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俳句·短歌

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記事一覧

転職よ身にきたかぜとたいようと

転職よ身にきたかぜとたいようと

季語:北風( 三冬 ) 現代俳句

北風は、北から吹いてくる冷たい風のこと

転職活動、社会のきびしさや
あたたかさを感じられたりもします

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夜のそらをくらくともして花の宴

夜のそらをくらくともして花の宴

季語:はなのえん( 晩春 ) 現代俳句

花の宴は、花見の酒宴のこと

夜桜を照らす灯りは、
明るくはないですが独特の風情が感じられます

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ただなかにいて死も生も花ふぶき

ただなかにいて死も生も花ふぶき

季語:花ふぶき( 晩春 ) 現代俳句

花ふぶきは、散りふぶく桜のこと

近年は訃報を受けることが多く身につまされます

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ふぶくのは満月のころはつざくら

ふぶくのは満月のころはつざくら

季語:初桜( 仲春 ) 現代俳句

初桜は、その年初めての桜のこと

東京では、今日の昼ごろ
染井吉野の開花が発表されたそうです

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萌え出して世のあかるさよ蕗の薹

萌え出して世のあかるさよ蕗の薹

季語:ふきのとう( 初春 ) 現代俳句

蕗の薹は、早春のフキの花茎のこと

生命力や、春の息吹、見つけた喜びなど
一見地味な蕗の薹から感じることは多いです

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私的短歌選 春日井 健

私的短歌選 春日井 健

春日井健(1938-2004)

学生時代定型詩に興味を持ち始めて、オーソドックスな短歌や俳句に違和感を感じていた頃に読み始めたのが、寺山修司や塚本邦雄だった。
その中でも、春日井健の短歌は独特の輝きを放っていた。

三島由紀夫が若き定家が誕生したと激賞したことも覚えている。

大空の斬首ののちの静もりか没(お)ちし日輪がのこすむらさき

火祭りの輪を抜けきたる青年は霊を吐きしか死顔をもてり

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街よみな出会いわかれてはるの雪

街よみな出会いわかれてはるの雪

季語:春の雪( 三春 ) 現代俳句

春の雪は、立春後にふる雪のこと

春の降りおさめの雪を、雪の果て、
なごり雪、わすれ雪などとも呼ぶそうです

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そのはてのそらあおあおと梅の花

そのはてのそらあおあおと梅の花

季語:うめのはな( 初春 ) 現代俳句

梅は、バラ科サクラ属の落葉高木の花のこと

梅の色の種類は、本紅、移り白
移り紅、口紅の主に4種とされているそうです

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原石鼎 俳人と俳句作品ご紹介11 〜俳句にご興味のあるみなさまへ〜

原石鼎 俳人と俳句作品ご紹介11 〜俳句にご興味のあるみなさまへ〜

俳句に何となく興味があるというnoteのみなさまに、明治・昭和期の俳人の方々の作品をご紹介していく記事です。

各俳人の経歴等はここでは省略したいと思います。

気になった俳人の方については、他の作品などといっしょにぜひ調べてみてください。

◇ 今回の俳人 ◇

原石鼎
はら せきてい

花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月

高々と蝶こゆる谷の深さかな

ちかよりてなほこまやかや梅の花

そぞろ出て

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屋じょうは見あげるところ春北斗

屋じょうは見あげるところ春北斗

季語:はるほくと( 三春 ) 現代俳句

春北斗は、春の夜に見る北斗七星のこと

春の大曲線や春の大三角など、
春の星ぞらも見どころは多いようです

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石段のいちだんずつよ落ちつばき

石段のいちだんずつよ落ちつばき

季語:落椿( 三春 ) 現代俳句

落椿は、散り落ちた椿の花のこと

石段の脇に植えられている椿、
段ごとに散り落ちていることもあります

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