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組織のリーダーは「ありがとう」を伝えることが大事/マネアカ⑥

マネジメントアカデミー。略してマネアカ。
マネジメントにおける大事なポイントをワンフレーズでお伝えし、「それってただの正論でしょ?」という疑問に答えていきたいと思います。(目的の詳細はこちらをご覧ください)
※これを読んで意見が同じだった方は「そうだわ、俺も同じことやっているわ」と言語化していただき、異なった方は「なるほど、そんな意見もあるんだね」と思って、引出しを広げることに繋げていただけると嬉しいと思います。

今回のお題は・・・
「組織のリーダーは”ありがとう”を伝えることが重要」ということです。

ありがとうを伝えるって難しい

そもそもメンバーに対する感謝を伝えることは組織のリーダーとして、極めて重要なタスクといっても過言ではないでしょう。いや、組織のリーダーではなくとも、人として意識しないといけない重要なことだと思います。ですが、ありがとうをちゃんと相手に伝えることは非常に難しいって考えたことはあるでしょうか。

なぜ、難しいのか?
プライベートな話を例にとりたいと思いますが、例えばパートナーが作ってくれた晩御飯。「美味しい、ありがとう」と伝えていますか?作ってもらうことがアタリマエになっていませんか?
または部屋が片付いていること。「今日も部屋が片付いているね、ありがとう」と伝えていますか?部屋が片付いていることがアタリマエになっていませんか?

お願いしたことをやってくれた時には「ありがとう」と伝えることができても、実は日常化したことに対する「ありがとう」って、伝えるタイミングが難しかったり、ついアタリマエのように思ってしまって、感謝を伝えることが抜けてしまいがちです。

全ての物事は変わり動くものであるにも関わらず、変わらずにあり続けるということは必ず誰かの努力があります。アタリマエ化せず、変化しないことへの感謝を感じ取りましょう。

マネジメントの上での「ありがとう」

話が脱線しましたが、マネジメント場面でも当然ながら「ありがとう」を伝えることは非常に重要です。なぜなら、人はちょっとしたことに感謝を示されたとしても、感謝されることが嫌な人はいないと思います。むしろ、恐縮することはあっても、やったことに対して、感謝の言葉をもらえることは嬉しいことです。嬉しいことなら、やった方が良いですよね。そんな単純な理由です。しかも、コストも時間もかかりません。

にもかかわらず、実際には「上司に感謝をされたことがない」という人は多くいます。もっと感謝を伝えた方が良いと思いませんか?部下の仕事もアタリマエではないのです。特に日常業務の中での感謝を伝えることを忘れてはいけません。

メンバーが何か報告をくれたら、「了解したよ」と伝える前に「ありがとう。了解したよ」と伝えるだけで大きくメンバーの印象は変わります。もちろん、気持ちがこもっていない言葉だけでは意味がほとんどありませんが、ありがとうを伝える癖をつけるくらいにすると良いと思います。

それって正論でしょ?

いやいや、理屈は分かるけど、大したことをやっていないメンバーを褒めるのなんか無理じゃね。給料もらっているんだから、仕事をしてアタリマエでしょ。なんで感謝を伝えないといけないのか。

そんなことを思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

まず前提として、本当に大したことではないですか?大したことであるかどうかは、上司の視点で考えるべきではないと思います。メンバーにとっては大した仕事かもしれません。苦労した仕事かもしれません。どんなに小さなことだとしても、「見てくれている」と安心感をメンバーが感じることによるデメリットはないですよね。合理的に考えても、その方が良いと思います。

感謝をするということは、相手を認めることでもあります。相手の成果への感謝、行動への感謝、存在への感謝を示し、認めてあげることが心理的安全性を築き、メンバーが安心してチャレンジすることにつながります。

また、給料もらっているんだから、褒める必要があるのか?という理屈も気持ちは分かりますが、給料をもらっていたら、やった仕事・アウトプットを褒められない。というのもおかしな話ですよね。そんなことくらいで感謝したら、つけ上がるんじゃないか。という懸念があるかもしれませんが、そうなったらその時に注意すれば良いと思います。

他にも効能はあります。メンバーによっては報告業務がタスクとして面倒な業務という認識の人も多いと思います。ですが、感謝を示していれば、単なる面倒な業務としての報告ではなく、聞いてもらいたい報告に変わるかもしれません。その方がメンバーは報告業務にも前向きになるかもしれないし、そうすれば報告漏れを防ぐことにも繋がるかもしれません。


終わりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最後にご紹介になりますが、2022年2月に『漫画×マネジメント』をコンセプトに『もしも漫画のあのキャラをマネジメントするなら』という記事を書き始めました(記事はこちら)。キャラごとに強みや弱み。マネジメント上の注意ポイントを記事にまとめています。

マネジメントのあるべきは本で学ぶことはできても、実践ではうまくいかない。よくありますよね。それって実際には相手が「ヒト」なので理論通りにはいかないんだと思います。

だからこそ、このマガジンではみんなが知っている漫画のキャラを使って、「強みってどう言語化するのか」「どんな人ならどんなことをマネジメントで気を付けるべきなのか」ということを楽しく読めるケースワークのような感覚でお届けできればと思っています。

ぜひ、普段メンバーの強みを捉えることの難しさを感じる方や自分自身の強みの見つけられなくて悩んでいる方にぜひ読んで欲しいと思っています。

初月は無料ですのでぜひ登録してみてください。
よろしくお願いします。


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