12月壁紙

12月のポップカルチャーのあれこれ

遅くなってしまいましたが、昨年12月に見たり聴いたりしたポップカルチャーにまつわるものを振り返っていきます。

音楽

12月のベストソング。LOSTAGEのyou ube限定でのリリースソング。バンドの音圧の強さ、特にギターのメロディにいぶし銀がきいていて、哀愁を感じる。最近のLOSTAGEは頑張れと一言も言っていないのに応援される気持ちになる曲が多くこれもまさしくで、LOSTAGEは新曲リをリースする度に名曲が増えてくる。最高のクリスマスプレゼントをありがとうございました。

 youheyheyの現在制作中の1stミニアルバムのリード曲が先行リリースされていた。前作のEPはメロディ、ビートの普遍性、それに乗っているリリックがとてもよくて、次回作はさらに上回る予感しかない。ジャケットの色彩感、ビートのシンプルさ、エフェクトがかったボーカルが都会の夜にありがちな虚無感をあらわしている気がする。

現役音大生のデビューアルバムに衝撃を受けた。ジャズやプログレ、現代音楽などを組み合わせためちゃくちゃ複雑な音楽なのにポップに仕上がってるのがいい意味で訳がわからないしすごい…。ボーカルの声が無機質っぽく聴こえるのに、サビへの盛り上げで感情が高ぶる高揚感があったり、叙情的でエモい気持ちになったりして涙が溢れそうになった。

個人的には2019年のブレイク間違えなしだと思っているネクライトーキーの新譜も12月にリリースされていた。キャッチーでアップテンポでかわいいナンバーの曲が多くて、バンドサウンドの中でもキーボードがとてもいいのにサポートメンバーってのが驚き。所々ヘンテコポップスみたいな要素もありつつ、フジファブリックの志村さんがボーカルのときの曲とか好きな人ありかもと思った。

2018年のベストアルバムには入れるか相当悩んだミニマルファンクバンドVulfpeckの新譜。相変わらずのゴキゲンで陽気なミニマルファンクは聴いててノリノリになってしまう。今回のアルバムに入っているインストの曲がグルーヴィーでダンスナンバーなのでぜひ聴いてほしい。前作からバンドのグルーヴ感がさらに増していてライブを見てみたい。早く来日してほしい!

ライブ

12月に見に行ったのは3本。
前身バンドから知っているDENIMSをようやく見ることができた。想像以上のライブバンドでバンドのグルーヴ感が堪らなかったし、オーディエンスの盛り上げ方が上手かった。また見にいきたいね。
オウガの年末ワンマンはここ数年見に行っているし、その前の日比谷野音のワンマンも行ったけど、今回のライブはずば抜けてよかった。今まで、ライブでの定番曲だった「ロープ」のロングバージョンや「ワイパー」がセットリストに入れずに、オーディエンスを盛り上げる。ワンマンライブで攻めながら最後に「見えないルール」のロングバージョンの新アレンジを披露するとんでもないライブを見てしまった。これがライブバンドってやつですよね。
SEVENTEENAGAiN主宰のリプレイスメンツは、肝心のSEVENTEENAGAiNを見ることができず、見た中で印象に残っているのは、2018年のマイベストアルバムのGEZAN。横浜ベイホールという割と広いハコにも関わらず、耳がおかしくなるくらいの轟音、ノイズを浴びた30分間。最後にやった新曲のblue hourの続きで、朝起きたときに鬱だったときの曲がめちゃくちゃよかったので、早く音源化してほしい。

映画

12月見た映画で印象に残っているのはどちらもサンダンス映画祭関連の作品で、wikiにはコメディ・クライム・スリラー映画と書かれていた「この世に私の居場所なんてない」と観客賞にノミネートされた「A GHOST STORY」。
「この世に私の居場所なんてない」は、登場人物全員がダメ人間(手裏剣が武器の人がいるのがまた最高)であり、物語に出てくる不幸あるあるが絶妙なところで笑えます。小さな出来事が積み重なって大きな展開になっていく映画でした。劇中の音楽がよかった。
「A GHOST STORY」は、カメラワークが美しかった。死者が主人公で、セリフもほとんどない中で、基本は映像のみで物語が展開していく。定点カメラのように撮っているカメラワークに絵力があり、死んだ主人公やその周りの人たちの心情を映像のみで感じ取れてしまう撮り方は印象的だった。

その他

2018年の最後の鑑賞は、月刊「根本宗子」第16号。初めての根本宗子さんの公演。笑えて最後は泣けるし、いい意味でエグいし、裏切られたし、家族、結婚ってなんなんだろうって思った。この作品に出てくる人たちは、それぞれの家族にとってはハッピーエンドな人生であるけど、第三者から見れば違和感があるかもしれない。人それぞれ価値観は違うのだから自分を信じていけばいいと思う。

知り合いの方のインスタのストーリーズで知ってすぐに買いに行ったのが、Vegetable Recordあおにさい酒店のコラボレーション商品の音楽付きビールギフト。
Vegetable Recordさんは音楽レーベルで、アーティストの曲をコーヒー・Tシャツ・おでんなどCDとは違うフォーマットでリリースして売る音楽レーベルでとても面白い取り組みなので今後もチェックしていきたい。

「従来のCDなどに代わるフォーマットを使い、音楽の新しい楽しみ方・価値観を創る」をコンセプトに掲げた、音楽レーベル。

あとは12月に一番の労力を割いたのは年間ベストアルバム。2019年もどんな音楽に出会えるのかワクワクしています。

12月はそんな感じでした。もう1月ですが、すでにいい映画や音楽に出会えているので、また月末に更新するのが楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?