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幸せの才能

 テレビを見ていたら、バラエティ番組で「夫がネガティブすぎて困っています」という女性が、その夫と共に登場し、そのネガティブなエピソードを話していた。

 それに関する夫の「説明」のようなものも含めて、ちょっと笑ってしまうくらいのネガティブさがあって、私自身も、その自覚があるものの、ここまでではないという気持ちがあったので、楽しく見ていた。

 ただ、確認のためにも、妻にも聞いてみたら、私と似ている、と思って見ていた、と言われた。

 え、あんなに、という微妙なショックと、自分自身のことは分からない、という気持ちになった。

 でも、それは妻がいつも穏やかに明るい人だから、より自分がネガティブに感じられるのだろうけれど、同時に、妻の静かな明るさがあるから、ずっと助けられてきたのだとも思う。


マグカップ

 誰かと付き合って、プレゼントとしてマグカップなどを贈ると、もし別れたあとに、そうしたものを捨てるタイプでなければ、思ったよりも丈夫なので、何年も存在するはずだ。だから、人に贈るのであれば、そういうことも考えて選んだ方がいいのでは、と考えたこともあるくらい、マグカップは耐久性があるとも思っている。

 だから、逆にいうと、好きで購入した場合は、多少、落としたとしても、それほど簡単に割れるわけではないので、プレゼントには適している、という見方もできる。

 家には、いくつものマグカップがあって、かなり昔から使っているけれど、欠けてもいないし、割れてもいなくて、だから、まだ長く使えそうなものもある。

 その中で、かなり意味がはっきりしているマグカップもある。

ミステリと言う勿れ

 今もよくテレビを見ている方で、テレビドラマも結構視聴していると思う。それは、私よりも、おそらくは妻の方が熱心で、ここ何年では、最も好きなドラマの一つが、菅田将暉が主演した『ミステリと言う勿れ』だった。大学生である久能整が、時には犯人を含め様々な人間と会話を重ねがら、事件を解決していくというストーリーは、シンプルだけど、その展開のあちこちに魅力的なエピソードが散りばめられているのはわかった。

 ドラマを放送している時は、妻は1週間が待ち遠しい様子だったし、最終回が、明らかに続編がなければおかしい展開になりながらも、そこからの続編はまだ放送されていないことに、熱心な分だけ不満もあるようだけど、本当に堪能していたように見えた。私も楽しく見ていたけれど、推定では少なくとも3倍ほどの熱量を感じていた。

 今も、「整くん」の次のドラマはまだかな、と言い続けている。

関連グッズ

 最近は、ドラマ放送があると、その関連グッズが発売されることが当たり前になった。だから、この『ミステリと言う勿れ』を見ているときも、ドラマの中で主役の「整くん」がつくり続けているカレーがあって、それも商品化された。さらには、「整くん」が部屋で使っているマグカップも販売していたので、両方とも購入した。

 カレーは食べてしまったが、マグカップは今も家にある。

 使うと洗って、水切り皿に置く。その作業を繰り返しているけれど、『ミステリと言う勿れ』のマグカップは変わらずにずっとある。

幸せの才能

 昼頃だったか、何かのきっかけで、妻と幸せに関する話になった。

「---- 今日、朝かな。

  あのマグカップがあるでしょ。
    それを見てたら、ドラマ面白かったなあ。

 って、しばらく幸せな思い出に浸れた、かな------」。

 幸せは、マグカップにも埋まっているし、庭の小さな花々からも生まれるし、テレビドラマを見ていてもよく笑っているし、よく泣いている。

 妻は、どんなところからも幸せを見つけてくる才能があるようだ。

 薄々は感じていたのだけど、もう何百回も使っているマグカップからも幸せをすぐに見つけてこられる。

 なんだかすごい。

 だから、比較的、楽しそうに見える時が多いのかと思った。そういう才能は参考にはできても、真似はできない。

 だけど幸せを見つける才能がある人と暮らしているのは、幸運だと思った。





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