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2023年抱負 ゼネコンはいままで通りのやり方だけでは全てが上手くいくわけではない。自分の営業スタイルを見つける。

Written by 病院建築note(医療機器出身のゼネコン社員)

あけましておめでとうございます。2023年がスタートしました。早いものでゼネコンに入社して半年が経ちました。

今年の抱負について文章にして残しておきたいと思います。

■前職の経験をミックスして、ゼネコンでの自身の営業スタイルを確立する。

ゼネコンは既にビジネスモデルを確立してます。またそのビジネスには長い歴史があり、得意先とは100年以上の付き合いがあることもザラです。

しかし、ゼネコン業界が「これまでのやり方でだけで全てが上手くいくか」というと、私は「そうでない」と思います。

これまでは積み上げた歴史と実績を元に仕事をしてきましたが、これからはその場その場に合わせた戦略を考えていく必要があると思います。

ゼネコンがこれまでビジネスモデルを変える必要がなかった理由は下記のように感じます。

■ゼネコンは伝統的なやり方で成功し続けてきた。

ゼネコンは衣食住の「住」という古来から非常に重要な役割を担ってきました。現代でも数千億円規模の大規模工事を完遂できるのは、技術力や抱えている人の数から実質大手ゼネコン数社に限られます。社会インフラを支えるためにもゼネコンの存在は必須です。

そのためゼネコンには江戸時代や明治時代創業の歴史ある会社が多いです。また独特の社風が残っています。

最近は建築資材の高騰の影響で減収減益となっているものの、大手はゼネコンは売上額が1兆円以上というスケールメリットから300~700億円規模の利益をしっかり出しています。
※1兆円の1%は100億円

また利益率が低いといっても、社員の平均年収や福利厚生の水準、使える経費の幅や額(!)は他業界より一般的に高いです。
建設という事業構造上たくさんの従業員を抱える必要があるので、相当の費用を会社の運営に支出していると思います。

売上額が1兆円以上でも、会社の運転にかなりのコストを投入しているので、燃費は悪いーー。

その体制を崩さなくても超優良企業の得意先を多数抑えている為、何だかんだで利益が出ている。そのためビジネスモデルや社風をこれまで変える必要がなかったのだと思います。

■人材の流動性が低い。

新卒一括採用、終身雇用という日本の雇用形態がまだゼネコンには根強く残っていると思います。出身大学ごとの繋がりも非常に強いです。

転職したり、私のように他業界から中途で入る人もいますが、少数です。大手ゼネコンの平均勤続年数は20年以上あります。つまり大抵の人は辞めません。社員の結束力は強いです。

正直プロパー社員と中途入社、総合職と一般職の間の壁みたいなものを先輩社員の発言から感じることもあります。

医療機器業界だと大手医療機器メーカーから日系・外資問わず競合他社への転職も普通です。コンサルや他の業界も同じだと思います。しかしゼネコン業界では競合他社への転職は聞いたことがないです。(そもそも外資のゼネコンも参入していない!)

ゼネコンから転職される方はデベロッパーや設計事務所が多いです。
このように「外からの新しい風」は中々入ってこない状況だと思います。

■これまで異なる業界の3社経験した私がゼネコンでできること。

このようなゼネコン業界で自分ができることは明確だと思いました。

私はこれまで自ら先頭に立ち営業成績を上げながらも、新しい売り方を考えてきました。異なる業界で成果を上げてきました。

ゼネコンは既にビジネスモデルを確立しており、厳しい市況でも利益も十分出してきました。

しかし、これまで通りのやり方だけで全てが上手くいくか?というとそうではないと私は思います。

ゼネコンは「人手不足の問題」でも最初に名前が出るような業界です。

また2024年4月1日以降はゼネコンでも時間外労働に上限が設けられます。原則として月45時間・年360時間となります。

(2019年4月に施行された改正労働基準法で「36協定で定める時間外労働の上限規制」が見直されたのですが、ゼネコンでの適用は5年猶予されていました)

コロナ禍で顧客との関係構築の仕方もだいぶ変わってきました。

この先はいままでと同じようには行かないと思います。ビジネスモデルを確立しているから数年は持つと思いますがその先はありません。

私は食品メーカーと医療機器メーカーという異なる2つの業界で成果を上げてきました。その経験をゼネコンでも存分に活かすことで「新しい風」を入れたいと思います。

すみません。
漠然とした内容になってしまいましたが、いまそんな気持ちでいます。

本年も宜しくお願い致します。

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hospital architecture note
mail:07jp1080@gmail.com
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