おかしな「言い訳・弁解」　～マンガ「【推しの子】」の場合

看護師「なんで患者の病室でアイドルDVD流してるんですか」
吾郎「美しいものを見ると健康に良い。それが私の医師としての見解だ」
看護師「ただの布教活動ですよね？」
吾郎「医療行為の一環だ」

マンガ「【推しの子】」（第1巻）

◆概要

【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：マンガ「【推しの子】」（第1巻）

▶1

本作の主要キャラの1人・吾郎（若い男性）。

彼は、とある病院で産婦人科医として働いている。

ある日のこと。

・Step1：吾郎は、アイドルグループ「B小町」のライブ映像に熱狂していた。テレビの前で声援を送る。何を隠そう、彼は「B小町」の大ファンなのだ。

・Step2：間もなく看護師がやってきた。そして冷ややかな視線を送った「先生、そういうのは家で観てもらえます？」「なんで患者の病室でアイドルDVD流してるんですか」。そう、吾郎は入院患者の病室でDVDを観ていたのだ。

・Step3：看護師の言葉に、入院患者は苦笑いする。

一方、

・Step4：吾郎はニコリともしない。慌てることもなければ、口ごもることもない。彼は堂々と言い放った「美しいものを見ると健康に良い。それが私の医師としての見解だ」。

・Step5：看護師がツッコむ「ただの布教活動ですよね？」。

・Step6：だが吾郎は負けない。彼は言った「医療行為の一環だ」。

・Step7：看護師がツッコむ「うちの病院の公式見解にしないでくださいね」。

▶2

入院患者の病室で、アイドルDVDに熱狂する吾郎。看護師に見咎められるものの、しかし彼は負けない。慌てることもなければ、口ごもることもない。胸を張って言い返すのだった「美しいものを見ると健康に良い。それが私の医師としての見解だ」「医療行為の一環だ」。

「看護師に注意されてもまったく揺らがない吾郎……強い！（笑）」「なんでそんなに堂々としていられるんだよ！（笑）」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。

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