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エッセイ的な...

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日常のちょっとした気づきを綴れば、少し明日の見る風景が変わるかもしれない。誰かの背中をそっと押せればうれしい。
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2018年5月の記事一覧

詩集を鞄に忍ばせる

詩集を鞄に忍ばせる

最近、立て続けに詩集を買った。

長田弘、銀色夏生、伊礼亮。

この前までは、ずっと「アルケミスト」という小説を鞄の中に入れていたのだけど、今は、ポケット詩集を忍ばせておくのが、好き。

実のところ、「詩集を読む」という習慣はなかった。「詩を書くこと」は、思春期の頃から行っていたわけだが、他人の詩には興味が全くなかった。(今もあまりない)

このところ、なぜだか、詩に惹かれるのは、沈み込みたいと思

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子どもたちに願うこと

子どもたちに願うこと

わたしは子どもと関わる仕事を長らく続けてきた。振り返ってみると、「ありがとう」の瞬間がたくさんあることに気づかされる。

5年生を受け持った時、学級崩壊に近い形だったにもかかわらず、わたしの誕生日でサプライズで「おめでとうございます!」と全員で声を揃えて言ってくれたことがあった。

わたしが好きと言っていた歌を覚えて、お楽しみ会の時に披露してくれた2年生の子たちもいた。

運動会前に、「ひまわり隊

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愛される価値

愛される価値

感謝を言葉でも、態度でも伝え切れない時、どうしたらいいのだろう。
与えられたものより、もらったものの方が多いと思える時はどうしたらいいのだろう。

学校でも教わらないこと。

親からも教わらないこと。

わたしには分からなかった。
だから、そこまでしなくていいよ、と先に予防線を張っておいたり、素直に受け取ることができなかったりしていたんだ。

先日、5月末で退職するわたしのために、お別れ会が催され

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不安が思考の半分以上占める前に

不安が思考の半分以上占める前に

昨日、住んでいる部屋のキッチンの蛇口が水漏れで…という話をnoteで書いた。(あまりにも、長文で、感情を制御しきれておらず、不快感の残るものになっているので消しました。)

今朝、修理に来てもらって、解決した途端、心の靄が晴れていくように思えた。「ああ、それだけ不安で埋め尽くされていたんだ」と改めて実感する。

いくつかの不安だったら、それが燃料になる場合もある。生きている上で、不安や悩みは、必ず

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