おかしな「緊張」 ~マンガ「明日ちゃんのセーラー服」の場合
◆概要
【おかしな「緊張」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「明日ちゃんのセーラー服」(第1巻)
▶1
本作の主人公は、小路(中1の少女)。
非常に明るくて快活、そして抜群の運動神経の持ち主である。
さて、
・Step1:中学生になった小路。その登校初日のことである。
・Step2:嗚呼、中学生!憧れのセーラー服!素晴らしい友達との出会い!!小路は胸を膨らませる。と同時に、緊張もある。私、上手くやっていけるだろうか……。
・Step3:期待と緊張ゆえだろう、小路は始業時間よりもかなり早く学校に到着した。
ところが、
・Step4:教室のドアを開けようとした瞬間、ドアの向こうから物音が聞こえてきた。小路は焦る「あれ!?もう人がきてる!?」「ど、どうしよう。心の準備がまだできてないよぉ」。
・Step5:嫌な妄想が膨らむ。もしも怖い人だったらどうしよう。もしも「セーラー服が似合っていない」なんて言われたらどうしよう。そんな時には……。
・Step6:次の瞬間だった。小路の体が無意識の内に動いた。まずは、その場で空手の正拳突き。そして心の中で叫んだ「なかよくしましょう」。次いで上段蹴りをしながら「よ!」。最後に「おす」。
・Step7:直後、小路は我に返る。彼女はかぶりを振る「ってバカバカ!ボコボコにしてどうするの!?」。
・Step8:その後、小路は大きく深呼吸するとそっとドアを開けたのだった。
▶2
登校初日、緊張する小路。教室の前で嫌な妄想が膨らむ。もしもクラスメイトが怖い人だったらどうしよう……。しかし、すぐに小路は決意した。えーい、そんな時には相手をボコボコにしながら「なかよくしましょうよ!おす」と説得することにしよう。
「ボコボコにするのかよ(笑)」「いくら緊張しているとはいえ、発想が暴力的だな(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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