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#001 飲食店の運営に失敗して気づいたこと

note初の投稿となりますので、挨拶代わりに僕の直近の経歴でも話そうかと思います。

あるあるな感じの挫折エピソードですが、あるあるなだけに同じ境遇の方もいらっしゃるかもしれないので共感して前向きになるきっかけにしてもらえると幸いです。


どうも、初めまして。
バリスタ店長と申します。

私の名前はバリスタ店長ですが、今は福岡のローカルカフェチェーンで全店舗を管轄するディレクターという役職で仕事をさせてもらっています。
ディレクターって何をするかというと、ブランドの品質の担保が主な業務でして、平たくいうと何でも屋です。笑

noteを始めた当初は店長をやってましたが、書いているうちに昇進してしまいました。笑

でも名前を「バリスタディレクター」にしてもわかりにくいと思いまして、、、今はそのままの名前を引き継いでいます。

そんなディレクターである僕ですが、今の立場になるまでいろんなことがありました。マネージャーの職についてからは苦難しかありませんが、今回はその苦難の始まりから成長する過程で気づいたことをお話しします。

*過去に書いた文章に加筆していますが、まだ未熟な文章も残っています。読み苦しい部分もあるかと思いますが、ご了承ください。


マネジメントが全くできない超コミュ障時代

僕は以前店長として新規店舗のオープニングを任されたことがあります。実力があったかというとそういうわけではなく、それまでは環境に恵まれており、たまたま結果を出せていただけだったのです。

というわけで、新店舗のオープニングでは環境が整っておらず、マネジメントもコーチングもティーチングもできない私は大失敗しました。

アルバイトは自分の意見を聞いてくれず、相手の反応が怖くて自分も何も言えず、立場は完全に逆転。スタッフ間の争い事も増え、お店は愚痴で溢れ、お客様に対しても不満を言うばかり。当然のごとく売り上げも下がり続け、店長から副店長に格下げになって他店舗へ異動となりました。

自分は過去にうつ病を乗り越えた経験があり、メンタルには自信があったのですが、それでも夜は眠れず、出勤前にギリギリまで公園で何をするでもなくぼーっとしている毎日で、今考えてみれば完全にうつが再発していたと思います。笑

#齢30歳の頃のお話
#結果出てきたのは35歳くらいから

そんな逆境の中、当時出会った現在の奥さんや、協力してくれていた数少ないスタッフの助けが心の支えになっていました。

ここまで聞くと会社は何をしていたんだという声が聞こえなくはないですが、フラットに見れば会社が未熟だったため僕が成長しきれてなかった面もあります。

会社の教育システムが確立していなかったため、管理職を育てるシステムがそもそもない状態でした。(そもそも飲食はそういう会社ばかりでしたが…)

そのため僕は成長せず失敗ばかり。自分自身も独学ができるわけでもなく、頭も超悪かったので、失敗に次ぐ失敗。その結果色々とネガティブなレッテルを貼られる羽目になり、いつの間にか「やらかす人」の代表に。

何か事が起これば「またあいつがやったんじゃないか?」「あいつが悪いんじゃないか?」的なことを言われる始末でした。

僕も僕でそんな会社に責任を押し付けて他責思考全開になっているという、もうどうしようもないカオスな状況です。笑

#他責思考



独学を始めて復活するまで

しかし、異動になる半年前くらいからこのままじゃ本当にダメになると思い、なんとか勉強を始めました。しかし、本を読もうとしてもすぐ寝てしまうし、気づけばSNSを見てしまいます。

そんな中ビジネス系YouTuberの動画が少しずつ出始めており、集中力がない僕でも動画だったらみ続ける事ができるかもと動画を漁っていました。

そんな時出会ったのがメンタリストDaigoさんの動画でした。
#営業じゃないよ
#そもそも営業させてもらえない

動画の中で自分が悩んでいたことに対する答えが発信されており、「これだ!」と思ってそのままメンタリストDaigoさんのニコニコチャンネルに登録したのが人生の転機になっていくわけです。

フルのシフトに入りながらも寝る間を惜しんで(そのせいで奥さんと険悪なムードになりながらも)無理やり勉強を続けてインプットしたことを積極的にアウトプットする毎日。その結果、少しずつ力がついてきました。

全くなかった思考力も伸びていき、店長としてのコミュニケーション力もついてきて、それまでの超絶コミュ障も改善され、徐々に部下さんからの信頼を得る事ができるようになりました。

その後、異動先の店舗で副店長(当時店長がいなかったので実質的には店長)として前年の売り上げを1年以上上回り続けました。

そしてついに…その売り上げが評価されることとなり、ついに店長に返り咲く事が出来ました。

ただ、前年の売り上げを超え続けたのは前任の店長の功績によるものが大きかったとも思います。素晴らしいチームの土台を築いてくれた前任の店長に感謝しかありません。

僕はその後も努力を続け、とんとん拍子に昇進する事が出来ました。
そんなこんなで今はディレクターという役職でやらせてもらっています。



自身の境遇から気付かされた飲食業界のリテラシーの低さ

こんな感じで迂用曲折があったわけですが、この事からいろいろなことを学びました。大きく分けると以下の一言に集約されます。

それは


「飲食店におけるあらゆるリテラシーの低さ」


飲食店というものは大企業を除いて教育システムや組織構造が前時代的すぎます。働く側のリテラシーも非常に低く、一般的なビジネスマナーからビジネススキルの習得までを行う人が非常に少ない印象です。特化しているとされる調理スキルやサービススキルに関しても理論化できている人は驚くほど少ないです。

そんな業界においては


①教育を理論化できていないため人を育てることができない

②モチベーションが低い

③論理的思考ができないため課題の設定能力が低い


という問題が発生します。(他にも色々と思い当たるのですが、個人的に大きいと思った問題を列挙してみました。)

①に関してはコーチングやティーチィングや心理学や行動経済学など、人が人を動かすための知識が皆無なため、人を育てる事ができる人が存在しないと思っています。

言ったことをやってくれないor覚えてくれない=使えない人材

というレッテルを貼りがちです。(いわゆる「認知の歪み」というやつです)

本来は人の課題と人格は関係のないものです。

にもかかわらず飲食業界では、いまだに昭和の精神で教育を行っている感じです。「挨拶もできないなんて社会的なマナーがなってない!どういう教育されてきたんだ!」なんて言ってる人もちらほら。

ちなみにそういう人に「社会的なマナーとは具体的に何ですか?」と聞いてみても答えが返ってこないことがほとんどです。

感覚でそう言っちゃっている人が多いですし、感覚で指導する分教えられる側もどうしていいかわからないのです。


②に関しては自分の価値観と仕事をつなげることができていない人が多く、モチベーション高く働くことができていません。さらに、働くことの意味を多くの人が深く考えないことで理解していない、もしくは勘違いしています。

自己理解ができていないといざという時に動揺してしまい、判断を間違えてしまう要因になりかねません。勉強もしないので、知識が凝り固まったバイアス人間がまあ多いこと…えてして年を重ねた大人がイライラしまくっているというカオスな状況です。


③に関しては何か問題が起こった際に直接的な要因までしか掘り下げないので表面的な問題解決にしかなっていないことが多いです。物事の根本原因まで行きついていないので、問題が解決していない場合がほとんどなんですね。

名著「イシューからはじめよ」にもありますが、どんな課題を解決するかよりも何を課題とするのかが重要です。そもそもの課題の設定を間違えていたら、正解とは全く逆の方向に全力疾走してしまいかねませんから。




なんやかんや書きましたが、僕はポンコツ店長時代から勉強して過去の自分を俯瞰して見る事ができるようになって初めて、これらの課題に気づきました。店長というある程度の予算や人の人生を管理する役職でありながら、何をやればいいのかろくにわからないような状況で仕事を進めていたことを今では恐ろしく感じます。

次回以降は自分が飲食店スタッフの価値を上げるため、また自身の市場価値を高めるために学んできたスキルを解説していきたいと思います。まだまだ勉強途中につき拙い説明もあるかと思いますが、どうかご容赦ください。

それではまた。

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