「秋の虫と、マスク再着用」。2023.9.16 .
暑い。
午前9時前でも、外へ出ると、もう暑い、というよりも蒸し暑い。
秋の気配はない。
祭り
家を出て、駅へ向かう。
町会会館の近くの道路に神輿がある。
今日は、祭りの日だった。
さらに歩いていると、商店街中にあるスピーカーから、町会長の、お祭りに関する話が聞こえてくる。
まだ午前9時前なのに、祭りの日はスタートが早い。
カジュアル
駅のホームには10数人の人が電車を待っている。
カジュアルな格好と、マスクをしていない人の方が、圧倒的に多数派になっている。
電車が来て、電車に乗る。
車両は空いている。
冷房は効いていて、窓は閉まっている。去年までは、空調が動いていても、換気のために窓が開いていたが、今年は、「5類移行」後は、そのスタイルのまま、今年の夏は終わりに近づいているようだ。
車内には、ベビーカーが置かれていて、座席には男性が座っている。そばに立っていた女性が、次の駅で降りるときは、自然とまとまって降りていく。
少し疲れた気配があった。
歩み
静かなまま電車は進み、終点に着く。
一斉に人が降りる。
なんだかいつもよりも降りてから移動する速度が遅い気がする。
でも、人が割とぎっしりといるので、それほど、早くも進めなくて、ちょっと焦る。
それでも、今日も次の路線の改札のそばの除菌アルコールのポンプは一人だけ使っている。使う前にも枠内にきちんと置かれていたから、もしかしたら誰も使っていないかもしれない。
マスク
次に乗った電車も、当然のように窓は閉まっている。
車内の冷房は、さっきよりも強めに感じる。
車内でマスクをしている人は、感覚的には3割くらいになったように思う。
それでも、今日は、かなり久しぶりに紺色のマスクをしている人を見た。最近、白ばかりになっていたので、珍しく感じる。
静かな車内のまま、電車が進む。
アルコール
目的の駅に着く。
ここでも、隅っこに設置されているアルコール除菌ポンプを使おうとそばに歩く。そのそばには、初老の紳士が立ちふさがるようにいた。それは仕方がないのだけど、私がアルコールポンプを使っていても、ほとんど動かず、半歩ほど下がっただけで、それでも、かなり近かった。
そのポンプの中味はしっかり入っていて、先週、空になりそうだったので補充したのだと思った。
秋の虫
駅の構内を出て、歩道を歩く。
樹木は、まだ元気だけど、セミの声は聞こえない。
こんなに静かになるとは思わなかった。
その下の花壇のようになっている場所からは、秋の虫の声が少し聞こえてくる。
薄曇りで、蒸し暑い。
マスク再着用
現在は、感染者数の全数把握もされなくなったので、全体の状況はわからなくなっているものの、医療機関の患者数が「第8波のピークに迫りつつある」のならば、感染者数は増大しているのは間違いない。
学級閉鎖が相次いでいるのが、その具体的な現れということなのだけど、これが、高齢者や、持病を持つ人たちにとって、どのような影響が出ているのかを知りたいのは、自分もそうしたことと無縁でないからだ。
例えば、高齢者の施設は、どうなっているのか、という報道はされないのだろうか、という疑問がある。
さらに、現在、コロナ感染した際に、重症化リスクを持った人が、どのくらいの症状になるのか。さらには、どのような治療を受けられるようになっているのかも分かりたい。
ただ、そうした情報に触れる前に、学級閉鎖が相次いで、マスク再着用の話題が報道されるようになっている。
「5類移行」後は、それ以前より、急激に感染予防の緩和がされているし、それに伴うように、定点把握という限定された測定方法に変わったとはいえ、5月以降、ずっと感染が増大していたのだから、その途中で、必要な場面での「マスク着用」を強めに呼びかけたとしたら、もしかしたら、現在のように「第8波のピークに迫る」前に、減少傾向になったかもしれない。
とても個人的なことだけど、持病を持った家族がいるので、ずっと感染には気をつける生活は続けるつもりだし、いまさらと言われるとしても、「5類移行」前に報道されていたように、十分な医療体制が整ったり、本当の特効薬が開発されるまでは、ずっと感染状況は気をつけると思う。
同時に、高齢者や、持病を持つ人にとっては、可能な限り感染を抑えた方がリスクは減るので、そのために必要なことは対策をとって欲しいと、思い続けるはずだ。
それが、とても無力なことはわかっているけど、おそらく継続すると思う。
夕方
午後4時過ぎに用事が終わり、再び、朝降りた駅に歩く。
9月中旬になったけれど、まだ夏のような暑い夕方のままだった。
携帯もスマホも持っていないので、外出する時の妻との連絡は、家の固定電話の留守番電話に伝言を残すことで連絡を取り合うことになる。今日は、妻も外出はしているけれど、特に異常もないようなので、私も行きたかった場所に行ってから、帰ることにする。
違う電車。
違う駅。
違う街。
お祭り
いつもの土曜日よりも、1時間半ほど遅くなり、午後6時半に、自宅の最寄りの駅に着く。
お祭りは、まだ続いていた。
屋台が出ていて、人気商品の前には、かなりの列ができている。最後尾。という立て看を持って、人の流れを整理している人がいる。
いつも思うのだけど、祭りがあると、どこにこんなに人がいたのだろう、と思うくらい、人が集まる。
もう外は暗くなっている。
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