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バラバラの社員をまとめるには?~コーチゼロの理念

いきなりですが、あなたの「モットー」は何ですか?
モットーとは、行動の目標や指針を意味します。


「常に感謝の気持ちを持つこと」
「人に親切にすること」
人によって様々なポリシー(信念・信条)のもと
大切にしている内容がありますよね。

では、あなたの会社の「理念」は何でしょうか?
広辞苑より抜粋すると、理念とは、
「事業・計画などの根底にある根本的な考え方」を定義します。

AMAZON.COM INCの企業理念は、
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」。

“敬天愛人”
常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し 仕事を愛し
会社を愛し 国を愛する心
と掲げているのは、京セラ株式会社。


このように、大手企業においても
企業理念を基に
社風やあり方を伝えています。

理念の効果とは

理念を掲げることは
そこに集まる人たちにとって
共通言語の取得の機会となり得ます。

更に、「共通認識における概念の所有」を
促進すると言えるでしょう。

理念の文言をキーワードにして、
ビジョンの共有や
目標設定が可能になります。

理念を通して、
多数の人的資源を束ね、
本当に欲しい結果を導き出す。

理念にはこのような効果が
あるのではないでしょうか。


今日は理念の重要性について着目し、
組織改善していった事例と合わせて、
コーチゼロの理念についてお伝えしていきます。

バラバラの組織

私がコーチングでご一緒したお客様の抱える
組織は、文字通り「バラバラ」でした。

お客様の抱える社員には、A~Cさんというメンバーがいました。
Aさんは「一流の技術を身につけたいから、この会社にいる」
Bさんは「以前同じ業界にいたから、その流れでこの会社にいる」
Cくんは「懇意にしている人が在籍しているから、この会社にいる」

お三方の会社の在籍における意義は、バラバラでした。
そんなある時期、業績が落ち込んでいきました。

統率する立場であるお客様が皆を集めて、
「業績アップのための具体的施策を徹底しよう!」
と伝えました。
3人はどんな反応をしたか?というと、
以下のような在り方が見られました。


元々の在籍理由が『一流の技術を身につけたい』Aさんは、
「そうだ!もっと徹底しよう!」
とする言葉や態度を見せてきたそうです。

一方、同じ業界にいた流れで現在の会社にいるBさんからは
「実行はするが、そこまで徹底的にやらなくてもいいのでは?」
といった意見が出たそうです。

さらに『懇意にしている人がいるから、この会社にいる』Cさんは、
「そんな徹底した施策にはついていけない」と思い、
会社を辞めることを検討しだしたそうです。

このように、ひとつの指示においても、
会社の在籍における意義がバラバラな3人から
引き起こされる反応は、
多様なものとなりました。

共通の目的の重要性

先のように、人が複数人集まった場合における
多様な価値観・考え方の存在が明らかになりました。

このような時に、全員で「何のために(目的)」や
「どこを目指して(ゴール)」などの
共通の目標が重要になってきます。

そこで私はコーチングにおいて、この事例のお客様へ
以下のような問いかけをしました。
「〇〇さんの会社では、
共通の想いは全スタッフに浸透していますか?」

「そもそも共通の目的や理念というのは、
掲げられているでしょうか?」

するとお客様ははっとし、
「 理念はあるがいろんなやり方があっていい、
と柔軟に方針付けしているつもりでした。
が、考えてみれば
共通の理念というものは薄らいでいた気がします」
と言葉にしました。

そこで、理念について
深堀りしていくことにしました。

「ビジョン」・「ミッション」・「バリュー」

「Mission(ミッション)・Vision(ビジョン)・Value(バリュー)」

理念について深堀りしていくにあたり、企業では
「Mission(ミッション)・Vision(ビジョン)・Value(バリュー)」の
3つの単語の頭文字をとった言葉、
MVVによって経営方針を指す例があります。

そこで、今回はこの「個人」として想いを乗せた
「ミッション」・「ビジョン」・「バリュー」について
探究しました。

3つに関しては、
以下のように考えていきます。

「ミッション」とは、果たしたいと考えている使命(意図)
「ビジョン」とは、ありたい・なりたいと考えている姿(ゴール設定)
「バリュー」とは、行動や意思決定の指針とする考え方(価値観)

このように細かく分かれているのには、理由があります。
それは、組織に所属する側にとって、
この3つの要素がそれぞれ異なると、
どこに所属するのかの判断軸が変わっていくのです。


三つの要素で会社に居続ける理由が分かる

例えば、A社とB社は、共に
「業界ナンバーワン企業」を掲げているとします。
これが、ミッション「意図」です。

では、ビジョンはどういうものでしょうか?例えば
A社は「地元の活性化」
B社は「自社製品を世界水準のクオリティ商品として世に輩出する」
これだけでその会社で仕事をする目的が変わります。
つまり、ビジョンとは「ゴール設定」なのです。

では、バリューは何になるでしょうか?例えば
A社は「自主性を重んじた地元企業へのアプローチ」
B社は「徹底的なクオリティの追求」
ここで、会社に所属する上での姿勢やスタンスが変わります。
バリューとは「価値観」なのです。

このように「意図」と「ゴール設定」と「価値観」がそれぞれ違うだけで
経営や人材育成は大きく異なります。
これらの3つが不確かな組織では、
各自が自分の価値観でコミュニケーションを取り、
プレーすることになります。

このような場合、実際ミーティングをしていても、
相容れない人とは話が合わず、
何を決めるにあたっても、前提が違うとやりづらくなります。

このように3つの要素の違いが大きな影響を及ぼすため、
細かく設定することが重要になってきます。

コーチゼロの場合


コーチゼロにおいても、理念を掲げています。

「 心の健康を土台に
幸せな時間作りを支援すること」
これが理念、つまり「ミッション」(意図)としています。

では、幸せな時間作りとは?
誰もが自分は何のために生まれて、
何をするのが本望なのか、
知りたい気持ちをもっています。

そこで、セッションでは
納得感のある時間作りを計画し、
心の健康につなげることを重要視しています。
現代は、感染病や社会情勢の不安など
不確かなものが横行しています。

以前のように国や会社など
大きな組織に頼れなくなった今、
それぞれ個人の力が注目されており、
今まで以上に個人個人がグループを作り、
絆を深めていく必要性が出てきました。

そこで、今まで行なっていた
「話し合い」だけでは
不足する世の中となってきています。
なぜでしょうか?

「話し合い」の場合、
分かり合えれば問題はないのですが、
受け入れない場合、
対立を生んでしまいます。
これが国家レベルになると
戦争に繋がっていくというわけです。


そのため、コーチゼロでは
合意を元にした判断や評価に繋がる
「話し合い」だけではなく、
分かり合えなくても理解や承認を深める
「聴き合い」を文化として
定着させることが重要であると考えています。


以上の理由から、
次に「ビジョン」(ゴール設定)を明示しています。

「世の中の人々が
相互理解を深め、協力し、
豊かな社会を実現する」

また、「真に過ごしたい
時間作りをすることで
幸せを実現する文化の普及」
これが、コーチゼロの「ビジョン」です。

次に「バリュー」です。「バリュー」とは、
行動や意思決定の指針とする考え方(価値観)となります。


コーチゼロの「バリュー」は、
以下のように明示しています。

「聴き合いをする文化の普及」
「行動におけるパラダイムシフトにより時間生産性を向上させる」

これらの理念と分解した各ポリシーを元に
日々奔走しています。

先のお客様のアフター事例


先のお客様に3つの要素を出していただいたところ、
先に紹介したA社の例、
ミッション(目的・意図)「業界ナンバーワン企業」、
ビジョン(ゴール設定)「地元の活性化」、
バリュー(価値観)「自主性を重んじた地元企業へのアプローチで勝つ」
に繋がっていきました。

「三辺を明らかにしたことで施策にを打ちやすく、各人の目的意図を整えやすくなった」とお客様は言います。

更に、先の C さんは辞めることを検討していましたが、C さん個人の三要素と、会社の三要素を照らし合わせ、合致する内容に辿り着いたことで、
今ではいきいきと職務に邁進しているそうです。

まとめ

バラバラな社員をまとめるためには、
理念を分解し、共有することがおススメです。

ファーストステップとして、
ご自身の内側から出てくる想いや
社員と共有したい考え方を
言葉にまとめることが必要となってきます。

そうすることで、社員は理念をもとに
自身の仕事の在り方を考えられるようになり、
社内で協力し合える強い組織を作ることができます。

とはいえ、現代は個の時代、
つまりそれぞれ個別にポリシーを持ち
生き方を選択できる時代になっています。

そのため、理念を掲げた上で
先に述べたように「話し合い」だけではなく
「聴き合い」と混合したコミュニケーションスタイルが
必須となっています。

コーチゼロのサポートでは、
導入として現状把握、つまり
多様化した価値観による
ミスコミュニケーションの改善ポイントを
言語化していきます。

その後、問題点を明瞭化し、
改善につながるアクションプランを設定していきます。
もし、理念の作り方や見直し方等で不明点があれば、
コーチゼロのコーチングをご体験下さい。

次回は、のコーチングメニューについて、
お伝えしていきます。

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