「ワクチン予約と、黄葉」。2022.11.5.
オミクロン株対応のワクチンが話題になったと思ったら、もう予約が始まって、そして、そのワクチンの種類まで注目されるようになった。
BA.4-５ではなく、BA.１対応のワクチンだったら、別の病院に行くというような話まで聞いた。
これから、またどのくらいの種類のワクチンが出てくるのだろう。
だけど、関心を持っている人は、もう、それほどいないのかもしれない。
曇り
朝は肌寒い。
この季節しか着られない薄めのコートを購入したので、今日は着ていこうと思う。
空は曇り。
メモ
駅までの道路には人通りが少ない。
駅のホームにも先週よりも、人が少ないと思う。
電車が来て、電車に乗る。
車両も空いている。窓が少し開いている。今日もキャリーケースを引いている人が何人もいる。
自分の手帳を開いたら、自分で書いたメモが読めずに、ちょっと焦る。
会話
車内ではセキの声が響き、その後には、車両の隅の座席に並んで座っている夫婦らしき二人の会話が続く。そういえば、電車に乗る前にホームでも男女二人が、ずっと話をしていたのを思い出す。
短い路線の終点で降りて、乗り換える。
次の路線の改札口そばの、アルコール除菌のポンプは小さい机の上に置かれている。四角い枠が描かれていて、今日はそこからずれている。私だけが使ってから、その枠の中に戻す。
階段を降りて、ホームで待っていると電車が来て、電車に乗る。
窓が少し開いている。
ドアのそばに立っていると、そのそばの座席に座った女性が、iPadで、ゲームを続けているのが見える。少し優雅に感じる。
見出し
次の駅で夫婦らしき男女が乗ってくる。女性は妊婦マークをつけ、ややぎこちなく座席に座り、その隣に男性が座る。
同じ駅で乗ってきた中年男性が、サンケイスポーツを、車内が空いているせいか、わりとゆったりと開いて、読んでいる。
一面は、「キンプリ脱退」だった。
その見出しの文字が、久しぶりに見ると、やたらとでかい。おそらく１文字が付箋の大きさに感じるから、たぶん７センチ四方くらい。
紙面に、これだけ見出しが占めること自体が、今見ると、なんだかスペースがもったいないように感じる。
その最後の面は羽生結弦で、偏見かもしれないが、手に持っている中年男性にとって、キンプリも羽生結弦も、もしかしたら、関心がそれほどない可能性もあると思うと、なんだか微妙な気持ちになる。
旅行
車内は、もう連休でもないのだけど、でもスーツケースやキャリーケースを持っている人が目立つ。
それでも、車両は先週よりも人が少なく、途中の大きい駅で人がさらに降りて、距離を保って、座席に座ることができた。
目的の駅で降りて、改札へ向かって歩いていると、マスクをはずして、大きいくしゃみをするスーツを着た男性とすれ違う。
ホームから階段を上がって、改札を出るまで、さまざまなポスターは、旅行を誘うものがとても多かった。
黄色
駅の構内を出て、道路のそばのイチョウは、目に見えて黄色さが増してきた。
ビルのそばの花壇に、アジサイの花が咲いていたのは随分前で、とっくに枯れていたのだけど、その形を保ったまま、またちょっと赤くなっている。その変化の理由は分からないけれど、きれいに見えた。
線路側には、セイダカアワダチソウが、いつの間にか背が高くなり、黄色い花を咲かせていた。
夕方
午後４時過ぎに用事が終わって、駅まで歩く。
その途中で、リュックの脇のポケットに、小さい花束をさして歩いている女性とすれ違う。
何の関係もないのに、それを見て、ちょっとうれしくなった。
それから家に電話をして、何も変わったことはないので、今日は、それから次の用事に出かけていく。
電車に乗って、何年かぶりの駅で降りる。
それから、次の用事が終わったのは、さらに１時間が経った頃だった。
ホーム
電車に乗るために、いつもとは違う駅へ再び歩く。
もうすっかり暗くなっている。
駅に着いて、ホームを歩いていると、工事で狭くなっているところがあり、そこを通ろうとすると、テープの声が聞こえる。
すごく早送りになっているようで、最初は、何を言っているのか良く分からなかったが、ホームが狭くなっているので、気をつけてください、といった注意を促す内容だった。
聞き直しても、やっぱり、とても早口だった。
電車が来て、乗ると、空いている。
あちこちから、よどみない会話が、聞こえてくる。同時に、笑い声も響いてきて、車内がにぎやかな空気になっている。
「普段」の土曜日の夜だった。
ニュース
ドアの上の小さい画面では、ニュースが流れている。
世界体操 橋本が初V
羽生結弦 プロ初公演
コンビニ３社 節電競争
ロシア軍、ヘルソン撤退
日興証券社長 半年間無報酬
ワールドシリーズ アストロズが王手
電車が、さらに空いて、座れた。
天気予報の画面で、空気がひんやりしているのを再確認する。
気がついたら、少しうたた寝してしまった。
電車内では緊張しているせいか、いつもほぼ眠れなかったのに、自分でも珍しい、と思う。
終電
途中の駅で、電車を乗り換える。
いつもの土曜日より１時間ほど遅くなっただけなのに、乗客の年齢層が若くなっている気がする。
自宅の最寄駅で降りるとき、男性と女性の二人組がホームで待っていた。私が降りると、「終電はあまり乗らない」という言葉を大きめの声で残して、手を振りながら、その女性が車両に乗り込んでいった。
どんな会話をしていたのかは、分からなかった。
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