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ご挨拶・卒業論文目次
津田塾大学学芸学部国際関係学科を2019年度に卒業予定の小椋美月と申します。
稚拙な文章ではありますが、卒業論文を公開させていだだきます。
目次
はじめに
第1章
1. 女性に選ばれるための化粧(創刊から1990年)
2. 好感度のための化粧(1991年から1995年)
3. なりたい自分になるための化粧(1996年から2000年)
4. 「普通のこと」となった男性の化粧(2001年から
2 好感度のための化粧(1991年から1995年)
1991年から1995年には、まず1990年までと比べて美容記事と広告の数が大きく減っていることが特徴として挙げられる。これまで『メンズノンノ』には、頻繁にニオイ対策やスキンケアといった清潔感を獲得するための美容特集から、1988年4月号「メンズ化粧品完璧カタログ」に見られるように、男性向けのファンデーションやアイブロウ、ネイルポリッシュまで紹介したメイクアップの特集まで幅広く掲載されていた。し
もっとみる1 女性に選ばれるための化粧(創刊から1990年)
1986年から1990年の20〜30代男性にとって、化粧とは「女性にモテるためにやらなければならないもの」であったと考えられる。1986年7月号66ページには、「モテる男はイキイキ素肌」という見出しで、フェイススクラブやパックの紹介記事が掲載されている。その見出しの後には、「ヘアも素肌もおしゃれしなくちゃ。特に、不潔っぽい肌はいちばん嫌われるよ、女の子に」と続く。さらに、1989年4月号239ペ
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