って7年、初の遺族公認”ドキュメンタリー”映画が先日公開された。 “ドキュメンタリー”と引用符を付けたのには意味がある。公式にもドキュメンタリーと銘打たれており、監

        • 宇多田ヒカル『BADモード』全曲レビュー

          1. BADモード作曲は前作『初恋』にも全面的に参加したベーシストJodi Millinerとの共作、プロダクションはFloating Pointsとして知られるエレクトロニック・プロデューサーSam Shepherdとの共同。 コード展開や前半のアレンジはこれまでの宇多田からは、また共同プロダクションのシェパードの作品からも、あまり想像のつかないSteely Dan風。「BADモード」というタイトルに反して軽快。この曲のみならずアルバムを通じて随所にベーシストとし

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        • 坂本龍一 『12』 全曲レビュー:残された者は去り行く者をどう送るか

        • デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム: 現実と虚構のあわいを現実と虚構のあわいで描くということ

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          1本
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          4本
        • 2010年代振り返り
          1本

        記事

          Oneohtrix Point Never - Magic Oneohtrix Point Never: あるいは実存と本質の狭間のロックンロール

          Chuck Person名義での作品によって、10年代というディケイドの通奏低音とさえ呼べるジャンルVaporwaveを切り拓いたUSのエレクトロニックプロデューサー、Daniel Lopatin。このOPN名義のオリジナルとしては9作目のフルアルバム。 ロパティン以外のアーティストによる作品を含め、Vaporwaveとは肉声を含めたサンプリングさえもその元ネタから実在性を奪い虚構にしてしまうような性質を持った音楽だ。Vaporwaveが一種の様式美になるに従ってサンプ

          Oneohtrix Point Never - Magic Oneohtrix Point Never: あるいは実存と本質の狭間のロックンロール

          Instagramでショートレビュー始めました

          どうも。 ここのところこのnoteが更新滞り気味なのですが、ちょっと忙しかったり心身の不調でなかなかまとまった文章を書くリソースが割けない状況で。 ただなにかしらアウトプットは続けていきたいな〜という所で、インスタでショートレビューを始めようかと。 初回はCRCK/LCKS小西遼のソロプロジェクト、象眠舎の中村佳穂をフィーチャーしたシングルを。 https://www.instagram.com/p/CHVAnRIp_9s/?igshid=17d3mb5bcppjm 少な

          Instagramでショートレビュー始めました

          屈折するジェンダーの上昇と下降。2020年のグラムロック再興/再考

          グラムロック。全盛期は1970年代前半とされるロックのいちジャンルという、現代の観点からはニッチなカルチャー用語とも思えるこの言葉はしかし、大辞林にも収載されている。ひいてみよう。 ”1970年代前半に流行した、派手なファッションと退廃的な雰囲気を持つロック音楽のスタイル” ……当然ながら、音楽のサブジャンル定義につきまとう泥沼になりがちな議論を避けられる記述では無い。現代におけるグラムロックを考える上でとりあえずとしての前提だけでも共有するには、もう少し文字数を割く必要

          屈折するジェンダーの上昇と下降。2020年のグラムロック再興/再考

          Support Your Fav Artists by Bandcamping! 2: 2020年オススメ新譜レビュー集①

          新型コロナウイルスCOVID-19の猛威に、音楽業界、ミュージシャン個々も多大なる打撃を受けた。否、受けている。 それに対しミュージシャン/レーベルへのサポートが最も手厚い販売プラットフォームと言っていいBandcampが、まず3月にこのような声明を出して(7月までの追記がなされているが当初の企画立ち上げに至ったプロセスの説明は残っている)米国時間(JST)3月20日限定で手数料分もアーティストに還元するキャンペーンを行うと発表した。 しかし、その後も新型コロナウイルスの影響

          Support Your Fav Artists by Bandcamping! 2: 2020年オススメ新譜レビュー集①

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 3

          先日突然の訃報で少なくない音楽ファンを動揺させたナイジェリア出身のドラマー、Tony Allen。 訃報が飛び交った日から断続的に書き続けているうちに、”アフリカ(系)の〇〇を代表/象徴する存在”について書く事に別の意味が宿るような事態が起きてしまった。繰り返されてきた悲劇が今回で最後になる事を祈るとともに、本記事のみならずこのnoteの全てそして私の生活そのものもアフリカ系の偉大なるミュージシャン達が築き上げてきたものの上に立っている事を思えば、責務としてひとつのアクション

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 3

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 2

          先日突然の訃報で少なくない音楽ファンを動揺させたナイジェリア出身のドラマー、Tony Allen。 訃報が飛び交った日から断続的に書き続けているうちに、”アフリカ(系)の〇〇を代表/象徴する存在”について書く事に別の意味が宿るような事態が起きてしまった。繰り返されてきた悲劇が今回で最後になる事を祈るとともに、本記事のみならずこのnoteの全てそして私の生活そのものもアフリカ系の偉大なるミュージシャン達が築き上げてきたものの上に立っている事を思えば、責務としてひとつのアクション

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 2

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 1

          先日突然の訃報で少なくない音楽ファンを動揺させたナイジェリア出身のドラマー、Tony Allen。 訃報が飛び交った日から断続的に書き続けているうちに、”アフリカ(系)の〇〇を代表/象徴する存在”について書く事に別の意味が宿るような事態が起きてしまった。繰り返されてきた悲劇が今回で最後になる事を祈るとともに、本記事のみならずこのnoteの全てそして私の生活そのものもアフリカ系の偉大なるミュージシャン達が築き上げてきたものの上に立っている事を思えば、責務としてひとつのアクション

          Tony Allenを永遠に紡ぎ続けるための断章集 Vol. 1

          ”灯る蝋燭をかばいながら生きてる"2020年5月の日本で響く桑田佳祐『孤独の太陽』

          言わずと知れたサザンオールスターズのフロントマン桑田佳祐、完全単独作としては2作目となる94年のアルバム。 "夏・海・湘南・世代を超えたみんなのポップス”というサザンオールスターズのパブリック・イメージから最も距離が遠いアルバムでありながら、無骨なスワンプ・ロックと内省的なシンガーソングライターがしのぎを削った70年代に青春を過ごした世代の面目躍如とでも言うべき側面もまた強い…いわば”らしくなさ”と”らしさ”が同居した本作は、なんの因果か2020年5月という時代に再び聴き

          ”灯る蝋燭をかばいながら生きてる"2020年5月の日本で響く桑田佳祐『孤独の太陽』

          Support Your Fav Artists by Bandcamping! : Bandcampリリースで振り返る2010年代

          やあ!先日Bandcampがこんな声明を出したね!猛威を振るう新型コロナウィルスによりあらゆる形でダメージを受けたアーティストに、手数料さえも還元する日を作ろう!という事で、日本時間3/20~16時頃から翌16時頃がその時間なんだ!さてじゃあこの機会にBandcampで…でも何を、誰の作品を買おう、とお悩みのあなた。ディケイドの変わり目の年に聴き漏らしていた2010年代の名盤もありかもしれないよ! てなわけで2010〜18(19年は年間ベスト記事にBandcampが見つかっ

          Support Your Fav Artists by Bandcamping! : Bandcampリリースで振り返る2010年代

          2019年ベストアルバム4: 25位〜1位

          2019年ベストアルバム1: 100位〜76位 2019年ベストアルバム2: 75位〜51位 2019年ベストアルバム3: 50位〜26位 待っていただいた方本当に申し訳ありませんでした。 遅ればせながら2019年ベストアルバム、誰が全部読むのかわからんけど100枚です。後々になって振り返っても価値のある作品を選べたつもりです。長いけど全部に目を通してくれたら嬉しいな! 本稿公開現在、新型コロナウィルスが未だ治療法の確立されない中感染者が増える一方であり、各地で混乱と同時

          2019年ベストアルバム4: 25位〜1位

          2019年ベストアルバム3: 50位〜26位

          2019年ベストアルバム1: 100位〜76位 2019年ベストアルバム2: 75位〜51位 待っていただいた方本当に申し訳ありませんでした。 遅ればせながら2019年ベストアルバム、誰が全部読むのかわからんけど100枚です。後々になって振り返っても価値のある作品を選べたつもりです。長いけど全部に目を通してくれたら嬉しいな! 本稿公開現在、新型コロナウィルスが未だ治療法の確立されない中感染者が増える一方であり、各地で混乱と同時に公演のキャンセル等アート/エンターテイメント

          2019年ベストアルバム3: 50位〜26位

          2019年ベストアルバム2: 75位〜51位

          2019年ベストアルバム1: 100位〜76位 待っていただいた方本当に申し訳ありませんでした。 遅ればせながら2019年ベストアルバム、誰が全部読むのかわからんけど100枚です。後々になって振り返っても価値のある作品を選べたつもりです。長いけど全部に目を通してくれたら嬉しいな! 本稿公開現在、新型コロナウィルスが未だ治療法の確立されない中感染者が増える一方であり、各地で混乱と同時に公演のキャンセル等アート/エンターテイメント業界も大変な打撃を受けています。 とりあえず音

          2019年ベストアルバム2: 75位〜51位