3時のねこ

毒親育ちの家猫。好きなものはビールと貯金。30代になって楽になったこと、楽にならないこ…

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毒親育ちの家猫。好きなものはビールと貯金。30代になって楽になったこと、楽にならないこと、気ままに書きたくてアカウントを作りました。役立つことは言いません。

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毒親育ちの「呪い」が解けないなら、魔法をかければいい。

毒親に育てられた子どもは「呪い」をその身に受けている。 その「呪い」がいつ発動するかは人それぞれ。私は成人後。 次なるライフステージを目前にする度に「呪い」を目の当たりにする。 「毒親」語りも呪いだ。 私自身に対する戒めのように、呪いを補強する。 語らなくなる日がくればいいのに。解放される日がやってくればいいのに。 1.毒になる親 一生苦しむ子供私が初めて「毒親」という言葉を知ったのは、学生の頃だった。 友人から「面白いから読んでみて」と一冊の本を紹介されたのがきっかけだ

    • 「毒親育ち」からの卒業を目指して--まずは「共感力」を薄めてみる。

      長く交際してきた恋人と婚姻届を出した。 結婚=社会的・法的制度という認識が強いせいか、提出する前日も提出する瞬間も「ああ、これで業務が手離れする、よかった〜」と、私はどこか仕事のような気持ちでいた。 交際してからの数年間、毒親育ちの私は、親から受けてきた暴力を無自覚に彼に向けていた。その事実に気づいて距離を置き、自分と向き合いながら、私たちは互いにおかしなところを指摘しあって、傷ついたり傷つけながら隣を歩いてきた。 年も重ね、互いに古傷を持つ猛者と仙人のような心境で、今

      • 「毒親が結婚生活を破綻させる」という仮説:パートナーを毒親から守るべきか?問題

        嵐のような大雨とうだるような暑さが続く日々。 ビール片手に私は一人の時間をのんびりと過ごしていた。 同居している恋人は出張へ。 私が薄情なのか、デミセクゆえなのか。恋や人生にまつわるあらゆる悩みから解放された私は、植物の世話をしながら節制した心穏やかな生活を送っていた。 人間と違って世話をかけた分、必ず結果を返してくれる花木。 花の色は移りにけりないたづらに…とはいうけれど、水や空気に注意し、枝や根を管理してあげれば、葉の青さや色づく花々で植物は必ず応えてくれる。いたづら

        • 「愛される女」を脱皮することはできるのか?

          私は、いわゆる”フェミニン”な服装が好きだ。 春や夏は軽やかで揺れる素材が好きだし、淡い色も発色の強い色でも「綺麗」「可愛い」と思えば身につける。背が低いので流行のオーバーサイズは似合わないので、タイトな服を着るし、そのために冬についた脂肪を削ぎ落とすようなダイエットもする。 ネイルもアクセサリーもメイクも全部好きだ。 それら全ては「私は私が大好きだ!」という叫びのようなものだ。 もちろんTPOを踏まえて服装や色味を調整はしても、守備に回るより攻めるほうが好きだ。私を奮い

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        毒親育ちの「呪い」が解けないなら、魔法をかければいい。

          毒を跳ね返す「心のバリア」は存在するのか?

          自粛生活が世界的に推奨されるようになって1年以上が過ぎた。 コロナがもたらしたのはライフスタイルの変化だけではなくて、「気兼ねなく連絡を取り合える関係性」や「自然と互いを思い合える相手」も顕在化したと最近の私は常々実感している。 コロナによってフェードアウトしていった人たち、近くなった人たち。 離れ離れになるからこそ、私と恋人は一緒に暮らすことを決めた。会わないからこそ、毎日のようにゲームの話を気楽にメッセージし合う友人もいる。 私生活にも介入しようとしてきた仕事先を断

          毒を跳ね返す「心のバリア」は存在するのか?

          自分への覚悟が「NO」の勇気になる【家族編】

          人生は、ままならないことだらけだ。 大人になってからは挫折の連続だ。理不尽さと立ち向かいながらトドメを刺されて打ちのめされる。ギリギリのHPとMPで岩陰に逃げ込み、息を潜めて回復を待つ。「逃げ」は哺乳類を進化させた大きな鍵だ。逃げの達人である人類は、今やこの星を征服した。 だから、逃げの手を打つのは生き物として正しい戦法なのだ。 進退を繰り返しながらレベル上げしていき、防御力の高い防具をゲットしていきながら、攻撃力のある武具も時々アップグレードしていく。時々、必殺技や治

          自分への覚悟が「NO」の勇気になる【家族編】

          自分への覚悟が「NO」の勇気になる【仕事編】

          誰かより劣る生き方でも、決して幸せでない日々でも。 考え続けている限り、人は日々を通して成長できるのだと思う。 仕事やスキルと違って、人間の資質や強さの成長を自分で実感する機会はあまりない。無自覚にふと「そういえば、昔の私だったらこんな選択をできなかったんだな」と気づく。その時になって初めて、日々は無駄に過ぎ去ったわけじゃなく、私のなかで蓄積しているんだと気づかされる。 そう思ったきっかけは2つの出来事だ。 1.「会社」を辞めてもハラスメントはある1つは仕事におけるハラ

          自分への覚悟が「NO」の勇気になる【仕事編】

          「うそ」「大袈裟」で言葉を封じないで。

          誰かにとって些細な問題も、当事者にとっては致死率が高いことはある。 私の問題は、第三者にとっての自尊心を保つためにあるわけでも、誰かに消費されるコンテンツとしてあるわけでもない。 杉田水脈議員の「女性は平気で嘘をつく」発言 幡野広志さんの削除された記事 否定されることを重ねながら生きていると、傷つかないふりも上手になるけれど、記事の回答一段落めで気持ちが悪くなって読むのをやめた。一日置いて、再び開いてその下も目を通したけど、やっぱり辛い気持ちのままだった。 誰かにとって

          「うそ」「大袈裟」で言葉を封じないで。

          「結婚」と「妊娠」のプレッシャーから解放される話。

          10年間、母から「結婚」「妊娠」のプレッシャーをかけられている。 5年間くらいは女友だちからプレッシャーをかけられている。 交際初日に「僕は結婚しないし子どもはつくらない」と恋人から宣言されてから早5年が経過。実は、交際1年後に婚約した。婚約しなければ交際の継続ができないほどのプレッシャーを両親からかけられ、彼が妥協したのだ。 私の希望で、ホテルの上層階の高級レストランでプロポーズを受けた。 彼は涙目で声を震わせ、手紙を読み上げた。感謝の気持ちと愛情と将来への希望。 私た

          「結婚」と「妊娠」のプレッシャーから解放される話。

          卑下しそうになった時ほど顔をあげよう。

          私は前向きな人間だ。 ひとしきり泣いた後には、自己愛で自分の背中を撫でてやり、肩をすくめて欠伸をし、すっきりと眠りにつける。数年の不眠を経験して思ったのだ、「アホらし」と。 生きろ、そなたは美しい。 時よ止まれ、お前は美しい。いや止まるな、進むのだ。 私は、私の幸福を私自身で決めたいと思っている。 不幸も幸福も、その判断を他人の手に任せたくはない。 けれど、時々どうしようもなく卑屈になるときがある。 私の価値を知っている人をなじりたいときだ。 私は卑下することで、相手

          卑下しそうになった時ほど顔をあげよう。

          「デミセク」をもっと知りたいし、知ってほしい

          「LGBTQ+」という言葉が認知される社会になってきた。高校や大学にも同性愛者やバイセクシュアルの人たちはいた。自分の性的指向を「カテゴライズ」できれば、自分を表明できれば恋愛はよりしやすくなる。 カミングアウトの難しさは社会の問題。 だから、彼らがもっと自由に恋愛できるようになればいい。 と、他人事のように思って生きてきた。 マイノリティが他人事なのではなく、そもそも「恋愛」自体が他人事だったからだ。私の周りは「恋愛体質」だらけだ。あれほど好きだと1年以上追っかけていた

          「デミセク」をもっと知りたいし、知ってほしい

          敏感さと鈍感さ、どちらの方が生きやすいか?

          耳が遠いと長生きするという。 神経質は短命。 真実でもあり嘘でもある。寿命は生き様だ。 ストレスを物ともしない強靭な精神、健やかな肉体。素晴らしい、素人目に見ても長生きする人物だ。私は虚弱体質に脆い心。糖尿病と癌の発生リスクの高い遺伝子。人生100年時代と言われても、健康格差もあるのだからピンとこない。 ヒトは細胞と微生物の寄せ集めだ。生まれ落ちてから刻々と死に向かう生き物。年を重ねるごとに体内の細胞と微生物の数は減っていく。ストレスがかかっても数を減らす。 ストレスに

          敏感さと鈍感さ、どちらの方が生きやすいか?

          恋人が”運命の人”ではない件について

          私は、自己愛に満ちた人間だ。 目が大きくなくても、細い指と形の良い爪がある。才能はないけれど、自己満足できる程度に物を楽しめる。他人と自分を比べることもない。自分に合う化粧や服装を理解しているから”輝いている私”も演出し、自他ともに”私は幸福に満ちた人間なのだ”と思わせることができる。 これほど私を理解し、愛している人間は私の他にはいまい。 けれど、私があかの他人だったら私とは絶対に付き合わない。 脆く爆弾を抱えた人間だからだ。 幸福ではない家庭に育ち、問題を抱え、自暴

          恋人が”運命の人”ではない件について

          「好き」と「モテ」について考える。

          大抵の人は「モテ」が大好きだ。 承認欲求を満たしてくれるばかりでなく、ビジネスになる。 いつの時代もモテビジネスはサクセスストーリーに繋がる。 周囲から好かれる。 好かれるとは、言い換えれば「求められる」ということ。 モテは、不特定多数の欲望の対象になることを意味する。 その覚悟とそれを上回るエネルギーをコントロールできるからこそ、モテはプラスに働く。モテを語り、モテをもって人々に幸福をもたらすことは覇者の為せるワザ。ゆえに人はモテを追い、モテに狂わされる。 ここでは、

          「好き」と「モテ」について考える。

          孤独とどう向き合うか?

          感染病の感染リスク拡大に伴う外出自粛。 繁忙期を過ぎて仕事も手離れ。「久しぶりにのんびりできるな〜。確定申告もしなくちゃだし、まとまった時間で本を読んだり勉強もできる。積みゲーも崩せるゾ⭐︎」と、当初は引きこもり生活を歓迎していた。 穏やかな時間。まどろむような数日間。 そして訪れる心身の不調と「社会的断絶」を感じさせる孤独。 確定申告ページを開いて確認。取り出した領収書をちょっと見てすぐに引き出しに戻す。仕事もないのにパソコンを開き、某シンジくんのパパのように両手を組

          孤独とどう向き合うか?

          負の感情は”神様”に任せればいい。

          こいつは絶対許さねえ と思う相手はいる。一時的にMAXの怒りでそう思い、時が過ぎれば「まあ許さんけどどうでもいい」くらいになる。恋人にちょっかいをかける人間やパワハラセクハラ上司。私の人生から退場してくれればそれでいいのだ。 が、人生を通して「こいつは絶対許さねえ」という人間もいる。血のつながりがあったり近い存在だと、縁を切っても、生活の中でちらつく存在。一生癒えることのない傷をつけられ、二度と取り戻すことのできないものを奪った存在。 怒りは二次的感情で、多くは自分を守

          負の感情は”神様”に任せればいい。