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児童福祉

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#エッセイ

虐待児はいじわるかもしれないけど

虐待児には、極端にいじわるな子がいる。

非人道的ないじめをする。

だけど、その子のことを「性格が悪い」とか「信じられない」とかは思わない。

その子は、そうするしかなくてそうしている。

他に表現方法を知らない。

蹴りたくて蹴ってるわけじゃない。

暴言を言いたくて言ってるわけじゃない。

そうするしかない。

加えて、

いじめって、絶対になくならないものだと思う。

程度の大きい小さいは

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いのち

自分が生まれた意味を知る前に

命の正体を知った

(父親に性的虐待を受けて妊娠してしまった14歳の女の子の詩)

生きてる価値を見出せないような

アイデンティティが定まらない不安定な年齢の時に

残虐な父親のせいで

望まない新しい命に出会ってしまった。

「自分もこんなけがらわしい行為の代償として間違ってこの世に生まれてしまったのだ」と感じて

自己嫌悪、希死念慮にとらわれる14歳の女の子。

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対人援助職の援助者の「性」

対人援助職において、先生や職員に対する「可愛い」とか「かっこいい」とかの【異性としての魅力】みたいなものって、あまり良くないものだと思ってる。

胸が強調されるぱっつぱつの服とか、

男の子にぶりっこっぽく話しかけることとか…。

そういうのを見ると、「あぁ…」ってなる。

対人援助においては、特に中性に徹したい。

性をなるべく排除したい。

性を盛り込んだ対人援助は、教育や福祉ではない。それは

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「子どもが好きか?」「子どもが可愛いか?」という愚問

これらの質問が嫌い。

教育関係者にこんな質問されたときには、心から軽蔑した。

①「子どもが好きか?」について

好き嫌いにかかわらず、真摯に対応しなきゃいけない。

だから、教育の世界に入った時点で、「子どもが好きか嫌いか」なんて、聞いちゃいけない。前提というか、そういう目で子どもを見ちゃいけないと思う。

また、教育者ではなく一個人として子どもを見るなら、そりゃ好きな子どももいれば嫌いな子ど

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誰にでも懐く幼児

ほど怖いものはないね。

会って5分もしいないうちに「先生大好き。」

関係性もできてないし、私の名前も分かってないくせに、大好きなんて。

バイトしたてのごく初期のころは「懐いてくれて嬉しい」なんて呑気に考えてたけど、

いまはすぐに懐いてくる幼児を見ると、

「あぁ、愛情の受容体がぶっ壊れてるなぁ」って思う。

誰にでも懐くのは、人間を識別していない証拠。

人見知りは、親を識別出来ている証拠

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言葉で伝えるのが苦手な人

が、きっとたくさんいる。

特に、子ども。

「言わなきゃわからないでしょ!」と叱られたって、

表現できないものは表現できない。

言葉をしらない。

言葉の組み立て方を知らない。

覚えてない。

記憶が改ざんされてる。

いろいろあって、言葉で説明させるって、難しい要求だと思う。

(まぁ、大人が見てない場合、言葉で説明してもらうしか状況を入手する手段がないからある程度は仕方ないけど。)

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不向きなアルバイトをしている

自覚がある。

MBTIならINTP、アスペルガー症候群の傾向のある私に

対人援助職が向いてるとは思えない。

対人援助職と言ってもバイトだし、

さらに、ものすごくアナログな現場。

全て手書きだし、報告連絡もすべて口頭だし、

マニュアルがあるわけでもなく、

「とりあえず見て慣れて」的な感じだし、

お金のやりとりもなんだかいちいちめんどくさい。

良くも悪くも昔ながらのシステムの中で働い

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「発達障害」というラベリング

「発達障害って名前にこだわってるからいけない。そういうラベリングはしない方がいい」って意見をきくけど、そんなの理想像でしかない。

ラベリングしなきゃ理解されないからラベリングしたんじゃないのか。

ラベリングしてメリットがあるからラベリングしたんじゃないのか。

教育を理想像ばかりで語るな。

全て失ったら

もしもすべて失って

いい年して結婚もせず

子どももできなかったら、

単身里親になりたい。

または、

小規模の児童養護施設を作りたい。

不幸な私と不幸な子どもで

幸せごっこがしたい。

福祉に興味があるくせに、すごく自己中。エゴだね。

でも、私のエゴの切れ端で少しでも幸せになってくれる子どもがいるなら、それも有りだと思う。