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コーチングセッションで色々な方のお話を聴いていると、
「この人物凄い分厚い鎧を着ているなー…」と感じる方に出会うことがあります。

「鎧が厚すぎて動きにくそうだな」
「その鎧、早く脱いじゃったほうがめちゃくちゃ飛躍するのにな」

そんなことを考えながら、コーチとしてはその鎧をいつ脱がそうか
本人が脱ごうとするのを待ってみるか
少しだけ積極的に脱がしてみようか
とりあえず脱衣所まで連れて行こうか

その人に合ったベストと思われるタイミングを見計らうのもまたコーチとしての力量ではないかと思っています。

そこで今日は、そんな分厚い鎧のタイプを私の見解で分解してみようと思います。

①知識の鎧

講座を受けたり、資格を取ったり、本を読んだり、とにかく大量の知識を身につけて、インプットおばけになるのだが、行動が伴ってないパターン。ものすごく立派な発言が出来るし、人よりも知識が豊富なのは事実なので鎧を着ればきるほどプライドも高くなる。

②リア充鎧

自分の所属する集団の中での地位や自分の持ち物(例えばブランド品)など、自分よりも外側の、外部要因が整っていることで自分を満たし、周りの称賛を得て喜びを得られるが、ふとした瞬間に、周囲の目と本当の自分の姿とギャップに凹むタイプ。

③最強鎧

弱い自分を隠すために、そして相手から攻撃されないために、自分を大きく強く見せる鎧。鎧を脱いだ本当の裸の姿は、実はとても繊細でとても優しかったりする。でもそんな繊細さに他者は気づかないので、外からの風当たりはいつも強め。そこから自分を守るために、さらに鎧が厚くなる。


④弱小鎧

「私は弱いのです。」「私は無能なのです。」と、周りの期待値を低くして、安心するための鎧。本人は無自覚なことが多いけれど、「自分が弱いのです」と周りに見せることで、他者から優しくしてもらうことを実は期待している。自分が無能と言い聞かせることで、チャレンジしない言い訳をつくり安心することもある。

⑤変人鎧

「私、人と違って変わっているんです。」と主張することで、他者と一線を引くタイプ。実は人と交わるのが怖い、自分を否定されるのが怖く、「自分は変わっているんです」アピールで人をわざと寄せ付けないようにする。一方心の底では人と交われなくて寂しいと感じている。

たくさんの鎧を纏っていた私の過去

かく言う私も過去にたくさんの鎧をまとっていました。ここに挙げた鎧のほとんどを着ていたのではないかと思うほど…。
私はこれらの鎧を友人やコーチに手伝ってもらい、1枚1枚脱ぎ捨てていくことができたと思います。まだまだ丸裸ではない私は薄い鎧を着ていることもあります。でも昔よりも薄着になったことで動きはとても軽やかでとても心が快適です。


ひとりで鎧を脱ぐのは難しい

この鎧をたったひとりで脱ぎ捨てるのはとても難しい。なぜなら、自分がどんな鎧を着ているのか、が分からなかったり、他者からのフィードバックで初めて知ることもあるから。同時に自分の裸になった姿に向き合いのはとても怖いし、鎧を脱ぐ作業はとても勇気のいる事なのです。

そんな時に「全部脱いでいいんだよ。」「裸のあなたは美しく、とても価値のある存在なんだよ。」そう受け止めてくれる人が側にいてくれることで、きっと勇気が持てるでしょう。相手は親しい友人、家族、誰でも大丈夫。そしてコーチもまた、他人でありながらもクライアントの鎧を外すプロでもあります。私の鎧を脱がせてくれた人もみんな基本コーチでした。

あなたはいつ自分の鎧を脱ぎますか?

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