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本、音楽、映画、それらはアイテムや魔法である

 浪費家です。さっきそう自覚しました。いやさっきでもなくて今月頭くらいから感じていたことなのですが、やっぱ金遣い荒いよって思って。本からCDからDVDからブルーレイから、こんだけ買い集めたらかなりの間楽しめるだろうってところで。購入はしたが消費はしていない、そういう作品が各ジャンルにあるので、この冬は所持品の消費、消化、そのようなことをしていればいいんではないかと。実際のところ、本を読んでいるとものを買わなくなってこれは不思議。映画を観ていても同じくのこと。買ってあるってことは既に課金済みなのであって、それ以上はカネがかからん。積みまくってるものを楽しんでいればいいのだ。アイテムや魔法、そのようなものとしての各種芸術。まず物体としては本もディスクもアイテムだ。それを使うと、つまり消費・消化すると何かしらの効果が現れる。体力や精神力の回復や増強、感受性の鍛錬、各種パラメータの上昇、あとはアイディアを使うのとか表現技法の習得って魔法っぽいよね。芸術をたしなんでいけばきっといいことがある。本でいえば、読者の成れの果てが作家だってね。

 頭木弘樹氏の本を二冊続けて読んだ。『絶望名言』の1と2。いいですねえ、暗い名言。明るかったり笑わせたりする名言もいいが、それは他の名言集に任せておいて、こちらの絶望的なものも味わい深い。人生のビターなところ。世に名言集は数多いが、そういうのは気分で読み分ければいいんじゃね。笑わせられたりしみじみさせられたりと、読書の自由はそこにあるぞう。だが激しい一面もあるぞう。ま、どんどん読んでいこう。今年の秋になってようやく思うさま読めるようになったのだ。そうしていまが本調子。ここキメていこう。キマるわ活字。今年あと何冊読めるかね。なかなか時間に追われていくことになるが。冊数を稼ぐってだけなら読みやすい本などいくらもある。でもちょっと来月はデカブツに当たってみたいので、これを読んでから小説を書いてくださいみたいにいわれるものをね、一ヶ月かけて取り組むのだ。そのあと新年だよ。また一年が終わっちまうのだった。

 ミケランジェリの青のボックスを崩し始めた。音質が悪いのだけが残念だが、ベートーヴェンがショパンのような詩情で弾かれていて驚く。そしてショパンは何か、瞑想的というか、なんだろう、幽玄、幻影のゆらぎ。いえるのはこの人にしかできない演奏であったのだろうこと、できれば人類が滅びるまで、いや滅んでからでもこの録音は残しておいたほうがいいんじゃないのかと。人類はこれを達成したのだとミケランジェリが示している。やはりこの人はなんか違う。魔術のようなピアノだといわれるがそれは本当。や、グダグダいうまい。ディスク自慢だ。音楽方面でいえば、あたくしはまたコンサートに行ってくる。バロック音楽をじっくり聴いてくる。

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