「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている ~マンガ「スナックバス江」の場合 #2
◆概要
【「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「スナックバス江」(第3巻)
▶1
本作の主人公は明美(若い女性)。
彼女は、スナック「バス江」のチーママである。
ある日のことだ。
・Step1:タツ兄(常連客、中年男性)が言った「昨日子供向けの映画観てたんだけど、スゲェ泣いちゃってさ……全く、俺の涙腺も緩くなったもんだよ……」「齢を食うとノスタルジー的なヤツに特に弱くなるんだよ……」。
・Step2:と、話している内にも……ぶわっ!記憶が蘇ってきたのか、タツ兄は号泣し始めた。
明美は呆れる。
・Step3:タツ兄自身は「人よりちょっと感受性が高いだけ!!」と主張するが……いやいや!いくら何でも涙腺が弱すぎる!!
・Step4:かくして明美は言った「感度が媚薬を飲ませたエロ漫画キャラ並みよ!!」。
▶2
「加齢のせいで涙もろくなった」と語るタツ兄。なるほど、誰しも齢を取れば涙腺が緩むものだ。しかしとはいえ……タツ兄はあまりにも緩みすぎ!かくして明美は言った「感度が媚薬を飲ませたエロ漫画キャラ並みよ!!」。
「確かに、涙腺がちょっと緩みすぎなようだけれど……ノスタルジーに浸って思わず涙してしまう中年男を、エロ漫画キャラにたとえてやるな!(笑)」「中年男にももうちょっと気を使ってあげて!(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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