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人生

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2020年8月の記事一覧

はじめて買ったCD

はじめて買ったCD

#はじめてのCD  でよみがえった記憶は当時の家族の軋轢を反映して暗いものだった。

CDを初めて買ったのは小6頃だった。

ドラゴンクエストのアニメの主題歌だった。

家族四人で車の中で開けたのを覚えている。

姉と僕の欲しいもののせめぎあいがあって、ドラゴンクエストという選択は母が僕に折れたのだった。

男児をえこひいきする母だった。母は平等に育てたと言っているが、

姉は恨んで、今は家族を着拒

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遠い思い出

遠い思い出

猪苗代湖へむかう農道を自転車で走った夏休み。

トンビが空を舞い、青空に包まれていた。

遠かったサイロがいつのまにか近づいて、

道が曲がる。

あそこは田舎ではなくなってしまった。

郡山の木材屋に貸した土地だけが残っている。

最近、NTTだかdocomoだかが電波塔を建てるために、さらに土地を借りていたらしく、

修繕のためにこちらに電話がかかってきた。

数十キロ離れた田舎も変わっていく

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Michael Branchを聴きながら

Michael Branchを聴きながら

獣の奏者を読んでいる。

生き物の秘密に目を輝かせる10歳の女の子。

親を亡くし、蜂飼いに拾われ、のびのびと成長していく。

ひさびさに心を奪われる作品だ。

これは面白い作品に出会えた。

狐にばかされたのはだれ?

狐にばかされたのはだれ?

男は言った。

「睡眠薬のんで、薬局でチューハイ買って、その店まで行くのよ。

で、全部飲んでその店のギターを弾くのよ。

それがもう、いい音でさ。

いくらなら譲ってくれる?って店主に聞いたのよ。

そしたら『5万』っていうから気持ちよく出して持って帰ったのよ。

むき身のギター片手に家まで歩いてさ。

あの夜は気持ちよかったなぁ」

男は病室で力なく笑う。

歯は抜け、目の周りがくぼんでいる。

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愛と家族を探して 佐々木ののか

愛と家族を探して 佐々木ののか

様々な家族の形がインタビューで記されていて、

「いま」を生きにくい自分にも希望になった一作。

一緒になりたい人が障碍者で、自分も心もとなくて・・・

そんな今にいろんなカタチを提起してくれる本だった。

高校までの同級生がでかい事企ててる

高校までの同級生がでかい事企ててる

こいつは底知れないやつで、高校の頃いろいろやらかした。

文化祭で格闘技の○1やらを開催して、校舎にいた俺は校庭に出現したリング(よく設置できたな)でK1選手みたいな格好の同級生が戦ってるのを見た。

高校卒業式の日に朝からガムをかんでて、叱られてた(笑)(文化祭の朝か?理由はあって、口臭対策と言っていた)

そんな、かわいげを削ぎ落として、いま彼は爆発せんばかりの活動をしている。

おれはそれを

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