ポスト・パンクの対になる概念として、パンク勃興前にリリースされたパンクに繋がる作品やシーンを”プリ・パンク”とし、そうした作品やシーンのレビュー、解説および言及した記事のまとめです
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プリ・パンク⇔ポスト・パンク #1: David Bowie - Who Can I Be Now? (Diamond Dogs, Young Americans & Station To Station)
Twitterで先日「パンク(ポスト・パンク)以前のロックとそれ以後のロックは別物か否か」というような話題が盛り上がっておりまして。そこからは1週間以上が経ってしまいSNS的な賞味期限は切れかけかとは思うんですが、個人的なリスナー遍歴を振り返っても、その辺りが本当に断絶かどうか、繋がっているのならそれを繋ぐのは一体どういう音楽か、と考えるのはかなり重要な気がしたので、ポスト・パンク以降のロックが新
もっとみる屈折するジェンダーの上昇と下降。2020年のグラムロック再興/再考
グラムロック。全盛期は1970年代前半とされるロックのいちジャンルという、現代の観点からはニッチなカルチャー用語とも思えるこの言葉はしかし、大辞林にも収載されている。ひいてみよう。
”1970年代前半に流行した、派手なファッションと退廃的な雰囲気を持つロック音楽のスタイル”
……当然ながら、音楽のサブジャンル定義につきまとう泥沼になりがちな議論を避けられる記述では無い。現代におけるグラムロック