ハンス・J・ウェグナーの「ベアチェア」を買ったときの話。
はるか昔、東京のAXISというオシャンなインテリアショップ(?)に行った時。
色々なデザイナーズ家具があふれる店内。
椅子やソファは座っても良かったので、片っ端から座りまくっていました。
そうすると、ある一脚の椅子に身体が吸い込まれるように収まった。
作者と作品名を見てみると
「デザイナー:ハンス・J・ウェグナー/ベアチェア」
と、あった。
「コレいいやん、これ欲しいな」
と、値段を見ると目玉が飛び出る価格。
「よし、この椅子が買えるくらい頑張って働こう」
そう思ったのを覚えています。
ハンス・J・ウェグナー氏はデンマークのデザイナーです。
よくいう北欧家具ってヤツでしょうか。
リンク貼っていいのかわからないので、ぜひググってみてください。
それから幾年。
"リプロダクト"という純正ではないベアチェアを見つけた。
本物は買えなかったけれど、今のランクにはちょうどいいかもしれない。
そう思って注文をした。
しばらく経った頃。
「コレ、リペアというか修理してもらえないのか?」
と、気になり、あちこちの家具屋さんに連絡をしてみた。
幸運なことに1軒の家具屋さんが状態を見てから判断させて欲しい。
と言ってくれた。
私は急いで持って行きました。
すると
「結構傷んでますね。分解して、うーん…ベアチェアはやった事がないんですよね」
「そうですか」
「生地も傷んでるので…どうします?」
「なるほど。じゃあせっかくなので、このファブリックの布、別のものに張り替えられますか?」
「そうですね、今張ってあるやつから型紙を作ればできますよ」
「あ、じゃあお見積もりいただいてもいいですか?」
「布によって価格が違うので、まずはサンプルを見てみてください」
と、サンプル帳を出してくれた。
驚くことに、家具用の布地はベラボウな金額がする。
「コレ、メートル単位で書いてありますが、ベアチェアだとなんメートル必要ですか」
「そうですね…8メートルくらいでしょうか」
「なるほど」
単純計算で8倍!
かなりいいお店に何度か飲みに行ける額!!
面食らう私。
でも、待てよ。
これはセミオーダーってヤツか?
急に乗り気になる私。
選びます!お願いします!!
そして完成したベアチェアがこちら⇩
元々は確かベージュだった気がするのですが、部屋に合うようグレーにしました。
布地も張りがあり、中身も打ち直してくれたので、ふかふか!
最高だな。
人生が豊かになった気がします!
小説とか読んでると時間があっという間に過ぎます!
音楽を聴いていると没頭できます!
家具屋さんありがとう!
そしてハンス・J・ウェグナーさん、お疲れ様でした!!
そんなわけで我が家には"いい値段”の1人掛けソファがあります。
…という話でした!
ではまた。
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