ここ1年の話と自分のつくりたいものの話。
もがいていた。
ただひたすらに。
あの頃の自分は社会の中に自分がいて良い場所をつくり出すのにもがいていた。
昨年2021年3月、
あの頃の自分はとにかく社会に居場所を感じられていなかった
親との関係もあまり良くなく、
やりたくないことをするのが困難でバイトをするのが難しい。
かろうじてできそうかと思って応募した放課後デイサービスのバイトも面接の直前でキャンセルしてしまった。
それ以前から関わっていたコミュニティはあったものの、それで社会の中の居場所を確保できるような感触を得られるかと言われれば不十分なのだった。
大学は休学していた。
学部は法学部だった。
理由は過去の自分が政治に興味があったからだったが、その時の自分にはひとかけらの興味もなくなっていた。
だから復学という選択肢は無かった。
何とか文字上ではあったが家族とのコミュニケーションをとれるようになり、家にいることに居場所を感じられるようになった。
なんとか家に居場所を感じられるようになった自分は大学を退学した。しかし、この時すでに自分の心と体は限界に近づいていた。
後に統合失調症と診断されることになるのだが、この頃からあらゆる不調が自分の心と体に現れた。
親に話しかけられるととてもしんどかった。
家族の生活音が聞こえるとつらくなった。
あとテレビの音が聞こえることもつらかった。
電車に乗っているときの周りの話し声までつらかった。
あとなぜか近所によく吠える犬がいたのだが、その吠える声がどうにも苦痛で仕方がなかった。
いわゆる聴覚過敏。
些細な他の人からしたらなんでもないことにストレスを感じるようになっていた。
その苦痛さはどう表現したらいいか正直わからない。
だが、頭痛や腹痛に加え、体のあちこちが痛んだことを覚えている。
これまでの痛みやストレスが限界に達したのだろう。
あまりの苦しさに耐えられなかった自分は両親に頼み、別でアパートの部屋を借りてもらった。
それほどに苦しくて苦しくてどうしようもなかった。
いよいよだと思ってメンタルクリニックに駆け込んだ。
薬をもらった。
次第に症状は小さくなっていった。
やることがないというのとの戦い
次に浮かびあがった問題は
やることがない
という問題だ。
初めはかつて微かに興味があった放課後デイサービスのバイトなどに応募していたが採用には至らず、次第にとにかく時間を潰せるもの、週5日フルタイムで入れるバイトを探し、応募した。
だが、長く続かなかった。
弁当屋のバイトはレジの慌ただしさというか、覚えることの多さにやっていける気がしなくて1日で辞めてしまったし、
倉庫整理のバイトは簡単ではあったがあまりのやりがいの無さが苦痛に感じ、3日で辞めてしまった。
その後はフードバンクの配送の付き添いなどをしていたが次第に心に異常が現れ始めた。
歩いている途中に心が辛くなり、足を止め、手を膝についてしまう。何度も何度も。
なぜだかわからないけど辛い。
そんな状態だった。
通院は続けておりそのことを主治医に話すと新しい薬をもらった。
振り返って思うのはおそらくやりたくないことをやることがないからといって無理矢理やっていたから、なんだと思う。
それから1ヶ月ほどは何もやる気が起きなかった。
ゲームをする気すら起きなかった。
ただアニメやらYouTubeやらを見て1ヶ月ほどを過ごした。
次第に状態は良くなり、ゲームでもしようかなと思うくらいには何かに対する意欲は回復した。
それから2、3ヶ月はスマホでゲームをしたり、Switchを購入してプレイしたりと割とのんびりと過ごしていた。
ゲームするのにも飽きてきた頃、親から就労継続支援の紹介をされた。
就労継続支援とは精神、身体問わず、障害を持つ人が一般就労へむけて働く訓練、練習をする福祉施設である。
そんな施設の事業所にいくつか見学に行き、WEB系の作業、データ入力やデザイン、動画編集ができる事業所に通い始めた。
作業にも慣れてきたころ、生きていて充実感がない感覚、生きていてあまり楽しくない感覚が自分の心の中に充満しつつあった。
初めて長い期間働けていて、社会との接地面を着実につくってはおり、前には進んでいるのだったろうけれど、
とにかく毎日がつまらなかった。
人生を前に進めたいという思い、なんとなく社会にいいことがしたいな、というようなぼんやりとした願望に近いものはあったものの具体的になにをどうしたいというのはこの時点では無かった。
その後とあるコミュニティに出会い、自分は様々なことを問われる中で自分のやりたいこと、実現したいことを少しずつ言葉にすることをはじめた。
その甲斐もあり、自分のしたいことが徐々に見え始め、A型の利用者を卒業し、次は支援する側、就労継続支援B型の事業所でアルバイト採用ではあったが働けることになった。
この一年で社会の中でどう生きたらいいかわからない所から、どうにかこうにか社会の一部として生きていけるようになった。
そんな中、今現時点の自分の中に炙り出されている想いをひとまずここに残しておく。
今の自分は
「社会の中で生きていくのが難しい人がやりたいことをして生きていける社会」
というのを望んでいる。
障害のある無しに関わらず、社会の枠に入りきらなかった人、社会の中で居場所を感じられていないような人が、自分の力でお金を稼ぐことができるような、輝いて生きていけるような社会になったらいいなと思っている。
具体的な手段は今2つ考えている。
1つは就労継続支援の開業。
今自分は就労継続支援B型で働いているが将来的に開業を志している。
つくりたい事業所のイメージとしては、
その人のできるWEB系の仕事、作業をしてもらいながら、利用者のやりたいことをコーチング等で引き出しつつ、一般就労への支援、またはフリーランスを希望するならお金を稼ぐことができるようになり、自立していく所までの支援をできるような事業所をつくりたいと思っている。
開業資金のこともある。こちらは5〜10年程かけて後々つくっていくつもりでいる。
もう1つは家賃0円に近いシェアハウス、である。
先述した自分が社会の中に居場所を感じられていなかった頃、実は広島にある家賃0円ハウスという社会の中で生きていく場所に困っている、将来に不安を抱えている人に向けたシェアハウスに住もうとしていたという経緯がある。(広島まで見学に行ったのに結局住まなかったわけなのだけど。)
この場所に近いというかほぼ同じものを関西、大阪近辺でつくりたい。
家族の中でもあまり居場所を感じられず、かといって生活保護や障害者年金をもらうことができているわけではない、衣食住や何かやってみたいことをしようにもそもそもの居場所から困っている人の安全基地になるような場所をつくりたいと思っている。
今必要なのは物件である、家賃0円で提供できる家さえ見つかれば後は住んでもらえる人を探す、募集するだけなので進みやすいと思っている。タダで譲ってもらえる家の情報があれば後述する連絡先まで知らせて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
ここまで読んで、自分に興味を持ってくれた方、お話してみたいと思った方がいらっしゃれば下記のTwitterまでDMください。たくさんお話しましょう。
長々と読んで頂きありがとうございました。
またよろしくお願いします。
※これまではきまぐれに詩を投稿アカウントでしたがこれからは個人の発信に使用していこうと思っています。驚いた方がいればごめんなさい、これからよろしくお願いします。
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