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「少子化」の何が悪い?

こんにちは。うつ病復職エンジニアの三十郎です。

「LGBTは子供をも残さないから国を滅ぼす」と言った議員がいましたが、少子化社会を作ったあんたらが国を滅ぼすのです。責任転嫁しないで下さい。どうせ自分はろくに子育に関わらず、女性に押しつけてきた連中でしょう。

1.そもそも少子化は悪いのか?

私は逆に良いことだと思います。狭い日本の国土に1億人以上は多すぎます。神様が適切な人数になるよう、調整してくれているのでは?とさえ思います。日本で自給自足できる人口は、せいぜい5~6千万人ぐらいかと思います。

根拠は、江戸時代の人口:3千万人と北海道の土地が増えた分+農業生産性の向上+食糧貯蔵技術の向上分です。無理に人口を増やすと、自然とのバランスが崩れ、かえって住みにくくなると思います。

「少子化だと困る」と言っているのは、今の年金設計で、余生を楽しく遊んで過ごしたい人達です。自分が払った社会保障費より多くの年金受給を期待している人達です。子供の声がうるさいと文句を言っている人達です。右肩上がりに日本の人口が2億、3億に増えると思っていた愚か者です。

分相応の年金で生活すれば良いじゃ無いですか? 低金利の日本でもらえる年金額が増えるわけがありません。そのような国を作ったのだから、甘んじて受け入れて下さい。そもそも、余生を遊んで暮らすなど図々しい。話が違う? 文句なら、あなたが選んだ政党、政治家に言って下さい。それだと生活が苦しい? じゃあ、体が動く限り働きましょう。農家や漁師の方々は、そうやって生きています。

働くのに定年なんて関係ありません。元々の定年は、男性の寿命-数年で設定されていたので、寿命が延びたのが計算外でしたね。残念ですが、寿命が延びた分、働き続けましょう。

体力的にきつい? 体を鍛えて下さい。新しいことについて行けない? テレビばっかり見てないで、努力して下さい。なんなら、老後の義務教育を作りましょう。学校も少子化で空きがあるので。

そこで健康寿命を延ばすことを学んで下さい。自分の死について、真剣に考えてください。できれば、介護の実習をし、大変さを学んで下さい。介護する側の気持ちが理解できるようになります。将来の自分の振るまい方も変わることでしょう。

2.何故、少子化が起きるのか

少子化は、世界全体の傾向です。日本が先頭を走っているだけで、いずれ全世界が直面します。宗教も民族も関係ありません。未だにインドの人口ピラミッドを三角形と思っている人が多いですが、すでに釣り鐘型です。

少子化の最大要因は人口の一極集中、「都市化」です。都市において子供はマイナスのコストになるので、女性は子供を多く欲しがりません。子育てが競争なので、お金がかかり大変なのです。そのような子育ての苦労を経験していない親父やじいいが文句を言っているだけです。

都市化が進むのは、群れて住む方がコスパが良いからでしょう。家賃が高いからコスパ悪い? アフターコロナの世界では、必ずしも職住近接の必要性が無くなるので、良い方向へと進むでしょう。

都市化の利点は、生活インフラ(道路、水道管、ガス管、電線、など)を集約して機能させられるので、コストを抑えられることです。土地の値段が上がるのは、都心へのアクセスの良さを求めるからです。

しかし、その価値観も変わるでしょう。都心への魅力が無くなれば、地価は下がり始めるでしょう。何事も需給関係です。ネットが発達した現代社会において、移動の重要性は低下します。都心はスラム化するか観光客が行く場所になるでしょう。

3.少子化は止まるのか?

私は適正人口で止まると考えています。理由は、極度の都市化が止まり、ある程度分散して住むと考えるからです。その方が、幸福に暮らせると皆が気づくからです。人が密集しての働き方は、変わると思います。

また、男性の育児参加も増えると予測します。会社人間は、絶滅危惧種になることでしょう。実際の子育ては、下手な仕事より、遙かに楽しいのです。私は、度々休職したので、子育て休暇にもなりました。日々、子供の成長してゆく様に驚きを感じました。子供がなついてくれるのは、何事にも代えがたい幸福です。

現在抱えている、大量の高齢者が日本から居なくなれば、バランスの取れた人口構成へと変わると思います。今はその過渡期です。今が異常なだけです。今のお年寄りには自助努力をお願いします。私も仲間入りしますが、そのような社会を作った共犯者です。自分の責任は、孫子の代に先送りせず、自分で取りましょう。

楽隠居でボーッと生きていても、ボケるだけで、何の生産性もありません。生産性の無い奴は、日本に不要だと政治家の先生も言っているじゃありませんか。我々は日本を豊かにした功労者? 貧しくもした罪人でもあります。プラマイゼロ、むしろマイナスです。現実を直視して下さい。

4.日本は豊かさを失うのか?

私は失うどころか、より豊かになるチャンスだと思います。日本には眠っている豊富で良質な労働力があります。女性です。男性と同じ教育を受けているので対等に知的です。それに真面目さでは男性より上です。子供会の会長をした経験上(男は私1人、ほか10人が女性)、肌身にしみています。

また、日本は少子化の世界的リーダーとなれるチャンスを得ているのです。考えて下さい。少子高齢化は、時間差で中国、インド、アフリカでも起こります。そして、世界で一番最初に社会実験できる国、それが日本なのです。そこで高齢化ビジネスのプラットフォームを確立すれば、GAFAの様な巨大企業が誕生するかも知れません。

幸い、日本の医療は世界最先端レベルです。世界に先駆け、健康長寿で幸せに生きる事例のモデルを作れます。

また、日本はロボット大国の座を維持しています。かつ、日本人はロボットを受け入れるのに寛容です。逆に欧米人はロボットと人間の共同生活に拒絶感を持っていると感じます。彼らは「ターミネイター」のようなデストピアを想像します。翻って日本は、友達ロボットを想像します。「鉄腕アトム」じゃ、ありません。「ドラえもん」です。

「ドラえもん」は世界に通用しているキャラクターです。欧米では、一部地域でしか人気がありませんが、アジアでは熱狂的人気を獲得しています。ミッキーマウスはMoneyがある子の友達ですが、ドラえもんは貧富の差で友達を選びません。

そんな日本だからこそ、老人の介護に向き合えるロボットが作ることができると思います。介護の過酷な職場には確実にロボットが浸透してゆくでしょう。それができる国は、今のところ日本しかないのです。

AIの発展も介護ロボットに役立つでしょう。介助、介護が必要な高齢者に寄り添うことができるロボット。我々は最期に肉親よりもロボットに感謝して亡くなるかも知れません。「今まで面倒を見てくれてありがとう」、「こちらこそ、あなたのお世話ができて嬉しかったです」。SFでは、ありません。そんな未来が待っていると思います。


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