人生のレート2000
カチャカチャ…
「ち。クソが」
手元から流れるコントローラーのボタンが弾ける音と、無意識的に口から発せられる文句の声は、僕の部屋の空気と一体化して一層悪い雰囲気を漂わせていた。
「いい加減に働け!」といった親父の罵声や、「まずは部屋から出てきてご飯食べたりお出掛けしたりしよ。」といった母親のお願いは、僕の部屋の"空気"にかき消されて僕の耳には届かなくなっていた。
「スマメイト2000達成したら働くって言ってるのに、なんで理解出来ないんだ。」
そういつも言っていたが、彼らにはど