「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている ~アニメ「薬屋のひとりごと」の場合
◆概要
【「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「薬屋のひとりごと」(第13話)
▶1
本作の主人公は、猫猫(「マオマオ」と読む、若い女性)。
彼女はいま、ゆえあって壬氏(「ジンシ」と読む、若い男性)のもとで働いている。
壬氏は大変な美貌の持ち主であり、
・Step1:多くの女性を虜にしてきた。いや、それだけではない。男性といえどもメロメロ。彼に性的な目を向ける者がいるらしい。
ある朝のことだ。
・Step2:猫猫の前に、寝起きの壬氏がやってきた。
・Step3:起床後すぐだからだろう、壬氏の頬はほんのりと赤らんでいる。また、胸元ががばっとはだけている。――嗚呼、いつも以上に色っぽい!
・Step4:猫猫は呆れる「この部屋に高順様と水蓮様しか入らない理由がよくわかる。女なら色気に当てられのぼせ上がり、男なら押し倒しているところだろう」。――そう。壬氏があまりにも色っぽくて人心を惑わすおそれがあるため、彼のプライベートスペースにはごく限られた者しか入れないことになっているのだ。
・Step5:男も女も片っ端から虜にしてしまうなんて……。猫猫は思う「じつに罪深い性質を持つお方である。なんか発情期の虫みたいだ」。
▶2
壬氏は大変な美貌の持ち主である。男も女も片っ端から虜にしてしまう。そんな彼を見て、猫猫は思った「なんか発情期の虫みたいだ」。
異性を引きつけるために匂い、すなわち性フェロモンを発する虫がいるという。猫猫はそんな虫を思い浮かべているのだろうが――「こんなに美しい人を虫に喩えるな!(笑)」「仮にも上司だぞ!虫呼ばわりは止めろ!(笑)」「もうちょっといい喩えはないのかよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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