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まだ見たことのない”場”の創造。301の新拠点って?[前編]

この夏、私たち301の新拠点が代々木上原にオープンします。そこはオフィスでも飲食店でもない、今までの常識を超えるような「場」。誰もが訪れることができるその「場」には、領域を横断して様々な人が集まります。
この記事では、Project Managerとしてこの新拠点立ち上げに関わる細川の視点から、一体新拠点とはどんな場所なのか、何が新しいのか、そしてこの場所に私たちがどんな「意味」を見出しているのか、その全貌をお伝えしていきます!

前編 ☞ 301は、そもそもなぜ新拠点をつくるのか。
後編 ☞ 実際新拠点ってどんな場所になるの?

301ってどんなところ?が気になる方はこちらから🛫

目次
前編
 
新拠点創造の軸となる、301が大切にしていること
 ・価値ではなく意味。働くことを”自分ごと”にできるか。
 ・円卓を囲むように、フラットに。
 ・人々の共感を生み出す職人性 
新拠点はどんな場所になるのか
後編 
新拠点、私たちは何を変えようとしているのか。
 ・数百円を数千万円に変えるコミュニティ
 ・今こそ飲食業界にディレクションを。
 ・新拠点を支える3人。次の時代のロールモデルへ。
 ・私たちがこの拠点に見る「意味」、その可能性。

新拠点創造の軸となる、301が大切にしていること

◆価値ではなく意味。働くことを”自分ごと”にできるか。

私は美大に通っていたのですが、その4年間毎日のように問われていたのは、アートとデザインの違いは何か、ということ。

デザインの学生が講評時に「これはデザインじゃなくてアート作品だよね」と教授に一蹴される、なんて光景は日常茶飯事!

その模範解答として一般的に言われているのは「アートは問題提起、デザインは問題解決」というものです。

アートは作者の考えや主張を社会に投げかけるものであるのに対し、デザインではクライアントがいて、その課題に対して「こうしたらいいんじゃないですか」と提案をする。そんなイメージだと思います。

しかし個人的には「デザインは問題解決」という部分がしっくりこない。。

でもそんな腑に落ちない感じが、最近解けたのです!

301代表の大谷が「突破するデザイン」という本に出会い、見つけ出したのが「意味」と「価値」の違い。ではその「意味」と「価値」とは何か。

例えば、301が関わるプロジェクト「ANTCICADA」では、地球少年と呼ばれる篠原祐太さんを中心としたチームと、昆虫食にフォーカスしたレストランを開発中です(この秋オープン予定)。301はブランディング・VI設計に携わっています。

昆虫食は、近頃食糧危機問題の文脈で話題になっているワードですが、私たちはそういった「食糧危機」や「サスティナビリティ」といったことに共感した訳ではありません。

篠原さんにとって「虫を食べる」という行為は日常的なもので、「レストランを通して普段の食卓に置かれる肉や魚、野菜と同じように、昆虫を食材として捉えてもらいたい、昆虫の純粋な美味しさを感じて欲しい」と語ります。

これが「意味」です。

私たちの考えるデザインとはこういうことで、
誰かのための「課題解決」ではなく、自分がそこに「意味」を見出すことを起点にする。

個人にとっての「意味」が他の誰かの「意味」になり、それが100人に広がれば、それは「価値」と同義です。

つまり、課題解決や価値の創造といったことは結果としてついてくるものであって、最初から目指すものではないという考え方。

もちろん課題解決型のプロジェクトも必要ではありますが、世の中の多くの会社では、そういうことに注力しすぎて、自分自身は共感していないけれども日々仕事としてこなす、ということが起きているのではないでしょうか。

ピュアな「やりたい!」と思う気持ち=「意味」を起点にする。仕事を自分ごとにする。

そういう働き方をすることで、仕事と人生をイコールにしていくということを301は本気で実現させようとしています。


◆円卓を囲むように、フラットに。

実際に自分自身が「意味」を見い出したことを起点に、それを仕事にしようとするとき、一番大切なのは「共感」です

いくら自分がやりたいと思っても、他の人に共感されないとそれは独りよがりなものになってしまうから。

私たちはよく"クライアント"って言葉はなんか違うよね、という話をするのですが、それはきっとその言葉「下請け」とか「誰かの手伝い」的なニュアンスがあって他人事感があるからだと思います。

それに対して301ではよく"チーム"という言葉を使っていて、それはいわゆるクライアントも含めてそう呼んでいます。

その違いこそが、そこに「共感」があるかどうかなんだと思います。

誰かの「意味」を円卓の中心に置いて、それを囲んで対話する。

お互いがちゃんと納得できて、その「意味」を共有できるまで話すから、その関係はすごくフラットで、会議というよりはビール飲みながら何かを企てている、みたいなイメージなのです。

◆人々の共感を生み出す職人性

では実際にすごく面白いものが出来上がったとして、その良さを他の人に伝えるために必要なのは何でしょうか?

プレゼン力? コミュニケーション力?

その答えはおそらく、出来上がったもの自体のクオリティが高いことです。

まさに、百聞は一見に如かず。

いくらそのプランや構想が素晴らしくてもアウトプットの質が高くなければその説得性が薄れてしまうし、逆に本当に良いものは言葉がなくてもその良さが伝わってくるものだと思います。

それはいわゆるクリエイティブと聞いて想像するようなグラフィックデザインやWebデザインだけでなく、例えばイベントで出す食事やドリンクだったり、その空間だったり、すべてにおいて言えることです。

細部にまで気を配り、手を抜かない。そんな職人性が、最終的にそれが人に共感されるものになるかどうかを左右する。

クオリティの高いアウトプットを出すために、美学や感性を磨く努力や謙虚さを怠らないことが大切なのではないでしょうか。

新拠点はどんな場所になるのか

ここまで301が大切にしていることを長々と書いてきましたが、では一体新拠点とはどういう場所なのか?

そこは、デザインやディレクションができる私たち301のオフィスでありながらも、カフェバーとして誰にでも開かれている場所。

領域を横断する様々な人が集まり、自分たちのやりたいことや企みを自由に語っている。そして隣り合った誰かと知り合いになって、そこからまた新しい何かが生まれていく。。

つまり、「意味」を起点に自分で何かを興していこうとする人たちがフラットに集まれる「場」。

それを可能にする、クオリティの高いカクテルやコーヒー、フードといった飲食体験や、隅々まで設計された居心地の良い空間。

新拠点プロジェクトの話をするときよく出てくるキーワードは

「シンプルなものを奥深く」というもの。

そこは決してスペシャルな場所ではなくむしろ日常の中にあって、ハレとケの概念でいうところの「ケ」の場所なのです。

続く

「まだ見たことのない”場”の創造。301の新拠点って?[後編] 」はコチラ



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