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高速バス、リラックスして乗る。

何よりも行先のイベントや旅行を楽しみたいなら、
朝便で行き、夜便で帰る。
です。

【条件】

※目的のイベントが、朝便の到着時間で十分間に合う開始時間であること。※朝帰りの当日に仕事がある方は、ある程度その日のパフォーマンスを落とす前提でいること。

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1.初めての一人旅は夜行バススタートで大後悔

以前、安さと、少しでも長く旅行を楽しみたい思いから、土日の旅行へ、金曜の夜に高速バスに乗りました。

初めての夜行バスだったこともあり、終始落ち着かず、当然一睡も出来ず、旅行先へ降り立つことになったのは、当時とても後悔しました。

落ち着かないバスの中でぐったりと疲れ、到着後は身支度を整える為に銭湯に寄ってから旅に出たのですが、もう…

頭がぼんやりするし
肌が荒れまくりで化粧はまともに乗らないし
体が重くて思うように動かないし

一日目の旅は、中々に酷いものでした。
(二日目は、宿で確り休んでから臨んだので、問題なく楽しめましたが…)

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2.しかし、飛行機は飛行機で微妙…

夜行バススタートの反省から、次の旅行は朝からの飛行機を使いましたが、飛行機は飛行機で中々厄介…。

・お住まいにもよりますが、空港までの移動でかなり交通費や時間が持っていかれる
・空港自体も慣れないとどこが乗り場なのか分からず、間に合わないのではと焦る
・遅延の確率が高いので、予定に支障を来す可能性が高い
・荷物の重量制限がある、大荷物の場合は追加料金が発生する
・ハサミなど持ち込めないものがある
・タイミングや場所によって金額の振れ幅が大きいので、かなり慎重に購入タイミングを見極める必要がある
 ※一番安くて1万円もするものしか無い時に購入を迷っていたら、7000円まで突然落ち込んだ、なんてこともありました。

このような具合で、飛行機は、全体を見ると結構不便だなという結論になりました。

新幹線は元から候補にありません。色々安く乗る方法はあるようですが、それでも、バスや格安航空を上回ることはなさそうだからです。

お恥ずかしながら、何も気にせずに新幹線に乗れるほどの財力が無いのが実情…だからこそ、やはり私には高速バスしかない!と思い直し、今回、如何に快適に乗りこなせるかを考え、実行してみました。

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3.行きの夜行バスはダメ、ゼッタイ

多分、私だけじゃないです。
夜行バスで一睡も出来ない方。
休憩所に着いて、電気が付くと、大体皆もぞもぞと動いています。
これは明かりで起きたというより、元々眠れていないんだな、と思っています。
私は、布団で地面と平行にならないと眠れないので、車内では基本的に眠れません。

何事も、楽しむには自身のコンディションが重要です。
疲れていては、楽しめるものも、楽しめない。
この先に楽しみが待っているという時に、敢えて眠れない夜行バスを選ぶ理由はありません。

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4.朝のバスがあったじゃん

夜行バスが乗れないなら、何に乗ればいいか?
いや、違うんです。朝に乗ればいいんです。家で確り寝てから、ちょっと早めに起きて、朝のバスに乗る。

これだけで、コンディションが雲泥の差です。

勿論、当日の半日潰れてしまうので、そのデメリットは考慮して旅の行程を組まなくてはなりませんが、元気な体で旅楽しめる良さは何にも代え難い。

パワフルな方は寝なくても楽しめる!なんてこともあるのかもしれませんが、私は人一倍疲れに敏感な体質なので、如何に疲れずに楽しみを迎えるかは常に重要な課題です。

夜行バスは、恐らく、普段寝ている時間に、寝ながら体を運んでくれるのだから、一番時間の使い方が効率良いと思うかもしれません。
初めに私が夜行バスを選択した理由の中にも、それがありました。

ですが、結局眠れやしない。眠れずにただ目を閉じて時を過ごすだけ。消灯していて真っ暗だから、本やスマホ等コンテンツを楽しむことも出来ない。そして、結局眠れなかった負債が後から体を蝕む。

本当にこれ、結局時間をうまく使えていないんです。

朝の便は、それこそ移動時間を睡眠時間に充てることは出来ませんが、明るい日差しの中、周りの乗客の睡眠妨害を考慮する必要なく、本やスマホを楽しむことが出来ます。
※勿論、音は出さないよう注意が必要です。

数時間、ちょっと長い時間ですが、逆にそれくらいまとまった時間だからこそ、読もうと思って中々時間が取れずに積み重なった本が、じっくり読める時です。

高速バスに乗る方は、皆慣れているのかマナーを弁えた方ばかりでとても静か。脇には充電があって、スマホの充電を回復しつつ、乗り心地を重視して改良されたバスの快適なチェアに身を預ける。

これ、本をじっくり読むには最高の環境じゃありませんか。

旅は、こうした余白を楽しむのもまた、醍醐味じゃないでしょうか。

じっくり自分の時間を楽しんでリラックスした先に、楽しみな旅が待っている。
朝のバスは、こんなにも凄いんです。
実際、凄いと思いました。
私は今後は少なくとも、行きは高速バスの朝便を利用し続けようと思っています。
私は、東京➡名古屋の便に平日に乗りましたが、これでたったの2000円。家計の心配もしなくて良いので、本当に心からリラックスして乗ることが出来ました。

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5.帰りは夜行バス。
夜行バスをリラックスして乗る必須アイテム

それはアイマスク

そしてボーカルの無い落ち着いたインスト曲

この二つです。
私は聴覚過敏を初めとして、感覚が全体的に過敏な為、周囲のちょっとしたことですら気になってしまいます。

ならば五感を、リラックスできるアイテムで、外界から守ればよいのです。

アイマスクの効果は、私には絶大でした。
目の前が真っ暗になると、自分が、外界から切り離されたような感覚になり、周りに気を取られなくて済むんだ、という安心感があるのです。
例えば、マナー違反でスマホの明かりを煌々とさせている方がいたとしても、完全に目をガードしているので、まったくダメージゼロ、なんです。

目を優しく包まれている感覚からも安心感があるので、実は、30分くらい熟睡することが出来ました。
30分でも、熟睡した時間があると無いのとでは、全く違います。

私は現在リモートワークなのですが、夜行バス到着後、帰宅してちょっとシャワーを浴びて、そのまま出勤しました笑

ある程度は頭も働かず、進まないだろうなと予想していたのですが、正直ほとんどそんなこともなく、いつものように仕事をすることが出来ました。

音は、私の乗ったバスは、運悪く鼻をかなり啜られる方がいて(聴覚過敏には地獄のような音なのです。生理的嫌悪がとても凄い)そこは苦しいところでしたが、リラックス音楽で和らげることは可能です。

ただ、本当に休みたいときは、ボーカルの無いインスト曲がお勧めです。
ボーカルがあると、声の抑揚や歌詞の「感情」に頭が働いてしまい、脳が活性化されてしまいます。

インスト曲なら、それこそ、カフェに細やかに流れるBGMのように、自分の意識に割り込まない程度に、そっとそこにいてくれる音楽となってくれるのです。

私のおすすめは、Lofi hip hop。メロウでしっとりした音楽で、心が落ち着きます。
youtubeに長いものは10時間のものがあるので、お気に入りを見つけてウォークマンに拝借しておくと良いです。
自然のヒーリング音もアリではありますが、音の数が少ないので、車内の雑音に割り込まれやすいです。

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6.夜行バスは思い切って、寝ない。

長時間座る体制になる場合、エコノミークラス症候群に注意しなくてはなりません。

私は小さい頃、事件の特集番組で、トラックの運送屋の方が、8時間ぶっ通しで運転していた矢先に、流石に休憩しようとして席を立った途端、死亡したという話にショックを受けたことがずっと心に残っていて、警戒心が強いです。

なので、休憩時間は必ず外に出て、少し歩くようにしています。

睡眠薬で熟睡することも考えましたが、姿勢の悪い中で睡眠薬で熟睡すると、おかしな体勢で眠り続けてしまう為、よりエコノミークラス症候群の危険性が増す、という記事をネットで見かけ、その内容に納得したので、熟睡することは思い切って止めました。

その代わり、少しでもリラックスのプラスになればと、普段から服用している、睡眠を促すメラトニンのサプリは飲みましたが、これの効果がどれほどあったかはなんとも言えませんでした。

夜行バスは、熟睡せず、リラックスして過ごし、休憩時は必ず外に出てリフレッシュ。

これが今の所の最適解かなと思っています。

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7.最後に、夜行バスをリラックスして過ごすもうワンポイント

どんな小さな不快感でも、その場で取り除けるものは取り除く、です。

今回の私のパターンで言うと、

・目の渇きが気になるので目薬をした
・普段履いている着圧タイツの、指先の部分がズレて指の間に食い込んで痛かったので、指先の部分を外した
・喉が乾かないようにこまめに飲み物を飲んだ

小さい不快感に目を向けるのは、とても大事。

小さいからとつい無視しようとしてしまいがちですが、繊細な方ほど、確り着目して欲しいです。

小さい事だからこそ、いつまでも気になり続けてしまって、リラックス出来ない。
逆に、こんな些細な事でも、ちょっと取り除くように注意しただけで、その後のバスの乗り心地が全く違うのです。

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色んな所に気軽に遠出してリフレッシュしたい、好きなアーティストのライブは地方ばかり、なんて時、やはり出来る事なら旅費を抑えたいもの。

楽さで言えば新幹線がダントツですが、そんな贅沢は出来ない。
そんな時、ちょっと乗り方を工夫するだけで、移動手段の中で最も時間がかかって乗り難いバスも、あっという間に快適になります。

今回は私が試した一例をご紹介しましたが、きっと、まだまだ、よりバスを快適に乗る方法やアイテムが眠っていると思います。
バス自体も、常に改良が続けられています。
是非、そういったものを模索していく楽しみも持ち合わせながら、バスで家計を気にせず、気軽に遠出してみてはいかがでしょうか。

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