見出し画像

復職日記#14 【新卒1年目の振り返り】


新卒1年目の振り返り

・はじめに

昨日で今年度最後の営業日が終了し、僕の怒涛の新卒1年目は終了した。
大学生のころに思い描いていた順風満帆な社会人生活とはいかなかったがそれも人生ということで、改めて時系列ごとに振り返ってみようと思う。

これから社会人になる方や自分と似たような境遇の方など少しでも誰かの参考になればと思います。(自分自身のキャリア、スキルの棚卸もかねて書いてみます)

・研修期間(4月~6月)

まずはこの会社の基礎や社会人としての基礎を叩き込まれる研修期間について。どう考えても僕の地獄の1年目はここから始まった。

まず研修が東京の本社で行われるため、研修期間は会社が手配してくれたシェアハウスで生活することになり、初めて地元の関西を離れての生活となった。

入社前には自分の配属部署や勤務地が発表されておらず、入社後の1週間全体で研修した後にすべて発表されて、そこから部署ごとの研修が始まるとのことだった。

この1週間では社会人としてのマナーみたいなのもそうだが、主な内容がロジカルシンキングいわゆる論理的思考力を鍛えるためのものだった。
この時点ではすごくワクワクしていた。
自分自身社会人としてのスキルを身に着けていち早く成長していきたいという思いの元この会社に決めたから、まさに求めていたようなものだった。

しかし実際やっている内容はすごく楽しいのだが、かなり難易度が高くチームで進めるものの遅い時には研修3日目くらいから退社時間が夜の23時などになっていた。
研修前からかなりハードだとは聞かされていたが、実際やってみるとかなりきつかった。結局自分は途中で体調を崩してしまい最後のプレゼン発表の内容を詰めるところができず他のメンバーに任す形で終了した。
今思えばこの時から長時間働くことや陽キャの集まりのような空間に苦手意識を覚えていたのかもしれない。

全体研修終了後、勤務地と配属先が発表された。
部署のことは正直全く希望もなくどこでもよかったのだが、勤務地は実家がある関西がいいと強く希望していた。

結果勤務地が希望通りの関西だった。このときは本当に最高だった。
このときはとりあえず1か月だけ頑張って、5月から関西に戻ろうと思っていた。

しかし喜んだのもつかの間で、部署ごとの研修が始まりその期間がなんと1か月ではなく、3か月だったのだ。
1か月我慢すれば彼女にも家族にも会えると思っていたのが、ふたを開けると3か月、、このときは本当になきそうになった。

またそれも相まって部署の研修が始まり状態がどんどん悪化していった。

定時は9時~18時だが、周りが成長意欲高く毎朝早い子は7時には会社に行き23時に退社するなどを平気でこなしている子が多くいた。
自分もしょうもないプライドがあったため負けじと、遅くとも8時までには会社に行き夜は23時に退社をする日々を続けていた。
今思えば自分のペースでやるべきだったし、そもそもこんなに平日5日毎日長時間労働なんてしたことない奴ができるものではなかった。
ただその時の自分は周りにできて自分にできないわけがないと思っていたし、ここで逃げたら負けだ、キャリアに後れを取るとめちゃくちゃ焦っていた。

またさらに自分の仕事への意欲を下げて状態を悪化させたのが業務内容だ。

昔から人前で電話することができず、家族や友達の前でも電話ができない人だった。理由としては自分の話していることを聞かれるのが死ぬほど恥ずかしくて、間違ったこと言って怒られたらどうしようと思っていたからだ。

そんな自分がついた事業部の業務内容が、8時間デスクに座りすぐ横や前にずっと人がいる中で電話で消費者や企業と電話して話をする電話営業の部署だった。

本当に毎日人前で電話するのが怖くて、チームについてくれているメンターの人にも失敗指摘されたらどうしよう、、などずっと思って人の目が終始気になっていた。
ただでさえ分からない業務にプラスして1日中気を張って、定時が過ぎても残業を5時間近くし夜遅くに帰っては朝早くに出社する毎日、、社会人ってすごいと思ったと同時に続けていける気がしない、仕事したくないと苦手意識を覚えたときだった。

5月からは実際に営業の数字を持ちながらの研修の日々。
周りが売り上げを上げていく中で自分はできない事による自信喪失と他人と比べて起きる自己否定の毎日。
もともと人からの見られ方など人の目を気にする自分が、数字を出していないことにより、結果出している人より早くに帰るなど余計にできなくなってしまい加速する長時間残業。このときはなぜ残業をしているのか目的もわからず時間と心が毎日削られていた。

また業務の覚えも悪く、社内システムの使い方など覚えることが多く在り何度もメンターや周りの人に聞くことになり、申し訳なさや自分の不出来さにも心が折れていた。

結果5月の途中から体調不良で休む日が増えた。
具体的な内容としては、「朝起きるのがつらい・毎日が憂鬱・常に時間に追われている感覚・休みの日は何か意味のあることをしないと自己嫌悪に陥る・自然と涙が出てくる・動悸が激しくなるetc」こんな感じだった。
このときから適応障害は発症していたと思う。

またこの辺りを加速させた理由として心を許せる友達がいなかったのも大きな理由になると思う。

毎日の業務に心が廃れていき、そんな苦しい状態で人と関わりたくないから、会社でもみんなが集まってお昼食べてる中自分は一人でゆっくりできるところでyoutubeを見ながら食べたり、シェアハウスでみんな集まって飲んだりしている中一人誰にも会わないように部屋に帰ってyoutube見たり彼女と電話していたりした。

とにかく自分の殻にこもって誰ともかかわろうとしなかったから、結果心から友達と呼べる人ができなかったのも当然である。
今思えば苦しくても関りに行くべきだったのかもしれない。
(ただ今もしんどくて全然自分から会社の人に関わりに行くときはない、、(笑) 全然成長していませんね。でも多少は増えたよ。)

研修最後の1か月は涙が止まらなくなる日々も増えて、会社に向かうと動悸が止まらなくて出社できないことが多くなった。
(今でも下北沢の駅近くの公園みたいなところで泣きまくったことを鮮明に覚えている(笑))

親に相談できなくて、姉に相談したこともあった。
気分帰るために映画でも見て来いって言われたのを覚えている(笑)
カフェでクリームソーダ飲んで近くの映画館で「岸部露伴ルーブルへ行く」を見た。怖すぎて手で目を覆ったりしてて全然気分上がらなくて、どう考えても選択ミスった(笑)

久々に出社するときにはオフィスに入るときは動悸が凄くて、涙も出てきた。ただ周りの人に悟られるのが嫌で必死に拭いて隠していた。
このときは本当に怖くて、なんていわれるのだろう、どう思われているんだろう、などずっと怖かった。

6月の土日はほとんど関西に帰ってきていた。
実家に戻り家族と会う。このころから精神科にもちょくちょく行くようになった。

特段改善することもなかったが、なんとか3か月間の研修期間を終了し関西に帰ってきた。

正直この3か月は当初思い描いていたような成長はなく、ただひたすらに毎日を生きて、自分の弱さを知り、心が折れて死にたくなり、それでも生きて、怖がりながらでも会社に行くといった3か月だった。

自分の苦手なことや弱さ、それをどうすれば乗り越えられるのかに足りない頭を必死に回転させる日々。

・本配属(7月~9月)

ここからようやく本配属された7月から休職する前の9月末までの3か月について書いていく。
想像よりかなり長くなってしまった。

まず本配属されて思ったこと、
時間があるときに家族や彼女、地元の親友に合うことができる!最高!
今まで当たり前だと思っていたことにめちゃくちゃ感謝できるようになった。

ただ正直仕事に関しては変化はなく、まだ慣れない業務に他の同期ほとんどが初めての売り上げを出す中、いまだに結果を出せていない自分。
さらに本配属になって先輩たちとチームを組んでチームの予算を応用にもなりプレッシャーが2倍以上に感じられた。また新卒も研修の時は数十名だったのが各支店に配属されるのが数名のため顕著に成績が分かるし、なおのこと焦りが募った。

それでも研修期間ほど休む回数などは減り、初めての売り上げを上げることもできた!(結局すぐ返金になってしまったが(笑))
1人暮らしも会社の近くで初めて、彼女と会う回数も増えて何とか楽しくはやっていた。

ただ1つ気になることとしては、同じチームの先輩が自分と性格が合わないタイプで、明るいんだけど人にお礼が言えなかったり発言で雰囲気を壊すなどの自分が一番嫌いで苦手とするタイプだったのが結構嫌な要素ではあった。
でもそんなことに文句つけてたらどこでもやれないし、ただの文句言いのお局みたいなので何とか気にしてはいけない、うまいことやろうと思っていた。

なんやかんやいい感じに進んでいるように見えるが、実際は会社に行くのが憂鬱だし、毎日残業も続いていて今度は先輩がいる中で結果出していない新卒が先に帰るとか、遅くに来るとかできないと思って研修の時のような日々を続けていた。
結果も出ないし、業務相変わらず苦手だし、残業すごいしで泣く日々(笑)
このころに同じ支店の新卒が営業の売り上げ達成しだしたのもすごく焦ったよね、、

そして迎えた休職1か月前の9月。

この月も自分が感じるしんどいことや上手くいかない事、ストレス要因などは変わりなかったが、ギリギリ達成が見えているラインでほぼ達成ができるというところにあった。
また丁度その時に新卒で9月の売り上げを競う企画が会社で行われていて、ランクインできそうな状態にもあり同じ支店の人からもかなり期待されていた。

これは自分の状況を変えるチャンスと思い、今まで以上に仕事に取組み、土日にも無償で出社することもあった。

ただ、結果としては売り上げを達成することができず、当然ランクインもできなかった。
ほぼ受注できると思っていた100万案件をぎりぎりで逃して、達成まで残り数万円というところで終わってしまった。
また達成するためにおこなった他のことも上手くいかず、一気に自己嫌悪に陥り、それが失敗した電話の後は本当に何も仕事が手につかず、ずっとその時のことを思い返してこうすればよかったとかを考えていた。

もともと切り替えが苦手なタイプではあってとても引きずることが多く在り、それにプラスして達成できなかったということが大きく心を削ってしまった。

今まで何とかギリギリ蜘蛛の糸程度で保っていたのがこの瞬間プッつりと切れてしまった。

次の日からやる気が起きず、会社に行くことができない。なんのためにやっているんだろう、自分には周りができることもできない、全くの価値を見出せない給料泥棒、情けない、生きている意味ない。こんなことをずっと思い始めてとうとう会社に行けなくなってしまった。

・休職期間(10月~12月)

ここから3か月という長いようで短い休職期間が始まる。
詳しいことは別noteの【休職中の過ごし方】に書いているので省略するためにもそっちを興味があれば見てみてほしい。

・復職後(1月~3月)

3か月という期間をフルに使って復職した1月から現在(今日:3月31日)まで。

結論から話すと異動をしようと思っている。
復職してから異動するために話を聞いたりしていたがここまで踏み切れることなく、だらだらと今日まで続けてきた。

ただ復職してからすぐ元の業務に戻り正直休職前と体調や状況はほとんど変わっていないといえる。
でも会社の人と関わることや、自分から行動を起こして企画をしたり、電話を周囲に聞かれることに関しては少し慣れてきたりと、微量ながら成長といえるような変化はしていると思う。

小さな変化も感じてはいるが異動しようと思ったのは改めて成績や直近の感情が大きくある。

まず成績についてだが、休職期間を抜いたこの9か月で自分は一度も月の売り上げを達成していない。多分これは今の段階で会社に残っている新卒の中だと自分くらいだと思う。
結果でないのはかなりつらいし、以前ほど周りの新卒と比べることも減ったがやっぱり焦って気持ちがしんどくなることがある。

次に直近の感情だが、3月に会社を続けて3日休んでしまい祝日と土日合わせて6日間行かないときがあった。

休んでしまったのもやはり動悸が出たり、自分には何もできない、怖い、社外の人と電話するのができない、業務をしてても思考が止まってしまい何も考えられない、オフィスで会社の人と座っている空間が苦痛などいろいろあってまた心がしんどくなってしまったからだ。

この時以前にも2月3月で何度か死にたいと感じることがあり、泣きながらお父さんに相談したこともあった。

久々に会社行ったときには今まで以上に電話をすることができなくて、人と喋ることも億劫になり、実家に帰っても喋る回数や笑う回数が圧倒的に減ってしまい、自分で鬱に近づいて行っているなと感じるようになった。

これも踏まえて上司には異動する方向で行くことを伝えており、明日以前面談させていただいた異動候補先の人に改めて話してみようと思う。

ただ正直今の自分は、どこに行っても上手くいかないんじゃないだろうか、結局今と同じことの繰り返しをするのではないだろうか、異動してやっぱり駄目だった時今以上に心がやられてしまうんではないだろうか、異動先で人との関りや業務での結果を出せるのだろうかと不安が尽きない。

「怖い。」


・まとめ

こんな感じで僕の怒涛の社会人1年目が終了した。
正直当初思い描いていた状態とは雲泥の差があるし、こんなことになるなんて全く想像していなかった。
入社前は成長してバリバリ活躍していく姿を想像していたのが、1年たって振り返ると適応障害になって会社に行けなくなり、行っても成長などなく何とか業務をするだけの日々。
人生ってまじで何が起きるかわかりませんね。。

2年目は何とか成長にフォーカスしていきたいが、あんまりハードルを上げすぎないようにしようと思います(笑)

とりあえずみなさん1年間お疲れさまでした。
明日(4月1日)からの新年度も紆余曲折あると思いますがそれぞれの目標に向かって頑張りましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?